【魔法使い族】

デッキの概要

 魔法使い族モンスターを主体にした種族統一デッキ

 モンスター魔法使い族で統一することで得られるメリットを考えると以下のようになる。

  1. 《マジカル・コンダクター》《見習い魔術師》《ディメンション・マジック》特殊召喚できる。
  2. 《マジシャンズ・ヴァルキリア》《魔導騎士 ディフェンダー》モンスター攻撃破壊から守ることができる。
  3. 《氷の女王》魔法カードサルベージできる。
  4. 《ブリザード・プリンセス》リリース1体でアドバンス召喚できる。
  5. 《拡散する波動》《未来王の予言》で複数体相手モンスター攻撃できる。
  6. 《魔法族の結界》ドローできる。
  7. 《魔法族の里》魔法カード無効にできる。
  8. 《闇》《秘術の書》攻撃力をアップできる。
  9. 《マジシャンズ・クロス》攻撃力を3000にできる。
  10. 《マジシャンズ・サークル》攻撃力2000以下ならばデッキから特殊召喚できる。
  11. 《迎撃準備》裏側守備表示にできる。
  12. 《アーカナイト・マジシャン》《エクスプローシブ・マジシャン》《マジックテンペスター》シンクロ召喚を狙える。
  13. 《覇魔導士アーカナイト・マジシャン》融合召喚を狙える。

 魔法使い族は、数あるOCGの種族の中でも、トリッキーなデュエルを可能とする種族である。
 その効果魔法カードに絡んだものが多く、魔法カードサルベージ手段も存在する。
 攻撃力も優秀ではあるが、何よりもその展開力と下級モンスターのツボを押さえた効果は他の追随を許さない。

 魔法使い族にほぼ染められるデッキとしては、【ブラック・マジシャン】【魔力カウンター】【墓守】【フォーチュンレディ】がある。
 魔法使い族を主力にするデッキとしては【魔法族の里】【D・D・M】【サモンプリースト】がある。

 キーカードの多くが制限改定に左右されやすい。
 08/03/01から、一時期は制限復帰していた《聖なる魔術師》禁止カードに。
 また08/09/01から、禁止カードだった《魔導戦士 ブレイカー》制限復帰するものの、《混沌の黒魔術師》禁止カードとなってしまった。
 09/09/01では《魔導戦士 ブレイカー》制限解除され、緩和された。

デッキ構築に際して

 基本は《ディメンション・マジック》を中心としたビートダウンとなるだろう。

《ディメンション・マジック/Magical Dimension》
速攻魔法
自分フィールド上に魔法使い族モンスターが
表側表示で存在する場合に発動する事ができる。
自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースし、
手札から魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。
その後、フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する事ができる。

 特殊召喚除去を兼ねた速攻魔法であり、連続攻撃から単体除去を絡めた迎撃まで、汎用性と応用力の高さは秀逸。
 【魔法使い族】を組む理由の一つに十分成り得る強力なサポートカードと言える。
 だが、その発動条件は意外に重く、発動にはそれなりの下準備が必要となる。
 またこのカード単体では2:1交換となってしまう上に、手札の消費も激しい。
 優秀なカードとはいえ、手札事故を誘発する恐れがあることを覚えておきたい。

下級モンスターに関して

 下級モンスターアタッカーは多数存在するが、その中でも《霊滅術師 カイクウ》《魔導戦士 ブレイカー》攻撃力効果共にずば抜けて強力である。
 その他には《ブラック・マジシャン》特殊召喚できる《熟練の黒魔術師》ステータスの高いデュアルモンスターである《クルセイダー・オブ・エンディミオン》《チューンド・マジシャン》が有力。
 魔法使い族特殊召喚する効果を持つ《マジカル・コンダクター》【魔力カウンター】をはじめとする多くのタイプで活躍できる。
 デッキタイプによっては最上級モンスターサルベージできる《創世の預言者》墓地肥やしに役立つ《ライトロード・マジシャン ライラ》も活躍が見込めるだろう。
 《お注射天使リリー》効果《青眼の白龍》までも殴り倒せる強力なアタッカーだが、ライフロスが激しいため無理は禁物。

 《見習い魔術師》召喚に成功すると魔力カウンターを補充できるほか、リクルーターとしても優秀。
 《執念深き老魔術師》《水晶の占い師》《ものマネ幻想師》等を状況に応じてサーチできる。
 さらにリバースしたあと、《ディメンション・マジック》のコストにすれば実質アドバンテージは損しない。
 《ネフティスの導き手》とも相性がいいため、《ネフティスの鳳凰神》も違和感なく投入できる。
 《見習い魔術師》ではサーチできないが、《墓守の偵察者》《墓守の番兵》など優秀なモンスターリバースモンスターは他にも多い。
 だが、このようなモンスターを増やしすぎると展開が遅れやすいため、バランスを考えて採用したい。

