【目次】
ドライトロンを主軸とした、【機械族】のビートダウン・コントロールデッキ。
攻撃力を参照する特殊な儀式魔法とレベル1ドライトロンの複数展開で大型儀式モンスターの儀式召喚を狙う、既存の【儀式召喚】とは一線を画した動きが特徴。
LIGHTNING OVERDRIVEで《竜輝巧−ファフμβ’》が登場して以降は、制圧力・展開力が大幅に強化されたため、21/01/01以降の大会やイベント環境で優秀な結果を残すようになった。
《竜儀巧−メテオニス=DRA/Drytron Meteonis Draconids》 儀式・効果モンスター 星12/光属性/機械族/攻4000/守4000 「流星輝巧群」により降臨。 このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):フィールドのこのカードは相手モンスターの効果の対象にならない。 (2):このカードの儀式召喚に使用したモンスターのレベルの合計が2以下の場合、 このカードは特殊召喚された相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。 (3):相手ターンに、攻撃力の合計が2000または4000になるように自分の墓地からモンスターを除外し、 その合計2000につき1枚、相手フィールドの表側表示のカードを対象として発動できる。 そのカードを墓地へ送る。
《竜儀巧−メテオニス=QUA/Drytron Meteonis Quadrantids》 儀式・効果モンスター 星12/光属性/機械族/攻4000/守4000 「流星輝巧群」により降臨。 このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):フィールドのこのカードは相手の魔法・罠カードの効果の対象にならない。 (2):このカードの儀式召喚に使用したモンスターのレベルの合計が2以下の場合に発動できる。 相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。 (3):儀式召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。 自分の墓地から、攻撃力の合計が4000になるように 「竜儀巧−メテオニス=QUA」以外の「ドライトロン」モンスターを任意の数だけ選んで特殊召喚する。
《竜輝巧−ファフμβ’/Drytron Mu Beta Fafnir》 エクシーズ・効果モンスター ランク1/光属性/機械族/攻2000/守 0 レベル1モンスター×2体以上 このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードがX召喚に成功した場合に発動できる。 デッキから「ドライトロン」カード1枚を墓地へ送る。 (2):儀式召喚を行う場合、そのリリースするモンスターを、このカードのX素材から取り除く事もできる。 (3):自分フィールドに機械族の儀式モンスターが存在し、 相手が魔法・罠カードを発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。 その発動を無効にし破壊する。
《流星輝巧群/Meteonis Drytron》 儀式魔法 儀式モンスターの降臨に必要。 このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):攻撃力の合計が儀式召喚するモンスターの攻撃力以上になるように、 自分の手札・フィールドの機械族モンスターをリリースし、 自分の手札・墓地から儀式モンスター1体を儀式召喚する。 (2):このカードが墓地に存在する場合、 自分フィールドの「ドライトロン」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターの攻撃力を相手ターン終了時まで1000ダウンし、 このカードを手札に加える。
レベル1ドライトロンやドライトロン魔法カードとの相性を鑑みて、特殊召喚効果を持つ通常召喚可能なモンスターは避けた方が無難。
機械族の特殊召喚モンスターを中心に据えるのがいいだろう。
─特殊召喚モンスターのドライトロン
どのモンスターも攻撃力2000で統一されている。
現在儀式モンスターの最大攻撃力は4000のため、2体揃えれば《流星輝巧群》で儀式召喚可能な全てのモンスターのリリース要件を満たすことになる。
─儀式モンスター
このデッキにおけるメインの儀式召喚手段である《流星輝巧群》は儀式モンスターの攻撃力を参照することから、儀式モンスターにはその攻撃力を表示しておく。
─それ以外のモンスター
エクストラデッキのモンスターはすべて通常召喚できないモンスターのため、ドライトロンの効果の発動を阻害しない。
構築次第では過度な依存はしないので、《浮幽さくら》・《百万喰らいのグラットン》・《強欲で金満な壺》・《魔獣の大餌》等に充ててしまってもいい。
─その他
─相性のいいカード
下級ドライトロンを相互にリリースして特殊召喚を繰り返し、固有効果で儀式召喚のためのリソースを集めてエースの儀式モンスターの特殊召喚を狙う動きが基本。
《竜輝巧−バンα》+《竜輝巧−バンα》以外のレベル1ドライトロンから《虚無の統括者》をサーチしてアドバンス召喚することが可能。
手順は以下の通り。
《リンクリボー》を使えば《極超の竜輝巧》+レベル1ドライトロンor《サイバー・エンジェル−弁天−》でも同様のことが可能。
サーチ先を素引きしても成立し、カテゴリの動きの中で一連のコンボを行うことができるため、サイバー・エンジェルを軸としなくとも投入できる。
《竜輝巧−アルζ》があれば、
という手順で、次のターン以降のドライトロン蘇生コストと《流星輝巧群》も手札に確保できる。
《竜儀巧−メテオニス=DRA》のみを【高等儀式術】に投入し、攻撃力2000のレベル4モンスターを複数枚墓地へ送ることで(3)のコストを捻出するコントロールデッキ。
レベル1ドライトロンを使わない代わりに魔神儀やドラグマなどの儀式召喚サポートを使用できるため、ある程度安定して《竜儀巧−メテオニス=DRA》を展開できる。
