代行者を用いたビートダウンデッキ。
代行者を含め、キーカードの多くが天使族である事から、【代行天使】と呼ばれる事も多い。
《マスター・ヒュペリオン/Master Hyperion》 効果モンスター 星8/光属性/天使族/攻2700/守2100 このカードは、自分の手札・フィールド上・墓地に存在する 「代行者」と名のついたモンスター1体をゲームから除外し、 手札から特殊召喚する事ができる。 1ターンに1度、自分の墓地に存在する 天使族・光属性モンスター1体をゲームから除外する事で、 フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。 フィールド上に「天空の聖域」が表側表示で存在する場合、 この効果は1ターンに2度まで使用できる。
《神秘の代行者 アース/The Agent of Mystery - Earth》 チューナー(効果モンスター) 星2/光属性/天使族/攻1000/守 800 このカードが召喚に成功した時、 自分のデッキから「神秘の代行者アース」以外の 「代行者」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。 フィールド上に「天空の聖域」が表側表示で存在する場合、 代わりに「マスター・ヒュペリオン」1体を手札に加える事ができる。
代行者は全て天使族で構成されているため、天使族や光属性のサポートカードを無理なく採用できる。
また、代行者はデッキ構築によって軸となるカードが異なり、中でも《天空の聖域》を必要とするか否かは最も大きな構築上の差異になる。
このページでは《天空の聖域》を中心とする構築は簡単な紹介にとどめ、詳細は【天空の聖域】で取り扱うこととする。
―相性の良いモンスター
《創造の代行者 ヴィーナス》から展開した《神聖なる球体》を活用して特殊召喚していく。
―シンクロモンスター
《神秘の代行者 アース》と《創造の代行者 ヴィーナス》を用いる事でレベル4〜11のシンクロモンスターをシンクロ召喚できる。
特に《神秘の代行者 アース》・《創造の代行者 ヴィーナス》・《神聖なる球体》2体で《氷結界の龍 トリシューラ》を始めとしたレベル9シンクロモンスターをシンクロ召喚できるのは大きい。
展開・除去ともにモンスター効果で対応できる範疇であるため、種族サポートなどで必須となるカードは少ない。
汎用性の高いカードで固めて、枠があるならば採用する程度の認識で良いだろう。
―その他のカード
展開の中心となる《創造の代行者 ヴィーナス》を召喚し、《神聖なる球体》をリクルートしてシンクロ召喚・エクシーズ召喚・リンク召喚を行う。
これらを駆使してビートダウンを行い、相手が疲弊してきたところで温存しておいた《マスター・ヒュペリオン》などのフィニッシャーでライフポイントを削り切る。
相手の妨害へ対処の算段がつくならば後述の1ターンキルを狙うのも良いだろう。
《神聖なる球体》を使い切った後は展開力が落ちるため、これらの特殊召喚タイミングの見極めが重要となる。
《創造の代行者 ヴィーナス》のサーチャーである《神秘の代行者 アース》は、ステータスが低いため次の自分のターンまでフィールドに残らないことも多い。
各種素材として活用するためには《光神化》や《二重召喚》で《創造の代行者 ヴィーナス》を同一ターンに展開する等の工夫が必要になる。
以下の方法で1ターンキルが可能。
条件:手札に《神秘の代行者 アース》、《二重召喚》または《光神化》
結果:フィールドに《水晶機巧−ハリファイバー》、《ダイガスタ・フェニクス》、《HSRチャンバライダー》
- 《神秘の代行者 アース》Aを召喚し、《創造の代行者 ヴィーナス》をサーチ。
- 《二重召喚》または《光神化》で《創造の代行者 ヴィーナス》を召喚・特殊召喚。
- 《創造の代行者 ヴィーナス》の効果で《神聖なる球体》を3体特殊召喚。
- 《神秘の代行者 アース》Aと《神聖なる球体》Aで《水晶機巧−ハリファイバー》をリンク召喚し、《神秘の代行者 アース》Bを特殊召喚。
- 《神聖なる球体》B・Cで《ダイガスタ・フェニクス》をエクシーズ召喚し、自身に2回攻撃能力を付与。
- 《神秘の代行者 アース》Bと《創造の代行者 ヴィーナス》で《HSRチャンバライダー》をシンクロ召喚。
- 3体で直接攻撃が成立すれば、1500+1500×2+2200+2400=9100ダメージの1ターンキル。
《マスター・ヒュペリオン》が手札にあれば墓地の代行者を除外して特殊召喚、天使族をコストに除去を行えるため攻撃を通しやすくなる。
