*【ウォールバーン】 [#g27b8321] #contents **[[デッキ]]について [#zfa8778a] 【壁バーン】【リフレクトバーン】【反射バーン】とも呼ばれる。~ [[ビートダウン]]を仮想敵とし[[モンスター]]の[[攻撃]]を受け止めて[[相手]]に返す受動的な[[バーン]][[デッキ]]であり、挙動は[[【ドローゴー】]]に近い。~ [[【フルバーン】]]が自分からカードを消費するタイプとすれば、こちらは[[相手]]の行動にあわせて消費していくタイプである。~ [[モンスター]]を[[ダメージ]]ソースとして使用することもあるが、[[【ビートバーン】]]のように、こちらから[[戦闘]]をしかける事は少ない。~ [[壁]]となる[[火力]]を採用し、[[ビートダウン]]に対し[[ダメージ]]レースにおいて優位に立つことをコンセプトとする。~ 単体で攻撃と防御をこなすことができる[[火力]]を採用するのが、このデッキの肝である。~ // 《魔法の筒/Magic Cylinder》 // 通常罠(準制限カード) // 相手モンスター1体の攻撃を無効にし、 // そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える。 **基本戦術 [#wb48f52e] [[モンスター]]を[[壁]]として[[セット]]し、[[相手]]の[[モンスター]]の[[攻撃]]に反応して[[ダメージ]]を与えることが基本戦術。~ [[モンスター]]が[[戦闘]]で[[破壊]]されたとしても[[相手]]に[[ダメージ]]を与えれば、カードを消費しつつ[[ダメージ]]を与えることになる。~ そして、[[守備表示]]の状態で[[破壊]]された場合は超過[[ダメージ]]は[[プレイヤー]]に行かないため、[[直接攻撃]]を[[無効]]にしたのと同じになる。~ そうやって[[準制限カード]]の[[《魔法の筒》]]のように[[攻撃]]を[[無効]]にし、[[相手]][[プレイヤー]]に[[ダメージ]]を与えていく。~ [[【フルバーン】]]の一種であり、[[【チェーンバーン】]]に速度こそ劣るが[[モンスター]]の[[攻撃]]への[[耐性]]は随一。~ [[裏側守備表示]]で[[モンスター]]を展開するため、[[《地砕き》]][[《地割れ》]][[《ライトニング・ボルテックス》]]を腐らせることも一つの戦術。~ **[[デッキ]]の分類について [#ld32524e] [[ビートダウン]]を廃した[[【ビートバーン】]]、拘束が緩くなった[[【ロックバーン】]]、低速の[[【フルバーン】]]などと称される。~ 他の[[バーン]][[デッキ]]に類似する部分が多いが、[[デッキ]]のカテゴリ(領域)は[[コントロール]][[デッキ]]に当たる。~ 守りを無視しがちな[[【フルバーン】]]や[[【チェーンバーン】]]にとっては、安定性を向上するために、[[【ウォールバーン】]]のギミックを採用する事がある。~ また、[[ロック]]パーツが規制された[[【ロックバーン】]]でも[[ロック]]を破られた時のために、[[【ウォールバーン】]]のギミックを採用する事がある。~ 一方で、この[[デッキ]]が単体で大きな活躍をすることは少ない。~ その理由は遊戯王OCGにおいて[[コントロール]][[デッキ]]が不遇の立場にある事にある。~ [[ロック]][[デッキ]]や[[1ターンキル]]気味の[[デッキ]]は、対戦相手を無視した戦いをできるため、地力で勝るのである。~ **[[デッキ]]の構成について [#ia519386] その特性上、[[リバース効果]]や[[戦闘破壊]]及び[[攻撃]]された時に[[効果]]が[[発動]]する[[効果モンスター]]が中心になる。~ また、[[《魔法の筒》]]を始めとした[[罠カード]]にも[[攻撃]]に対応できる[[火力]]も採用される。~ ***[[モンスター]]の選択肢 [#pf7ee6ec] -[[攻撃]][[誘発効果]]:[[《マシュマロン》]][[《スフィア・ボム 球体時限爆弾》]][[《魔鏡導士リフレクト・バウンダー》]]。 -[[リバース効果]]:[[《デス・コアラ》]][[《炎の女暗殺者》]][[《ポイズンマミー》]][[《剣の女王》]][[《ニードル・ボール》]][[《ダイス・ポット》]]。