魔法使い族モンスターを主体にした種族統一デッキ。
魔法使い族は、数あるOCGの種族の中でも安定感が高く、しかもトリッキーなデュエルを可能とする種族である。
その効果は魔法カードに関連するモンスターが多い。
攻撃力も決して低くはなく、下級モンスターの多彩な効果が魅力となっている。
粒ぞろいの下級魔法使い族でアドバンテージを取りつつ、豊富な特殊召喚手段で切り札を降臨させるのが基本的な戦法となる。
《ワンダー・ワンド》でのドローや《魔法族の里》での魔法カード封じ、《ガガガシールド》での防御など、サポートカードの効果も幅が広い。
シンクロモンスターには強力な《アーカナイト・マジシャン》を擁し、《覇魔導士アーカナイト・マジシャン》を切り札に据える事もできる。
【ブラック・マジシャン】・【魔力カウンター】・【墓守】・【フォーチュンレディ】・【魔法族の里】など、魔法使い族に関連するデッキの広さも魅力の一つとなっている。
これらのカテゴリをギミックとして取り入れることで多彩なデッキ構築が可能となる。
―上級モンスター
魔法使い族の上級モンスターは攻守が中途半端であったり効果が特化しなければ真価を発揮しないものも多く、積極的に投入するのは憚られる。
しかし他のレベルにない効果や展開補助をできるモンスターも多く、上手くサポートすれば活躍してくれるだろう。
─展開するカード
─その他
デッキページがあるものは個別ページを参照のこと。
手札の魔法カードをコストにモンスター効果を発動するコントロール寄りのビートダウンデッキ。
《王家の眠る谷−ネクロバレー》と墓守を使った【メタビート】。
独特の効果を持つフォーチュンレディを使ったコントロール色の強いデッキ。
《ブラック・マジシャン》と多彩なサポートカードを軸としたビートダウン。
マギストスを中心としたビートダウンデッキ。
エクストラデッキのモンスターを装備カードにして装備時の効果を利用していく。
ペンデュラム召喚中心のコントロール色の強いビートダウンデッキ。
魔導書と魔導モンスターを軸としたビートダウンデッキ。
各種魔導書は魔法使い族全てをサポートするため、他の魔法使い族モンスターも利用しやすい。
比較的簡単な条件での魔法カード封じ能力を持つフィールド魔法《魔法族の里》を主軸とした【メタビート】色の強いデッキ。
《魔法族の里》の魔法カード封じは常に適用させておきたいため、極力フィールドに魔法使い族を絶やさない構成にしたい。
そのため、構成は下級モンスターを中心にするのが望ましいが、《THE トリッキー》を使ったり、《ディメンション・マジック》で上級モンスターを特殊召喚して戦線を維持するのもアリ。
《王宮のお触れ》、《スキルドレイン》、《群雄割拠》など様々な永続カードを織り交ぜることができ、高い拘束力を誇る。
魔力カウンターを補給して戦うデッキ。
《マジカル・コンダクター》や《魔導戦士 ブレイカー》が軸となり、《アーカナイト・マジシャン》等のシンクロモンスターも活用する。
過去に【レスキューシンクロ】 の派生として人気を博していた【アーカナイトビート】の現在の形。
《マジックテンペスター》の登場により《マジックテンペスター》の効果で攻撃力3000を大きく上回った《アーカナイト・マジシャン》によるビートダウンが可能になった。
また、この場合攻撃後に《マジックテンペスター》のバーン効果によって1ターンキルも十分に狙う事が可能であった。
ただし、《マジックテンペスター》は現在禁止カードである。
またシンクロ素材として《簡易融合》でできる《音楽家の帝王》や《カオス・ウィザード》や、比較的特殊召喚が容易な《THE トリッキー》や《太陽の神官》・《墓守の偵察者》が採用される。
チューナーには《深海のディーヴァ》、フィールドに残りやすい《クレボンス》や、《THE トリッキー》のコストにできる《魔轟神獣ケルベラル》や《ゾンビキャリア》が採用される。
【魔法使い族】色を強くする場合は、《マジカル・コンダクター》で蘇生後、レベル6シンクロモンスターをシンクロ召喚でき、相手の墓地にあるカードを除外できる《ナイトエンド・ソーサラー》や、《アーカナイト・マジシャン》をシンクロ召喚できる《氷結界の風水師》も採用圏内である。
ドローの際に手札から特殊召喚できる占い魔女を軸としたデッキ。
詳細は該当ページ参照。
《ライトロード・マジシャン ライラ》や《魔導戦士 ブレイカー》などの魔法使い族の下級モンスターで伏せカードを除去し、任意のタイミングで特殊召喚が可能な《稲荷火》と絡め確実に攻めていくデッキ。
《サイクロン》や《ナイト・ショット》もほぼフル投入しデッキの3分の1を伏せ除去に費やすため、魔法・罠カードが中心の相手に対して滅法強いのが特徴。
《召喚僧サモンプリースト》からリクルートできる《アステル・ドローン》でランク5に対応する場合は、魔法使い族の下級モンスターが使い捨てになるため、《稲荷火》らの採用は控えめにし、《THE トリッキー》や《太陽の神官》などの半上級モンスターを多く採用する。
この場合墓地にカオスモンスターが集まるため《カオス・ソーサラー》も採用しやすい。
魔法使い族以外のモンスターとしては《THE トリッキー》と殆ど同じ効果を持つ《クイック・シンクロン》や《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》なども採用できる。
《稲荷火》に対応する《真炎の爆発》が中心ならば、爆発力を確保するために《フレムベル・マジカル》でシンクロ召喚を取り入れ、下級アタッカーであり両方をリクルートできる《フレムベル・ヘルドッグ》も投入する。
更に《魔導戦士 ブレイカー》の代替として《予言僧 チョウレン》を採用する場合は【チョウレンビート】となる。
こちらの構築の場合は展開が中心になるため《稲荷火》らは魔法使い族の数相応に採用でき、相性のよい《BF−精鋭のゼピュロス》なども投入できる。
弱点としてはどちらの場合にも1:1交換と展開を同時に行っていくため手札の消耗がかなり激しい。
前者であれば《アステル・ドローン》以外に《ダイガスタ・エメラル》を多めに投入する、後者であれば《増殖するG》や墓地肥やしを加速できる《カードガンナー》や《クリバンデット》といったドローソースが必須。
伏せ除去を多く投入する都合上伏せカードをあまり使わないデッキや、【アーティファクト】など除去を逆手に取られるデッキに対して弱い。
コントロール奪取効果を持つ霊使いを中心としたコントロールデッキ。
詳細は該当ページ参照。
《召喚僧サモンプリースト》や《霞の谷の神風》の効果で《ジェネクス・ブラスト》を特殊召喚し、レベル7シンクロモンスターを展開するデッキ。
《アーカナイト・マジシャン》を出しやすく下級魔法使い族も多く投入されるので《ミラクルシンクロフュージョン》で《覇魔導士アーカナイト・マジシャン》の融合召喚も狙える。
【風属性】、【セルフ・バウンス】の性質も併せ持つ。
高い汎用性を有するカードに恵まれ続けてきた種族である反面、その煽りで制限改訂にキーカード運用を左右されやすい。
《魔導サイエンティスト》は、禁止カード制定の初期以来、そのくびきを逃れられずにいる。
《No.11 ビッグ・アイ》については【魔導書】の活躍期も含むにせよ、他はいずれも【魔法使い族】とは関係ない所で多用されたために規制されたものばかりである。