魔法使い族モンスターを主体にした種族統一デッキ。
魔法使い族は、数あるOCGの種族の中でも、トリッキーなデュエルを可能とする種族である。
その効果は魔法カードに絡んだものが多く、魔法カードのサルベージ手段も存在する。
攻撃力も優秀ではあるが、何よりもその展開力と下級モンスターのツボを押さえた効果は他の追随を許さない。
粒ぞろいの下級魔法使いで戦線を支え、《ディメンション・マジック》で切り札を降臨させるのが基本的な戦法。
《マジシャンズ・サークル》や《マジカル・コンダクター》の特殊召喚も戦線維持をサポートする。
《ワンダー・ワンド》でのドローや《魔法族の里》での魔法封じ、《ガガガシールド》での防御など、サポートカードの効果も幅が広い。
シンクロモンスターには強力な《アーカナイト・マジシャン》を擁し、《覇魔導士アーカナイト・マジシャン》を切り札に据えることもできる。
【ブラック・マジシャン】・【魔力カウンター】・【墓守】・【フォーチュンレディ】・【魔法族の里】など、派生デッキの広さも魅力。
これらの要素をタッチすることで幅広いデッキ構築が可能となる。
キーカードの多くが制限改定に左右されやすい。
08/03/01から、一時期は制限復帰していた《聖なる魔術師》が禁止カードに。
08/09/01では、《次元融合》と共に乱用された《混沌の黒魔術師》が禁止カードとなってしまい、しばらく切り札を失うはめに。
《魔導戦士 ブレイカー》も悩みの種で、禁止カードと制限カードの間をふらふらしていたが、こちらは09/09/01で制限解除されている。
その後しばらくは安定していたが、11/09/01て《TG ハイパー・ライブラリアン》が制限カードになってしまい、《覇魔導士アーカナイト・マジシャン》の召喚に支障をきたしている。
いずれも【魔法使い族】とは関係ない所で多用されたために規制されたものばかりである。
基本は《ディメンション・マジック》を中心としたビートダウンとなるだろう。
《ディメンション・マジック/Magical Dimension》 速攻魔法 自分フィールド上に魔法使い族モンスターが 表側表示で存在する場合に発動する事ができる。 自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースし、 手札から魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。 その後、フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する事ができる。
特殊召喚と除去を兼ねた速攻魔法であり、連続攻撃から単体除去を絡めた迎撃まで、汎用性と応用力の高さは秀逸。
【魔法使い族】を組む理由の一つに十分成り得る強力なサポートカードと言える。
だが、その発動条件は意外に重く、発動にはそれなりの下準備が必要となる。
またこのカード単体では2:1交換となってしまう上に、手札の消費も激しい。
優秀なカードとはいえ、手札事故を誘発する恐れがあることを覚えておきたい。
下級モンスターのアタッカーは多数存在するが、その中でも《霊滅術師 カイクウ》と《魔導戦士 ブレイカー》が攻撃力・効果共にずば抜けて強力である。
その他には《ブラック・マジシャン》を特殊召喚できる《熟練の黒魔術師》、ステータスの高いデュアルモンスターである《クルセイダー・オブ・エンディミオン》・《チューンド・マジシャン》が有力。
魔法使い族を特殊召喚する効果を持つ《マジカル・コンダクター》は【魔力カウンター】をはじめとする多くのタイプで活躍できる。
デッキタイプによっては最上級モンスターをサルベージできる《創世の預言者》、墓地肥やしに役立つ《ライトロード・マジシャン ライラ》も活躍が見込めるだろう。
《お注射天使リリー》は効果で《青眼の白龍》までも殴り倒せる強力なアタッカーだが、ライフロスが激しいため無理は禁物。
《見習い魔術師》は召喚に成功すると魔力カウンターを補充できるほか、リクルーターとしても優秀。
《執念深き老魔術師》・《水晶の占い師》・《ものマネ幻想師》等を状況に応じてサーチできる。
さらにリバースしたあと、《ディメンション・マジック》のコストにすれば実質アドバンテージは損しない。
《ネフティスの導き手》とも相性がいいため、《ネフティスの鳳凰神》も違和感なく投入できる。
《見習い魔術師》ではサーチできないが、《墓守の偵察者》・《墓守の番兵》など優秀な壁モンスター、リバースモンスターは他にも多い。
だが、このようなモンスターを増やしすぎると展開が遅れやすいため、バランスを考えて採用したい。
チューナーではレベル4の《フレムベル・マジカル》が有力である。
