爬虫類族をメインに構築されたデッキ。
かつては《超進化薬》しか種族サポートがないため、種族統一デッキを組むメリットはなかった。
第5期以降は、優秀な効果をもったモンスター群「エーリアン」や、様々な爬虫類族サポートカードを抱えつつ登場した「ヴェノム」が登場。
これらにより、以前よりも遥かに強力な爬虫類族による種族統一が組めるようになる。
また、《邪龍アナンタ》の登場により、「エーリアン」や「ヴェノム」などの名称グループにこだわらないデッキ構築が可能となった。
基本的には下記のタイプに分類されるが、どのデッキにも汎用性の高い《毒蛇の供物》は数枚入れておきたい。
《邪龍アナンタ》は強力だが、《毒蛇神ヴェノミナーガ》や《エーリアンモナイト》とは相性が悪いので、無闇に投入するのは危険。
同じ【爬虫類族】でも、デッキのバランスやシナジーを考えて投入するかを決めよう。
また《スネーク・レイン》の登場により、他の種族よりも1度にかなり多くの墓地肥やしが可能になった。
メインは爬虫類族とし、《カオス・ネクロマンサー》や《究極封印神エクゾディオス》をフィニッシャーとするのもいいだろう。
爬虫類族に関連するモンスター効果で有用性があるのは、《毒蛇王ヴェノミノン》《邪龍アナンタ》《カミソーリトカゲ》の3体。
ここでは《スネーク・レイン》+《邪龍アナンタ》による強力な一撃を狙う&《カミソーリトカゲ》を採用するデッキとして紹介しておく。
爬虫類族には「このテーマではこちらの方が強いが、種族統一なら断然こっちの方が強い」というカードが非常に少ない。
例:【宝玉獣】では《宝玉獣 サファイア・ペガサス》>《怒れる類人猿》だが、【獣族】なら《怒れる類人猿》の方が優先順位が高い。
よって、他の独立した爬虫類族のテーマ、またはそれ以外の様々なモンスターから助けを借りる必要がある。
ヴェノムに属するモンスターが少ないため区別が難しいところだが、《毒蛇王ヴェノミノン》を投入するだけでは【ヴェノム】であるとは言い難い。
《蛇神降臨》で《毒蛇神ヴェノミナーガ》を出すことに特化させているだけでも、それ自体がヴェノムの名を持たない以上、やはり【ヴェノム】とは言えない。
あくまで、弱体化と除去を兼ねた強力なフィールド魔法、《ヴェノム・スワンプ》やヴェノムの名を持つモンスターを使ってこそである。
上記の2体のモンスターを主軸に置いた構築のほか、《ヴェノム・スプラッシュ》を用いたロック&バーン型のものが存在する。
相手モンスターにAカウンターを乗せ、それらを駆使してコントロール奪取や除去をしながら戦うデッキ。
各種サポートカードはAカウンターを必要とするが、その効果は制限カード並みの威力を発揮する。
また【ヴェノム】と同じく、こちらは【フィフティ・フィフティ】という形でロック的な性格も持っている。
【エーリアン】はただ単に爬虫類族で統一されているだけのため、基本的には爬虫類族のサポートカードを美味しく利用していくことになる。
爬虫類族の第3のシリーズモンスターであるワームをメインに組んだデッキ。
種族だけでなく属性も光属性で統一されているため、《オネスト》を使用でき、《御前試合》にも強いのが利点。
軸に据えるワームによって様々な形になるのが特徴で、種類数に見合った非常に多くの構築・戦術のバリエーションを持っている。
デッキの構築や取り扱いは、【ヴェノム】や【エーリアン】に比べるとかなり高難度だが、侮れない力を発揮する。
《ガガギゴ》シリーズや《バイトロン》等のアタッカーを多用し、《伝説の都 アトランティス》《ウォーターワールド》下で攻撃を仕掛ける速攻型。
《群雄割拠》と《御前試合》の両方に縛られないのが最大の利点であり、この形にするならそこを活かすべきだろう。
それ以外では《スクリーチ》の存在から、さらに《毒蛇王ヴェノミノン》や《邪龍アナンタ》が高攻撃力を得やすくなるといった特徴もある。
通常モンスター軸にすることで、《戦線復活の代償》や《正統なる血統》のような、爬虫類族に不足気味な蘇生カードが使用できる。
通常モンスターは《エーリアン・ソルジャー》や《ガガギゴ》系統などの高い攻撃力を持ったカードなどを起用しよう。
蘇生を多用するため、フィニッシャーは《邪龍アナンタ》よりも《毒蛇王ヴェノミノン》がお勧め。
《超進化薬》を使う【恐竜族】。
かつての爬虫類族の身の寄せどころであり、専ら《超進化薬》により恐竜族モンスターの糧となるしか、種族としての意義が見出せなかった。
恐竜族としては、当時の下級モンスターのラインナップの酷さと自らの重さから、爬虫類族と組ませるのはそれなりに有効だった。
現在では両者ともほぼ完全に独立しており、《超進化薬》の汎用性もあまり高くない事から、このタイプのデッキは既に過去の遺物となっている。
上記にもある通り、《カミソーリトカゲ》以外爬虫類族に関する効果を持っていないカードばかりである。
トリッキーな効果やなかなか使える効果はあるものの、実情は《毒蛇王ヴェノミノン》や《邪龍アナンタ》の糧に過ぎない程度である。
デッキテーマを決めて、その穴埋めにチョイスするくらいでいいだろう。