爬虫類族をメインに構築されたデッキ。
種族を統一することで次のようなカードが使えるメリットがある。
かつては《超進化薬》しか種族サポートがないため、種族統一デッキを組むメリットはなかった。
しかし、第5期以降は、様々な爬虫類族サポートカードが増加し、エーリアンやヴェノムといったカテゴリも登場。
以降も《毒蛇の供物》・《邪龍アナンタ》やワームの登場により、以前よりも遥かに強力な爬虫類族による種族統一デッキが組めるようになった。
第8期には全ての爬虫類族をサーチ可能なエクシーズモンスターの《キングレムリン》も登場、強力なサーチ手段を得たことで回転力が上がった。
《邪龍アナンタ/Evil Dragon Ananta》 効果モンスター 星8/闇属性/爬虫類族/攻 ?/守 ? このカードは通常召喚できない。 自分のフィールド上及び墓地に存在する爬虫類族モンスターを 全てゲームから除外する事でのみ特殊召喚する事ができる。 このカードの攻撃力・守備力は、特殊召喚時にゲームから除外した 爬虫類族モンスターの数×600ポイントになる。 このカードが自分フィールド上に存在する限り、 自分ターンのエンドフェイズ時にフィールド上のカード1枚を破壊する。
《キングレムリン/King of the Feral Imps》 エクシーズ・効果モンスター ランク4/闇属性/爬虫類族/攻2300/守2000 レベル4モンスター×2 (1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。 デッキから爬虫類族モンスター1体を手札に加える。
《毒蛇の供物/Offering to the Snake Deity》 通常罠 自分フィールド上の爬虫類族モンスター1体と 相手フィールド上のカード2枚を選択して破壊する。
爬虫類族のモンスターは、基本的に単体でカード・アドバンテージを獲得できるものは少なく、個々の能力も決して高くない。
一方でエクシーズモンスターである《キングレムリン》の汎用性や、《邪龍アナンタ》などの専用フィニッシャーの爆発力は高く、コストは重いが《蛇神ゲー》や《毒蛇神ヴェノミナーガ》といった優秀なフィニッシャーも存在する。
どちらも基本的に下級モンスターありきのカードなので、これらをいかに円滑に利用できるかが、このデッキの主題となる。
―爬虫類族以外のモンスター
《キングレムリン》には縛りが存在しないので、他のモンスターも併用しやすい。
当然ながらデッキ全体として種族サポートカードは利用しにくくなり、一部は完全に切り捨てなければならなくなるので注意。
爬虫類族の中でも属するモンスターが多く、サポートカードも豊富な水属性を中心としたデッキ。
《ガガギゴ》の存在から《レスキューラビット》などはこちらでも扱える。
《アイスバーン》で守備表示にしたモンスターを《ライオ・アリゲーター》で狙ったり、《ウォーターハザード》からのエクシーズ召喚などが狙える。
攻撃力の関係で《サルベージ》は扱いにくいが、《儀水鏡の反魂術》と《ナーガ》のコンボなどを組み込む事も可能。
また《スクリーチ》の効果を活かしやすく、《邪龍アナンタ》等の強化に繋げられる。
これを重視するならば、水属性である《レプティレス・ガードナー》とのシナジーもある《強制転移》を扱うと良い。
複数の《オシャレオン》を墓地へ送る事で《バブル・ブリンガー》を利用する事もできる。
水属性の爬虫類族には上級モンスターなども存在するが、エクシーズ召喚で補えるレベルの能力であるため、無理に採用する必要はない。
上記【水属性】の派生であり、モンスター層の関係で従来はこちらと併用される事が多かった、《伝説の都 アトランティス》を中心としたデッキ。
《アトランティスの戦士》の存在から安定してサーチでき、全体強化もそれなりに有用だが、《キングレムリン》等がエクシーズ召喚しにくくなる。
