PRIMAL ORIGINで登場したアーティファクトと名のついたモンスターを中心としたデッキ。
魔法カード扱いとして自分の魔法・罠ゾーンにセットでき、その状態で相手のターンで破壊されることで墓地から特殊召喚される。
更に、相手のターンで特殊召喚されると発動する固有の効果を駆使して戦う。
《アーティファクト−モラルタ》 効果モンスター 星5/光属性/天使族/攻2100/守1400 このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠カードゾーンにセットできる。 魔法&罠カードゾーンにセットされたこのカードが 相手ターンに破壊され墓地へ送られた時、このカードを特殊召喚する。 相手ターン中にこのカードが特殊召喚に成功した場合、 相手フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選んで破壊できる。
《アーティファクト・ムーブメント》 速攻魔法 フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊し、 デッキから「アーティファクト」と名のついたモンスター1体を選んで 魔法カード扱いとして魔法&罠カードゾーンにセットする。 また、このカードが相手によって破壊された場合、 次の相手のバトルフェイズをスキップする。
《アーティファクトの神智》 通常罠 デッキから「アーティファクト」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。 「アーティファクトの神智」は1ターンに1枚しか発動できず、 このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。 また、このカードが相手によって破壊された場合、 フィールド上のカード1枚を選択して破壊できる。
―アーティファクトと名のつくモンスター
このデッキの中心となるモンスター群であり、レベル(ランク)5・天使族で統一されている。
共通効果の他、ほとんどモンスターに相手ターンで特殊召喚された場合に発動する固有効果がある。
その反面、自分のターンでは基本的にはバニラ状態であることは常に留意したい。
―その他のモンスター
アーティファクトの特性にあわせたモンスターの他、自分のターンではバニラと化すアーティファクトの穴を埋められるようなモンスターを選択したい。
基本的には展開までの隙を埋めるか、チューナーやレベル5を展開してエクストラデッキのモンスターにつなぐ事になるだろう。
―アーティファクトのサポートカード
いずれも相手に破壊された場合の追加効果を持つため、相手の除去にチェーンして発動できればその分有利に立つことができる。
まず手始めに、アーティファクトを魔法&罠カードゾーンにセットして破壊しなければ始まらない。
だがアーティファクトの比率によっては自分のフィールドががら空きとなるため、他の下級モンスターや防御用のカードを用いたいところ。
セットしたアーティファクトをタイミングを見計らって《アーティファクト・ムーブメント》等を用いて破壊し、固有効果へつなげてアドバンテージをとっていく。
特に相手のフィールドに干渉できる《アーティファクト−モラルタ》、ドロー加速の《アーティファクト−カドケウス》を展開することを優先したい。
相手のフィールドを荒らし、その上で複数展開できたのならエクシーズ召喚などを絡めて攻めていく。
《オネスト》の存在があるとはいえ、全体的にアーティファクトのステータスは高くないため、攻められるときには《アーティファクトの解放》等を絡めて一気に攻めきりたいところ。
大量のドローが可能な、《アーティファクト−カドケウス》の展開を優先するデッキ。
《アーティファクト−ベガルタ》と《アーティファクト・ムーブメント》などを絡め、複数のドローを狙う。
コンボ要素が強くなるので、《カードカー・D》・《強欲で謙虚な壺》・《無謀な欲張り》などで早々にキーカードを集める。
一度展開できれば増強された手札とカウンター能力で相手の動きを阻害しつつ、さらにドローと展開を行える。
またデッキ内に少数しか採用していないカードでも呼び込みやすいのも特徴。
その分初動を止めらたうえで展開されてしまうと、《アーティファクト−モラルタ》だけでは対応しきれずに押し切られてしまうリスクがある。
安定性の高い《アーティファクト−モラルタ》を的確なタイミングで展開し、相手の動きを封じる事を優先したデッキ。
アーティファクトを温存し、《アーティファクト−モラルタ》の影響力を高めると同時に、妨害がない状態を狙って展開、制圧とつなげる。
これを行えるよう、《ライオウ》や《トリオンの蟲惑魔》、《N・グラン・モール》といった影響力が高く、かつメタが刺さりにくい下級モンスターに戦線を任せる。
《アーティファクト−モラルタ》の展開手段として、《リビングデッドの呼び声》の活用も狙う。
