通常罠 (1):自分の墓地に罠カードが存在しない場合、 フィールドのモンスター2体を対象として発動できる。 そのモンスターを破壊する。
EXTRA PACK Volume 2で登場した通常罠。
墓地に罠カードが存在しない場合に発動でき、フィールド上のモンスター2体を破壊する効果を持つ。
モンスター限定とはいえ、フリーチェーンで1:2交換できる除去カードは優秀である。
しかしその代償として、「墓地に罠カードがあると発動できない」という厳しい発動条件がある。
運良く序盤に引いて発動できればいいが、何も考えずに採用すると中盤以降に罠カードを使った後に引いて腐るという事態に陥る。
《狡猾な落とし穴》自身も罠カードなので、このカードを複数積むと2枚目以降が腐るという問題もある。
実用的な利用法は《フレシアの蟲惑魔》との組み合わせであり、《フレシアの蟲惑魔》の効果で墓地へ送ることによりフリーチェーンでモンスター2体の破壊を可能とする。
序盤から安定してランク4を出せるデッキであれば引き運に左右されることなくこの効果を活用できるため、多少罠カードが採用されているデッキであったとしても問題は無い。
初手でこのカードを引いてしまった場合も普通にセットして発動すればよく、他のランク4を出せばそれで済むため困ることはない。
序盤から偶発的に墓地へ罠カードが落ちてしまい更にこのカードを素引きしてしまう可能性も無くは無いが、そのリスクを差し引いても採用するメリットがあるといえる。
《フレシアの蟲惑魔》抜きで活用することも一応可能であり、デッキの罠カードをこれ1枚にしてしまうのが簡単である。
実質的に発動条件が無くなったのと同じことになる。
罠カードを殆ど採用しないデッキは珍しくなく、罠カード自体と相性が悪い【黄泉帝】や、構築の都合上魔法・罠カードが少なくなりがちな【EM竜剣士】などのほか、その気になればこのカードを組み込めるデッキは多数存在する。
しかし、その場合は《神の通告》、《激流葬》、《強制脱出装置》等の汎用性の高い罠カードを全て切り捨てることになる。
特に《激流葬》はこのカードと同じ発動タイミングになることが多い上に、このカードは必ず2枚対象にとらなければならないため、《激流葬》では対処できるのにこちらでは対処できないという状況が起きうる。
そういったこともあって、あえてこのカードを優先する理由が無いことが殆どである。
また、墓地の罠カードを除外・デッキに戻すカードと組み合わせて発動条件を満たすという手もあるにはある。
《ブレイクスルー・スキル》等の自身を除外する効果を持つ罠カードとは共存可能。
《魂の解放》、《トレジャー・パンダー》、《イビリチュア・マインドオーガス》等を採用しているデッキでも墓地に罠カードが溜まりにくい。
《妖精伝姫−シラユキ》なら《フレシアの蟲惑魔》のエクシーズ素材にできる点でも相性がいい。
しかし、これらのカードを引かないまま墓地へ罠カードが落ちるとこのカードが腐るという問題が解決していない。
やはり《フレシアの蟲惑魔》とセットで採用してこそ活きるカードと言うべきだろう。
逆に言えば、相手の《フレシアの蟲惑魔》を見ればこのカードを意識し、このカードを見れば《フレシアの蟲惑魔》を意識するプレイングが重要であるともいえる。
Q:対象をとる効果ですか?
A:2体のモンスターを対象にとる効果です。(10/02/10)
Q:効果処理時に対象に選択したモンスターの内1体がフィールド上に存在しなくなった場合、残りの選択したモンスターは破壊されますか?
A:はい、破壊されます。(13/01/27)