~ -[[戦闘破壊]][[誘発効果]]:[[《機械犬マロン》]][[《ジャイアントウィルス》]][[《マイン・ゴーレム》]][[《暴鬼》]]。~ ***[[魔法・罠カード]]の選択肢 [#cb1828e5] -[[装備魔法]]:[[《呪魂の仮面》]] -[[速攻魔法]]:[[《蜃気楼の筒》]] -[[通常罠]]:[[《魔法の筒》]][[《ディメンション・ウォール》]][[《カオス・バースト》]] -[[永続罠]]:[[《拷問車輪》]][[《死霊ゾーマ》]][[《死神の巡遊》]] **この[[デッキ]]の弱点 [#o5f6e36a] [[発動条件]]を持つカードが多く、受動的になりがちなため、[[除去]]に弱いのが特徴である。~ [[【除去ガジェット】]]のような[[魔法・罠除去]]に乏しく、[[モンスター除去]]も[[表側表示]]限定のカードを採用する[[デッキ]]には相性が良かった。~ が、[[フィールド上のカード]]を[[除去]]するカード、それも[[全体除去]]・複数[[除去]]が増えた現在では、[[効果]]を[[発動]]する前に[[除去]]されることも多い。~ ***[[モンスター除去]]での狙い撃ち [#u98f1ae4] [[モンスター]]を[[セット]]することを基本戦術とするが、それが弱点ともなる。~ [[《抹殺の使徒》]][[《シールドクラッシュ》]]等に加え表裏関係なく[[除去]]できるカードに注意。~ 特に[[《ミスティック・ソードマン LV2》]][[《ドリルロイド》]][[《N・グラン・モール》]]は野放しにすると危ない。~ [[《雷帝ザボルグ》]][[《風帝ライザー》]][[《ならず者傭兵部隊》]]でピンポイントで処理されてもいけない。~ ***[[魔法・罠除去]]での狙い撃ち [#zfae7b3f] [[《ディメンション・ウォール》]]や[[《魔法の筒》]]は[[発動条件]]のある[[通常罠]]であり、[[《拷問車輪》]]や[[《死霊ゾーマ》]]は[[永続罠]]である。~ [[《サイクロン》]]等の裏表関係なく[[破壊]]できる[[魔法・罠除去]]を使われると非常に脆い。~ ***[[効果]]の[[無効]]化 [#p7188732] [[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]や[[《冥界の魔王 ハ・デス》]]による[[誘発効果]]・[[リバース効果]]の無効化にも注意。~ また、[[攻撃]]を受けた時の[[誘発効果]]や[[リバース効果]]は[[《スキルドレイン》]]で[[無効]]になる。~ もしくは、[[墓地へ送られた]]時の[[誘発効果]]は[[《マクロコスモス》]]等で発動しなくなる。~ さらに、[[《王宮のお触れ》]]を張られると[[罠カード]]の[[効果]]を封じ込まれ、苦しいことになる。~ **[[デッキ]]のカスタマイズ [#c04f666c] ***能動的なバーンカードの採用 [#cee2acd8] [[相手]]の[[攻撃]]を待つだけでは、ただの[[【ドローゴー】]]になってしまう。~ よって[[《仕込みマシンガン》]]などの[[自分]]から[[発動]]できる[[バーン]]カードも採用する。~ 攻めて来ない[[相手]]に対して[[《波動キャノン》]]を使って[[攻撃]]を誘うのもいい。~ [[リバース効果]]モンスターだけにして、積極的に[[リバース]]をしていく形にするのも良い。~ ***大型のモンスターに対して [#c147f4e2] 攻撃をしかけることはないので相手は[[上級]][[モンスターの召喚]]が容易になる。~ モンスターの[[攻撃力]]によって威力が増大する[[《ミスフォーチュン》]]や、厄介な[[上級モンスター]]を排除できる[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]の採用も有効。~ 後者は[[《魔法の筒》]]や[[《ディメンション・ウォール》]]、[[《死霊ゾーマ》]]、[[《スフィア・ボム 球体時限爆弾》]]等と相性が良い。~ しかも、天敵と呼べる[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]や[[《光と闇の竜》]]を排除できる。~ ***大量展開の抑制 [#pb67c7cf] [[相手]]が大量展開してくるのに備えて[[《呪魂の仮面》]]を[[相手]][[モンスター]]に装備させたり、[[《暗黒の扉》]]で抑制するのもいい。