このタイプでは下級モンスターを交える分腐るリスクを抑えられ、《トリオンの蟲惑魔》の場合は魔法・罠除去を行える。
一見除去力の高い【アーティファクト】では不要に思えるが、《アーティファクト・ムーブメント》をアーティファクトの破壊にまわす機会を増やせる利点がある。
戦術としては【メタビート】に近く、堅実な動きが期待できる一方で、エクシーズ召喚までが遠いため、既に展開された盤面を切り崩す能力に欠ける。
専用サポートカードと、これを共有できる同属性・種族を搭載するタイプ。
《強欲で謙虚な壺》同様にデメリットを受け入れやすい《天空の宝札》で、二重に手札交換を行う事が可能。
これと《朱光の宣告者》・《アーティファクト−デュランダル》で処理できるため、《大天使クリスティア》のように強力だが重いカードもある程度強引に扱う事ができる。
前述のモンスター以外では、サルベージ効果を持つ《次元合成師》や一部アーティファクトをリクルートできる《シャインエンジェル》・《コーリング・ノヴァ》などは共存しやすい。
またリリースが必要だがレベルが共通する《光神テテュス》は、モンスター比率を高めやすい【アーティファクト】の性質とも噛み合う。
《天空の宝札》で除外したアーティファクトを《奇跡の光臨》で帰還させる事で、固有効果を利用できる。~ コンボ要素は強くなるが、同時に、通常では苦手な除外行為にある程度の対応が可能になる。
余りやすい通常召喚の権利を使ってアドバンテージを稼げる《先史遺産ネブラ・ディスク》と、そのサーチ先でありアーティファクトともレベルを合わせられる《先史遺産ゴールデン・シャトル》とのシナジーを利用したタイプ。
《強欲で謙虚な壺》や《オネスト》など、無理なく共存できるカードも多い。
当然ながらアーティファクトを複数同時展開する事は難しくなるので、単体で動けるものを厳選して利用する事になる。
サーチ及び妥協召喚が効く《聖刻龍−アセトドラゴン》および、各聖刻のリリースによって特殊召喚できるドラゴン族通常モンスターとのエクシーズ召喚・シンクロ召喚を狙うタイプ。
《アーティファクト・ムーブメント》や《アーティファクト−デュランダル》の効果で《復活の聖刻印》の破壊を狙うこともでき、この《復活の聖刻印》と相性の良い《リビングデッドの呼び声》をアーティファクト側も共有できる。
アーティファクトは墓地を経由して展開するため、無差別除外の《マクロコスモス》や、墓地からの効果の発動を阻害する《ソウルドレイン》などが危険。
とはいえ、この辺りの永続罠はこのデッキでは必ず採用されるであろう《アーティファクト・ムーブメント》や《ダブル・サイクロン》、《邪神の大災害》などで破壊できるため、致命傷にはなり難い。
一方アーティファクト展開前のモンスター効果による妨害には弱く、除去の一角を担う《アーティファクト−モラルタ》を封じられると動きが鈍る。
《閃光の追放者》や《フォッシル・ダイナ パキケファロ》などにも対応できるよう、戦闘破壊できるモンスターや汎用除去は用意しておきたい。
展開に破壊が絡むので、《スターダスト・ドラゴン》にも注意が必要である。
上級モンスターを手札に握りやすいので《クロス・ソウル》も有効だが、《侵略の汎発感染》を持つ《ヴェルズ・オピオン》には注意が必要。
また除去で対応できない手札誘発や速攻魔法、墓地から使用できる効果にも注意。
自己再生させるアーティファクトを《D.D.クロウ》などで除外されたり、《アーティファクト−ベガルタ》に《増殖するG》・《禁じられた聖杯》などを発動されるとテンポを崩されやすい。
除去しても墓地からアーティファクトの固有効果や《セイクリッド・プレアデス》による妨害を止められ、《アーティファクト−デュランダル》でも対応できない《ブレイクスルー・スキル》はかなり相性が悪い。
全体的に除外に関連するカードに弱点が多いため、《王家の眠る谷−ネクロバレー》で封じるのも手。
モンスターがいない状態や、展開後を狙った全体除去にも弱い。
複数のアーティファクトをエクシーズ召喚につなぐ前に排除されてしまうと、再度の展開までに必要なカードを集めるまで大きな隙を晒す。
これに関しては《アーティファクト−アイギス》や《スターライト・ロード》・《大革命返し》などを活用したい。
1つ1つのメタカードならば、比較的容易に対応できるが、これらを組み合わせられるケースに注意が必要。
アーティファクトを展開するまで魔法・罠カードを伏せずにビートダウンを行って《ダブル・サイクロン》・《邪神の大災害》を腐らせ、アーティファクトが現れたところをカウンターないしその後に一掃、除去に回せるカードを消費させた後に、永続カードやカウンター罠、エンドサイクなどで次のアーティファクト展開を抑えるといった流れが該当する。
また、特殊召喚や効果を封じられる状況からの全体除去なども厳しい。
構築面はもちろんだが、プレイングの面でも伏せる枚数や展開するカードを慎重に選ぶ必要がある。