クロスオーバー・ソウルズで登場したセフィラを中心としたビートダウンデッキ。
《智天の神星龍》以外のセフィラモンスターはいずれもペンデュラムモンスターであると同時に、他のカテゴリのカード名を併せ持っており、そのカテゴリに関連する効果を持つ。
《智天の神星龍》 特殊召喚・ペンデュラム・効果モンスター 星11/地属性/岩石族/攻3450/守2950 【Pスケール:青5/赤5】 「智天の神星龍」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分メインフェイズに発動できる。 デッキから「セフィラ」Pモンスター1体を選び、自分のエクストラデッキに表側表示で加え、 このカードのPスケールをターン終了時まで、そのPモンスターのPスケールと同じにする。 【モンスター効果】 このカードは通常召喚できない。 このカードがエクストラデッキに表側表示で存在し、 「セフィラ」モンスター3体以上を含む自分フィールドのモンスター全てをリリースした場合のみ特殊召喚できる。 (1):このカードが特殊召喚に成功したターン、自分は通常のP召喚に加えて1度だけ、 自分メインフェイズに「セフィラ」モンスターをP召喚できる。 (2):1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。 デッキから「セフィラ」モンスター1体を特殊召喚する。
《セフィラの神意》 通常魔法 「セフィラの神意」は1ターンに1枚しか発動できない。 (1):デッキから「セフィラの神意」以外の「セフィラ」カード1枚を手札に加える。 (2):自分フィールドの「セフィラ」カードが破壊される場合、 代わりに墓地のこのカードを除外できる。 この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには使用できない。
《セフィラの神託/Oracle of Zefra》 フィールド魔法 「セフィラの神託」は1ターンに1枚しか発動できない。 (1):このカードの発動時にデッキから「セフィラ」モンスター1体を手札に加える。 (2):以下のモンスターを、「セフィラ」モンスターを使用して儀式召喚、 または「セフィラ」モンスターを素材として特殊召喚した時、 自分はそれぞれの効果を1ターンに1度ずつ発動できる。 ●儀式:フィールドのモンスター1体をデッキに戻す。 ●融合:手札のモンスター1体を特殊召喚する。 ●S:デッキのモンスター1体をデッキの一番上に置く。 ●X:デッキから1枚ドローし、その後手札を1枚捨てる。
このデッキを組むに際して非常に重要な点は、どの要素をどの程度取り入れるかである。
ペンデュラム召喚は必須であるが、複数のカテゴリを内包するセフィラの特性上構築の幅は非常に広く、シンクロ召喚・エクシーズ召喚・融合召喚・儀式召喚採用の可否はプレイヤーの個性が大きく出る。
なので、どの召喚方法をどの程度利用するかを決め、それからデッキ全体のバランスを考える必要がある。
基本戦術の項を参考にしながら採用したいカードを吟味していくことをお勧めする。
―セフィラモンスター
《智天の神星龍》以外のセフィラモンスターはスケール1または7を持つ。
どちらかのスケールが固まらないよう、スケール1と7をバランス良く採用する必要がある。
一方《智天の神星龍》以外のペンデュラム効果は全て共通のデメリット効果しか持たないので、純粋にモンスターとしての性能で運用していくことが求められる。
―その他のモンスター
左右のスケールが存在しないと回らないペンデュラムデッキの宿命としてモンスター比率が多くなりやすく、魔法・罠カードに割けるデッキスペースは少ない。
―その他相性の良いカード
基本的には以下の手順でペンデュラム召喚による大量展開を行う。
デッキを構成するカードの内、15枚が実質的に万能サーチカードなので、非常に安定した動きができる。
一度回り始めれば、ペンデュラムデッキ特有のアドバンテージの失いにくさで粘り強く戦う事ができるだろう。
その分プレイングは難しく、どのモンスターをスケールとして置く(モンスターとしての使用を諦める)か、どのモンスターをエクシーズ素材にする(ペンデュラム召喚を諦める)か、どのモンスターを《セフィラの神撃》のコストにするかなどの判断が勝負を左右する。
特に融合召喚や儀式召喚の要素を採用する場合は、更にプレイング難度が上がる。
《セフィラの神託》の適用下でセフィラを素材にシンクロ召喚を行えば、デッキから任意のモンスターをデッキトップに置くことができる。