~ [[直接攻撃]]を狙って[[モンスター]]を展開してくる[[相手]]には[[《停戦協定》]]や[[《自業自得》]]がうってつけである。~ また、[[《おジャマトリオ》]]で[[モンスターカードゾーン]]を[[おジャマトークン]]で埋めつつ、[[火力]]を上げるのもいい。~ [[リバース効果]][[モンスター]]を使い回す、及び[[火力]]を上げるために[[《浅すぎた墓穴》]]や[[《ダークファミリア》]]を使うのもいいかもしれない。~ ***[[除去]]カードの採用 [#u6d56fa0] [[特殊召喚]]全盛かつ[[《魔導戦士 ブレイカー》]]・[[《ライトロード・マジシャン ライラ》]]が無制限の環境においては、対モンスターのカードが必要。~ 元々が対[[ビートダウン]]を意識した[[コントロール]][[デッキ]]であるため、[[モンスター除去]]も選択肢に入る。~ [[《王宮の弾圧》]]や[[《奈落の落とし穴》]]、[[《地砕き》]]等を筆頭に、[[モンスター除去]]カードによって攻撃してくる[[モンスター]]を厳選させるのも良い。~ ただし、攻撃宣言罠は、[[《スフィア・ボム 球体時限爆弾》]]等の[[効果]][[発動]]を阻害するため、アンチ[[シナジー]]である。~ また、[[《王宮の弾圧》]]を採用した場合には[[《死霊ゾーマ》]]が使い難くなる。~ ***その他 [#xbbc58e4] なお、[[ギャンブル]]な[[バーン]][[効果]]を持つ[[《ダイス・ポット》]]は不採用。~ 威力が不確実な上に効果によって自分への被害が来ることを考えれば当然である。~ また、[[《アマゾネスの剣士》]]や[[《アステカの石像》]]等の[[戦闘ダメージ]]を与えるカードの採用もあり。~ [[反射ダメージ]]を狙った[[壁]][[モンスター]][[デッキ]]については[[【アステカ】]]を参照。~ **さらなる派生 [#t9b7f367] ***【リバースバーン】 [#m167b87a] [[リバース効果]][[モンスター]]を主軸にした【ウォールバーン】。~ [[壁]]となり、[[ドロー]]、[[サルベージ]][[効果]]によって[[火力]]を呼び込む。~ ただし、[[《王宮の号令》]]や[[《ブレイドナイト》]]等の新たな弱点がでてくることも注意したい。~ -[[ドロー]]:[[《魔装機関車 デコイチ》]]、[[《スケルエンジェル》]]、[[《暗黒のミミック LV1》]] -[[サルベージ]]:[[《聖なる魔術師》]]、[[《闇の仮面》]] -その他の[[手札]]補充:[[《魔導雑貨商人》]]、[[《水晶の占い師》]] ***【墓地誘発バーン】 [#lb2a392a] [[墓地へ送られた]]時に[[誘発効果]]を[[発動]]する[[モンスター]]を主軸にした【ウォールバーン】。~ [[壁]]となり、[[ドロー]]効果によって[[火力]]を呼び込む。~ -[[ドロー]]:[[《暗黒のミミック LV3》]] **登場時期において [#t53d817a] この[[デッキ]]が登場したのは[[《レベル制限B地区》]][[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]]が規制を受けた[[06/09/01>禁止・制限カード/2006年9月1日]]以降の環境である。~ それまでの[[バーン]][[デッキ]]は[[【ロックバーン】]]が主流だったが、[[ロック]]パーツの規制によって新しいタイプの模索が始まったのである。~ 他の[[ロック]]パーツに頼ったタイプや[[チェーンカード]]に頼ったタイプが登場する中で、あえて[[ロック]]せずに戦うタイプが【ウォールバーン】であった。~ デッキ単体では、同時期に流行した[[【チェーンバーン】]]に速度で劣っており、目立った活躍はなかった。~ しかし、[[デッキ]]が確立されてからは【ウォールバーン】の要素をもった[[【ロックバーン】]]や[[【チェーンバーン】]]を見かけるようにもなった。~ **関連リンク [#fecf623b] -[[【ロックバーン】]] -[[【フルバーン】]] -[[【ビートバーン】]] -[[【キュアバーン】]] -[[【アステカ】]] -[[デッキ集]] -[[デッキ集/バーン・デッキ破壊・特殊勝利]]