下表を見ると分かるように、代行者とその関連モンスターだけでもチューナー・非チューナー共に様々なレベルを用意でき、これらだけでレベル4〜12のシンクロ召喚が可能となる。
特に注目すべきは非チューナーであり、《神秘の代行者 アース》で高レベルのシンクロ召喚を狙わない限りは、《神聖なる球体》を3体展開する必要性は薄いことが分かる。
一度《神聖なる球体》を使い切ると、《貪欲な壺》等で回収しない限りは一気に展開力が落ちるため、《神聖なる球体》のリクルート数は慎重に決定したい。
《天空の聖域》発動時に効果が強化される代行者を軸としたデッキ。
基本の動きは共通点も多いが、《創造の代行者 ヴィーナス》の優先度が低く、《天空の聖域》による追加効果などを前提とした動きを狙っていく。
軸となる代行者は、《奇跡の代行者 ジュピター》、《力の代行者 マーズ》、《裁きの代行者 サターン》の3体。
相性のよいカードやデッキの動かし方はそれぞれで異なるが、複数の代行者を組み合わせたデッキ構築も可能。
詳しくは該当ページ参照。
《ヘル・テンペスト》と《魂吸収》のコンボによってライフ回復し、《裁きの代行者 サターン》のバーン効果を用いて1ターンキルを狙うデッキ。
詳しくは該当ページ参照。
《創造の代行者 ヴィーナス》と相性の良い《TG ストライカー》・《TG ワーウルフ》を組み込んだデッキ。
《TG ストライカー》と《創造の代行者 ヴィーナス》、さらに《神聖なる球体》を組み合わせる事で、レベル4〜11のシンクロモンスターをシンクロ召喚できる。
また《TG ワーウルフ》は《創造の代行者 ヴィーナス》の効果をトリガーに特殊召喚できる。
サーチ効果によってデッキ圧縮が行える上、《TG ワーウルフ》が闇属性であるため《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》を無理なく組み込める。
《TG ワーウルフ》を採用している場合は、ランク3エクシーズモンスターの採用も視野に入る。
一方で、TGのサーチ効果を多用するため、元々弱点であった《ライオウ》に更に弱くなってしまう。
また、この型に更に《六武衆のご隠居》を投入することにより、《真六武衆−シエン》を出せるようにすることもできる。
デッキの構成に共通項の多い【代行者】と【神光の宣告者】を組み合わせたデッキ。
【神光の宣告者】の火力が低い点を【代行者】によって補い、【代行者】の要である《大天使クリスティア》・《マスター・ヒュペリオン》等の維持を【神光の宣告者】に任せる。
2つのデッキを組み合わせた事により、相手によってプレイングを変える事で様々なデッキに対抗できる様になっているのが特徴である。
ただし、上級モンスターの多い【代行者】に【儀式召喚】の中でも特殊な構築をする【神光の宣告者】を組み合わせるため、構築難度が非常に高く、また手札事故も起り易くなることに注意。
基本的に《神秘の代行者 アース》のサーチから始まるため、《ライオウ》が存在するだけで動くことができない。
《ライオウ》はその後のシンクロ召喚等も封じて来るため、何かしらの対策が必要ではある。
特に《創造の代行者 ヴィーナス》の効果に対して《増殖するG》を発動されると致命的で、相手への大量のドローまたは自身の大失速を招く。
《スキルドレイン》等でモンスター効果を無効にされてしまっても展開を封じられてしまう。
《サイクロン》等で伏せカードには常に警戒しておきたい。
キーカードのほとんどがストラクチャーデッキ−ロスト・サンクチュアリ−で揃うため、その発売以降「手軽に作れるデッキ」として注目を集める。
各大会でも成績を残し、2011年の世界大会では優勝を収めた。
制限強化により、シンクロ召喚中心のデッキ自体が衰退する。
これに加え、《エフェクト・ヴェーラー》やフリーチェーンの流行によってキーカードである《創造の代行者 ヴィーナス》が防がれやすくなった。
また、下級モンスターの攻撃力が低いため、甲虫装機やガジェットといった極力フィールドに残しておきたくないモンスターの処理がしづらい点も逆風となり環境から姿を消す。
新マスタールールが施行され、エクストラデッキからモンスターを特殊召喚する場合、原則としてエクストラモンスターゾーンにしか出せなくなった。
このデッキは《マスター・ヒュペリオン》・《大天使クリスティア》等のメインデッキに投入されるフィニッシャーを擁するため、他のデッキ程の影響はなかったと言える。
同時に登場したリンク召喚とは非常に相性が良く、《創造の代行者 ヴィーナス》&《神聖なる球体》の用途が大幅に広がった。