レベル2の《ナイトエンド・ソーサラー》・《マジカルフィシアリスト》も《見習い魔術師》からリクルートでき、使い勝手が良い。
その他には《エキセントリック・ボーイ》・《チューンド・マジシャン》といった一風変わったものも存在する。
モンスター効果を無効にする効果を持つ《エフェクト・ヴェーラー》も有力。
いざという時には《ディメンション・マジック》のコストにしたり、チューナーとして活用するといった運用も可能である。
魔法使い族の特権、《ディメンション・マジック》・《マジシャンズ・サークル》による特殊召喚が基本となる。
バトルフェイズや相手ターンに発動することで、相手の計算を狂わせる事ができるだろう。
最上級モンスターは《拡散する波動》が使用可能である。
詳しくは各リンク先のデッキページを参照。
魔力カウンターを補給して戦うデッキ。
《マジカル・コンダクター》や《魔導戦士 ブレイカー》が軸となり、《アーカナイト・マジシャン》等のシンクロモンスターも活用する。
《熟練の黒魔術師》と《ブラック・マジシャン》を使ったデッキは【ブラック・マジシャン】参照。
《テラ・フォーミング》からサーチでき、比較的簡単な条件での魔法カード封じ能力を持つフィールド魔法《魔法族の里》を主軸としたデッキ。
《魔法族の里》の魔法封じは常に発動させておきたいため、極力フィールドに魔法使い族を絶やさない構成にしたい。そのため、構成は下級モンスターを中心にするのが望ましいが、《THE トリッキー》を使ったり、《ディメンション・マジック》で上級モンスターを特殊召喚して戦線を維持するのもアリ。
さらに《王宮のお触れ》を投入する事で【お触れホルス】のようにもなるが、自分のモンスターがほぼ魔法使い族に統一されるので、《群雄割拠》で相手のモンスターの展開を阻害するのも良い。
また、《魔法族の里》は《ダーク・シムルグ》や《ホルスの黒炎竜 LV8》と違い、モンスター効果によらないロックのため、《スキルドレイン》とも併用できる。
このように、様々な永続カードと相性が良いので、【メタビート】としても優秀なデッキタイプである。
闇属性・魔法使い族モンスターで統一されたデッキ。
魔法使い族には闇属性のモンスターが多く、闇属性サポートカードの恩恵を受けやすい。
《墓守の司令官》以外すべて闇属性・魔法使い族の墓守はこちらのデッキになりやすい。→【墓守】
また、レベルアップモンスター?の魅惑の女王シリーズは全て闇属性・魔法使い族である。
《霊滅術師 カイクウ》や《熟練の黒魔術師》、《魔導戦士 ブレイカー》等アタッカーが充実している。
《ダーク・エルフ》を用いることで《魔のデッキ破壊ウイルス》・《闇のデッキ破壊ウイルス》も打ちやすいのが特徴。
《ダークゾーン》で強化したり、《ディメンション・マジック》で上級の闇属性・魔法使い族を出すという手もある。
《ブラック・マジシャン》や《ブラック・マジシャン・ガール》はその点恵まれている。→【ブラック・マジシャン】
地味な所では《ダーク・バースト》で一部モンスターをサルベージできるのが利点。
【墓守】ならリバース効果の《墓守の番兵》・《墓守の偵察者》にアタッカーの《墓守の暗殺者》・《墓守の長槍兵》。
【魔力カウンター】なら《見習い魔術師》や《魔草 マンドラゴラ》。
汎用的なカードでは《執念深き老魔術師》や《召喚僧サモンプリースト》を使いまわせる。
過去に【レスキューシンクロ】 の派生として人気を博していた【アーカナイトビート】の現在の形。
《マジックテンペスター》・《魔轟神獣ケルベラル》の登場により《マジックテンペスター》の効果で攻撃力3000を大きく上回った《アーカナイト・マジシャン》によるビートダウンが可能になった。
また、この場合攻撃後に《マジックテンペスター》のバーン効果によって1ターンキルも十分に狙うことが可能である。
《魔轟神獣ケルベラル》によって強力な効果を持つ《魔轟神獣ユニコール》・《魔轟神レイジオン》のシンクロ召喚が可能になる点も見逃せない。
またシンクロ素材として《簡易融合》でできる《音楽家の帝王》や《カオス・ウィザード》や、比較的特殊召喚が容易な《THE トリッキー》や《太陽の神官》・《墓守の偵察者》が採用される。
チューナーには《深海のディーヴァ》、場に残りやすい《クレボンス》や、《THE トリッキー》のコストにできる《魔轟神獣ケルベラル》や《ゾンビキャリア》が採用される。
また《マジカル・コンダクター》で蘇生後、《マジックテンペスター》をシンクロ召喚でき、相手の墓地にあるカードを除外できる《ナイトエンド・ソーサラー》や、《アーカナイト・マジシャン》をシンクロ召喚できる《氷結界の風水師》も採用圏内である。