レベル5の水属性爬虫類族をリリースなしで扱える点が最大のメリットであり、このデッキタイプの意義でもある。
《ギガ・ガガギゴ》はリリースなしで2650という極めて高い数値のアタッカーとなり、《召喚師のスキル》でもサーチできる。
《闇の量産工場》でサルベージできる点を活かすのであれば、《レスキューラビット》と水属性以外のレベル4爬虫類族を用いる事で共有および《キングレムリン》によるサーチが狙える。
《マジオシャレオン》は攻撃力こそ低いが特殊な攻撃回避効果を持ち、《心鎮壷》などと組み合わせる事でロックが可能になる。
《レスキューラビット》からリクルートできる《エーリアン・ソルジャー》等を利用したタイプ。
《ヴェノム・コブラ》や《トゥーン・アリゲーター》など低攻撃力を利用する事で、《ドラゴラド》からのエクシーズ召喚も狙える。
《レスキューラビット》自体は通常の【爬虫類族】でも比較的組み込みやすいが、通常モンスターの総数を確保する事で、これのサポートカードが扱いやすくなる。
《カゲトカゲ》をサーチできるため、《闇の量産工場》と合わせ、毎ターンエクシーズ召喚を行う事も可能。
《決戦の火蓋》との相性も良く、《キングレムリン》で後続を呼び込めばそのまま召喚できる上、除去されたエクシーズモンスターを除外してしまえば《闇の量産工場》等も腐りにくい。
変わった所で、エクシーズ素材として一時的に通常モンスターが保留される事を利用し、《究極封印神エクゾディオス》を展開した後強化する事も可能である。
ディスアドバンテージは大きいが、《スネーク・レイン》とあわせれば凄まじい攻撃力を得られる。
フィールド魔法《ヴェノム・スワンプ》とヴェノムモンスターを使い、ヴェノムカウンターによってロックと除去を行うデッキ。
しかしヴェノムに属するモンスターが少なく、基本ステータスも低いのが難点で、シンクロ召喚によって容易にヴェノムカウンターをリセットできるようにもなってしまった。
ヴェノム以外であれば自分のモンスターの攻撃力も下げてしまう《ヴェノム・スワンプ》と違い、除去は出来ないが相手だけパワーダウンさせる《強者の苦痛》の存在もあって、現環境で使っていくのは難しい。
相手モンスターにAカウンターを乗せ、それらを駆使してコントロール奪取や除去をしながら戦うデッキ。
各種サポートカードはAカウンターを必要とするが、その効果は制限カード並みの威力を発揮する。
また、【ヴェノム】と同じく【フィフティ・フィフティ】という形でロック的な性格も持っている。
闇属性モンスターが中心になっており、その多くが攻撃力0に関する効果を持つレプティレスによるデッキ。
爬虫類族サポートだけでなく、強力な闇属性のサポートカードも利用することができる。
《レプティレス・スキュラ》を利用した転移軸、《レプティレス・ヴァースキ》を特殊召喚することにしたものなど、デッキの型も複数存在する。
光属性で統一され、リバースモンスターを多く有するワームを軸としたデッキ。
種族だけでなく属性も統一されているため、《オネスト》を使用でき、《御前試合》にも強いのが利点。
軸に据えるワームによって様々な形になるのが特徴で、種類数に見合った非常に多くの構築・戦術のバリエーションを持っている。
《超進化薬》を使う種族混合デッキ。
かつての爬虫類族の身の寄せどころであり、専ら《超進化薬》により恐竜族モンスターの糧となるしか、種族としての意義が見出せなかった。
恐竜族としては、当時の下級モンスターのラインナップの酷さと自らの重さから、爬虫類族と組ませるのはそれなりに有効だった。
現在では両者とも単独で構築でき、汎用性の低い《超進化薬》に依存する必要がなくなった。
だが、エヴォルド及びエヴォルダーの登場により、かつてとは異なる形での種族混合デッキを組むことができるようになっている。→【エヴォル】