ビートダウン/Beat Down

 打ち倒す、殴り倒すの意。
 戦闘ダメージによって相手のライフを0にすることを勝利手段にしたデッキの事。

 モンスターが中心のデッキコンボ等の複雑なギミックをもたない。
 カードの効果による破壊より戦闘による破壊を重視する。
 また、この戦術を軸にしたデッキでは罠カードの採用率は基本的に低い。

 高い攻撃力を活かした戦闘破壊が得意な反面、モンスター攻撃が通らないとまず勝利は望めない。
 故にスペルスピード2以上のモンスター除去戦闘破壊補助、攻撃ロックする永続カードが苦手。
 そのようなカードを使ったデッキを相手にした時は、下記のような対策をしなければ厳しい戦いを強いられる。

  1. 《サイクロン》《大嵐》等で伏せ除去を行い、確実に攻撃を通す。
  2. 《王宮のお触れ》《我が身を盾に》、若しくはカウンター罠で守る。
  3. 相手の単体除去が追いつかないように特殊召喚を多用する。
  4. 場持ちの良いモンスター(効果を受けないモンスター等)を採用する。

特殊なビートダウン

ハイビート

 該当ページ参照。

ロービート

 攻撃力1500以下の下級モンスターを軸にしたビートダウンデッキの総称。
 戦闘破壊に強いモンスターが多く、《突進》等の攻撃力変動や《エネミーコントローラー》等の表示形式変更にも耐性がある。
 攻撃表示守備表示のどちらでフィールドに出しても使いやすいため、アタッカー一辺倒のハイビートよりも柔軟性がある。
 なによりも《強制転移》等のコントロール転移系カードとの相性も良い。
 また、《死のデッキ破壊ウイルス》《奈落の落とし穴》に強いという利点もある。

 反面、ハイビートと比較して戦闘破壊は得意ではなく、戦闘ダメージを与えるスピードも遅い。
 【ロックバーン】【チェーンバーン】等のバーンデッキに速度負けすることもある。
 《魔のデッキ破壊ウイルス》で壊滅してしまうのも痛い。

罠ビート

 大量の罠カード下級アタッカーを採用したビートダウンの総称、【カウンタービート】はその一種である。
 【スタンダード】から《大嵐》を抜き、モンスター除去カウンター罠を追加したもの。
 罠カードの採用によって防御が強化されたため、アタッカーは攻撃的なモンスターが採用される。
 それに伴って《クリッター》リクルーター等のブロッカーは採用されないことが多い。
 また、《生贄封じの仮面》《王宮の弾圧》等の上級モンスター特殊召喚へのメタカードが採用されることも多い。
 【変異カオス】メタとして登場した【弾圧ワンフー】が恐らく最古の罠ビートと思われる。

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