 チューナーではレベル4の《フレムベル・マジカル》が有力である。
 レベル2の《ナイトエンド・ソーサラー》《マジカルフィシアリスト》《見習い魔術師》からリクルートでき、使い勝手が良い。
 その他には《エキセントリック・ボーイ》《チューンド・マジシャン》といった一風変わったものも存在する。

 モンスター効果無効にする効果を持つ《エフェクト・ヴェーラー》も有力。
 いざという時には《ディメンション・マジック》コストにしたり、チューナーとして活用するといった運用も可能である。

上級モンスター最上級モンスターに関して

 魔法使い族の特権、《ディメンション・マジック》《マジシャンズ・サークル》による特殊召喚が基本となる。
 バトルフェイズ相手ターン発動することで、相手の計算を狂わせる事ができるだろう。

デッキの種類

詳しくは各リンク先のデッキページを参照。

【魔力カウンター】

 魔力カウンターを補給して戦うデッキ
 《マジカル・コンダクター》《魔導戦士 ブレイカー》が軸となり、《アーカナイト・マジシャン》等のシンクロモンスターも活用する。
 《熟練の黒魔術師》《ブラック・マジシャン》を使ったデッキ【ブラック・マジシャン】参照。

【魔法族の里】

 《テラ・フォーミング》からサーチでき、比較的簡単な条件での魔法カード封じ能力を持つフィールド魔法《魔法族の里》を主軸としたデッキ。
 《王宮のお触れ》を投入する事で【お触れホルス】のようにもなる。
 《魔法族の里》の魔法封じは常に発動させておきたいため、極力フィールド魔法使い族を絶やさない構成にしたい。そのため、構成は下級モンスターを中心にするのが望ましいが、モンスター効果に抵抗力のある《カオス・マジシャン》、罠封じの《黒の魔法神官》らを主軸に持ってきても面白い。

【闇属性・魔法使い族】

 闇属性魔法使い族モンスターで統一されたデッキ
 魔法使い族には闇属性モンスターが多く、闇属性サポートカードの恩恵を受けやすい。
 《墓守の司令官》以外すべて闇属性魔法使い族墓守はこちらのデッキになりやすい。→【墓守】
 また、レベルアップモンスター?魅惑の女王シリーズは全て闇属性魔法使い族である。
 《霊滅術師 カイクウ》《熟練の黒魔術師》《魔導戦士 ブレイカー》アタッカーが充実している。

 《ダーク・エルフ》を用いることで《魔のデッキ破壊ウイルス》《闇のデッキ破壊ウイルス》も打ちやすいのが特徴。
 《ダークゾーン》で強化したり、《ディメンション・マジック》上級闇属性魔法使い族を出すという手もある。
 《ブラック・マジシャン》《ブラック・マジシャン・ガール》はその点恵まれている。→【ブラック・マジシャン】

 地味な所では《ダーク・バースト》で一部モンスターサルベージできるのが利点。
 【墓守】ならリバース効果《墓守の番兵》《墓守の偵察者》アタッカー《墓守の暗殺者》《墓守の長槍兵》
 【魔力カウンター】なら《見習い魔術師》《魔草 マンドラゴラ》
 汎用的なカードでは《執念深き老魔術師》《召喚僧サモンプリースト》を使いまわせる。

【アーカナイトビート】

 過去に【レスキューシンクロ】 の派生として人気を博していた【アーカナイトビート】の現在の形。
 《マジックテンペスター》《魔轟神獣ケルベラル》の登場により《マジックテンペスター》効果攻撃力3000を大きく上回った《アーカナイト・マジシャン》によるビートダウンが可能になった。
 また、この場合攻撃後に《マジックテンペスター》バーン効果によって1ターンキルも十分に狙うことが可能である。
 《魔轟神獣ケルベラル》によって強力な効果を持つ《魔轟神獣ユニコール》《魔轟神レイジオン》シンクロ召喚が可能になる点も見逃せない。
 またシンクロ素材として《簡易融合》でできる《音楽家の帝王》《カオス・ウィザード》や、比較的特殊召喚が容易な《THE トリッキー》《太陽の神官》《墓守の偵察者》が採用される。
 チューナーには《深海のディーヴァ》、場に残りやすい《クレボンス》や、《THE トリッキー》コストにできる《魔轟神獣ケルベラル》《ゾンビキャリア》が採用される。
 また《マジカル・コンダクター》蘇生後、《マジックテンペスター》シンクロ召喚でき、相手墓地にあるカード除外できる《ナイトエンド・ソーサラー》や、《アーカナイト・マジシャン》シンクロ召喚できる《氷結界の風水師》も採用圏内である。

代表的なカード

関連リンク