《虚竜魔王アモルファクターP/Amorphactor Pain, the Imagination Dracoverlord》 儀式・効果モンスター 星8/地属性/ドラゴン族/攻2950/守2500 「アモルファスP」により降臨。 (1):このカードが儀式召喚に成功した場合、 次の相手ターンのメインフェイズ1をスキップする。 (2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 フィールドの表側表示の融合・S・Xモンスターの効果は無効化される。 (3):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。 デッキから「虚竜魔王アモルファクターP」以外の「竜魔王」モンスター1体を手札に加える。
《虚竜魔王アモルファクターP》を主軸に据え、バトルフェイズやメインフェイズ2をスキップするカードとのコンボで事実上のターンスキップを狙う型。
フェイズスキップをするカードは、スピリットモンスターである《偉大天狗》や永続魔法である《端末世界》といった持続性のあるものが望ましい。
しかし、《虚竜魔王アモルファクターP》で3回直接攻撃すれば勝利できる関係上、《覇者の一括》や《一撃離脱》といった妨害されづらい使い捨てのものも採用候補である。
特化するならば複数の手段を併用し、確実なフェイズスキップを心がけたい。
フェイズスキップをしても手札誘発や速攻魔法などで持続的なスキップを妨害される恐れもあるため、《偉大天狗》と同じスピリットモンスターである《火之迦具土》も採用候補。
ノーマルな【ドライトロン】に《虚竜魔王アモルファクターP》と永続魔法で扱いやすい《端末世界》を投入するだけでも成立するため、拡張性が高いのも特徴。
【ドライトロン】と相性の良い《スキルドレイン》や《スローライフ》などのメタカードを多めに投入し相手の動きを封じる戦術。
ドライトロン儀式モンスターはいずれも非常に打点が高くかつ比較的場持ちも良いので、この手のデッキにありがちな「メタカードを突破されて一気に攻め込まれる」というシチュエーションにもある程度対応が効くのもメリット。
強力な攻撃能力を持つ《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》での1ターンキルを主軸とした型。
守備力0の守備表示ドライトロンを《転晶のコーディネラル》でコントロール交換し、《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》で攻撃すれば8000の戦闘ダメージを与えることができる。
《転晶のコーディネラル》のリンク先にモンスターがいない場合は《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》や《ラーの翼神竜−球体形》を利用してカードの位置を合わせたい。
サイバー・エンジェルを含め、儀式召喚のサポートに向く天使族を多めに投入して《崇光なる宣告者》(攻撃力2000)の儀式召喚を狙うデッキタイプ。
後に《崇光なる宣告者》の代わりに《神光の宣告者》を採用したタイプも登場し、こちらも大会で結果を残している。
《神光の宣告者》は特殊召喚を無効にできずステータスも低いが、他のカードとのシナジーが強く、様々なメリットがある
《神光の宣告者》は攻撃力・レベルが《サイバー・エンジェル−弁天−》と同じため儀式召喚しやすく、《宣告者の預言》から儀式召喚した場合は《サイバー・エンジェル−弁天−》をサルベージして再利用できる。
また、《崇光なる宣告者》より特殊召喚の回数を抑えて儀式召喚できるため《増殖するG》や《原始生命態ニビル》に対して強い。
《儀式の下準備》や《儀式の準備》とサーチ手段が豊富であり、《儀式の準備》は《サイバー・エンジェル−弁天−》とサーチ先を分けることも可能。
ただし、サーチを多用するためサーチ封じのメタカードが非常に重く刺さる弱点もある。
どちらの構築も22/07/01で《イーバ》が制限カードになってからは従来の展開と異なる戦術が求められるようになった。
先に《イーバ》が規制されたTCGでは、《アーティファクト−ダグザ》と《永遠の淑女 ベアトリーチェ》か《宣告者の神巫》で《天空神騎士ロードパーシアス》をリンク召喚。
その後、関連カードをサーチし妨害とするパターンが、のちに日本では《サイバー・エンジェル−弁天−》が無制限であることを活用し、《天空の歌声》をサーチし、《イーバ》を再利用するパターンが考案されている。
ドライトロンと同じく儀式召喚デッキである【メガリス】との混合構築。
《流星輝巧群》とレベル4メガリスの緩い縛りにより互いを儀式召喚し合える。
機械族儀式モンスターを擁する魔鍵との混合構築。
多数の無効効果によるコントロール・パーミッション軸のデッキ。
ドライトロン儀式モンスターより消費を少なく儀式召喚できるため、より《竜輝巧−ファフμβ’》の(3)を使いやすい。
魔鍵として投入する通常モンスターは、《魔鍵砲−ガレスヴェート》の効果の適用条件とデッキに入りにくい属性に合わせて《機械軍曹》や《メカファルコン》といったものが望ましい。
【機械族】の宿命ではあるが、種族メタとして《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》・《システム・ダウン》は警戒しておく必要がある。
加えて特殊召喚モンスターがカテゴリ全体を占めているため、特殊召喚に対するメタカードには滅法弱い。
特に展開の要となる下級ドライトロンの効果は手札と墓地で発動するため、それらの領域に干渉するモンスター効果メタは天敵。
とりわけミラーマッチではこのデッキ自体が特殊召喚封じを行うことができるため、先に《虚無の統括者》を出した方が勝ちとなる場合もありえる。
また、【儀式召喚】共通の弱点として《生贄封じの仮面》や《霧の王》にも注意が必要。
デッキ特有の弱点として、攻撃力を利用して儀式召喚するため弱体化も苦手とする。
全体弱体化はもちろん、《流星輝巧群》の自己サルベージの対象となったモンスターを狙いうちされると不発になってしまう。
1000を超える弱体化との遭遇率は高くはないとはいえ注意が必要であり、儀式召喚の際は手札からリリースする、《竜輝巧−ファフμβ’》を利用するなどで凌ぎたい。