ドロー効果と併用することで、そのモンスターをそのターンに手札に加えることができる。
特にドロー効果を持つ《スターダスト・チャージ・ウォリアー》は相性が良い。
展開能力を持つチューナーと《セフィラの神託》の2枚からデッキ内の好きなモンスターを手札に加えられる。
手札に加えるのが《シンクローン・リゾネーター》ならばさらなるシンクロ召喚に繋がり、《エフェクト・ヴェーラー》や《増殖するG》等ならば相手ターンへの備えになる。
《TG ストライカー》のように自己特殊召喚できるチューナーや、《宝竜星−セフィラフウシ》をペンデュラム召喚時の効果を使用する等で召喚権を温存できた場合はさらに展開が可能になる。
《スターダスト・チャージ・ウォリアー》をリリースすれば上級モンスターをアドバンス召喚することも可能である。
強烈なデッキバウンス効果を持つ《セフィラの聖選士》の発動を狙うタイプ。
《光帝クライス》や《連成する振動》、《智天の神星龍》などを駆使してエクストラデッキを肥やしていく。
これまでは発動条件としてシナジーの無いものを含めてセフィラを10種類全て投入する必要があったが現在では11種類存在しており、以前より安定性は増している。
強力な妨害効果を持つ《竜星の九支》・《セフィラの星戦》・《セフィラの神撃》で相手の動きを止めることに重点を置いたデッキ。
上記の各種妨害カードをサーチするために《秘竜星−セフィラシウゴ》の効果や《源竜星−ボウテンコウ》の効果を如何に早く発動出来るかが重要になる。
《秘竜星−セフィラシウゴ》をエクストラデッキに送るまたは手札に加える手段としては《セフィラの神意》・《智天の神星龍》・《セフィラの神託》が挙げられる。
また各種妨害カードの再利用のために《イビリチュア・マインドオーガス》、儀式召喚をサポートでき、自身も妨害効果を持つ《虹光の宣告者》も採用する。
1度《秘竜星−セフィラシウゴ》の効果で大量のカウンター罠カードをサーチできれば、そのままサーチしてきたカードで相手のデッキを機能不全に陥らせる事も可能。
【テラナイト】を軸に、セフィラを出張させたタイプ。
セフィラの共通効果であるペンデュラム召喚先の制限に伴い《竜星因士−セフィラツバーン》・《覚星輝士−セフィラビュート》の2枚以外は搭載できないが、《セフィラの神託》・《星因士 デネブ》・《増援》とサーチカードが大量に搭載できるのでスケールは十分に揃う。
テラナイトの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した事を発動条件とする効果と、手札のモンスターを一斉に特殊召喚できるペンデュラム召喚は相性がよく、展開の高速化と《セフィラの神託》によるドロー加速が可能。
音響戦士と複合させたタイプ。
ペンデュラム召喚による大量展開と、レベル・種族・属性を変化させる音響戦士の特性を活かして、エクストラデッキのモンスターを状況に応じて召喚する。
召喚制限を原因とした召喚難度は低下するため、好みのモンスターを特殊召喚できる。
リゾネーターの内、単体でも機能しやすい《レッド・リゾネーター》や《シンクローン・リゾネーター》をセフィラに出張させたタイプのデッキ。
上記の音響戦士型と比べ手札コストが必要なく《コール・リゾネーター》でサーチが出来る為、フットワークが軽く《源竜星−ボウテンコウ》を出しやすい点で優れるが、ペンデュラムスケールにならない点で劣る。
手札事故に繋がりうるカードを少なく出来、ペンデュラム召喚権を残して展開しやすい為現在のセフィラデッキの主流となっている。
またセフィラリゾネーターに音響戦士を採用する型も存在する。
ペンデュラムデッキ共通の弱点として、スケール2枚が揃わないと動けない点、2枚のスケールを同時に破壊されると痛打となる点が挙げられる。
《魔封じの芳香》をはじめとする対ペンデュラム用のメタカードが直撃するため、マッチ2戦目からは対策が取られやすい。
ペンデュラム召喚に依存する都合上特殊召喚メタや《マクロコスモス》も怖いが、永続系メタカードは《竜星因士−セフィラツバーン》や《セフィラの星戦》(《虚無空間》の場合は《覚星輝士−セフィラビュート》でも可)で突破できるので、対処の余地はある。
シンクロ召喚軸であれば、《メタファイズ・ホルス・ドラゴン》で無効化してしまうのも手だろう。
《醒めない悪夢》は天敵ともいえる存在で、《セフィラの星戦》を手札から発動するためのペンデュラムスケールすら整えられなくなるため、別途除去手段を用意しておきたい。