*ビートダウン/Beat Down [#mc4dffe6]
 最も一般的な[[デュエルの勝利条件]]である「[[戦闘ダメージ]]により[[相手]]の[[ライフ]]を0にする」ことを目標とした戦略や[[デッキ]]のこと。~
 名称は英語の「beat down(打ち倒す、殴り倒す)」に由来する。~

 遊戯王OCGではこの戦術に該当する[[デッキ]]が大半を占める。~
 そのため、同じビートダウンの中でも更に細分化されている。~
+[[下級]][[アタッカー]]を展開して押し切るタイプ

+[[下級]][[アタッカー]]を展開し、[[魔法・罠カード]]で援護しながら攻めるタイプ
+[[リリース]]・素材要員を確保して[[上級]]・[[融合>融合モンスター]]・[[儀式>儀式モンスター]]・[[シンクロ>シンクロモンスター]]・[[エクシーズモンスター]]に繋げるタイプ
+[[墓地を肥やし>墓地を肥やす]]て大型[[特殊召喚モンスター]]に繋げるタイプ
+[[墓地を肥やし>墓地を肥やす]]て[[特殊召喚モンスター]]や[[上級]]・[[最上級モンスター]]の[[蘇生]]に繋げるタイプ

 他には、複雑な[[コンボ]]を使わず単体でも優秀な[[モンスター]]を集めたタイプもある。~
 いずれにせよ、効率や安定性を重視し素早く勝利することが基本となる。~
 以前は単体で優秀な[[モンスター]]を集めた1のタイプ(いわゆる[[グッドスタッフ]]や[[【スタンダード】]])が[[主流>主流デッキ]]だったが、現在では序盤から[[コンボ]]を狙う2のタイプが活躍している。~
 3は[[【ライトロード】]]等が該当しており、[[シンクロ]]・[[エクシーズモンスター]]を使う場合もある。~
 いずれのタイプにせよ、効率よく攻めることで相手より早く勝利することを目指すのが基本である。~

-基本的には自分から積極的に動く[[デッキ]]であるため、受動的な[[コントロール]][[デッキ]]とは対を成す。~
しかし、[[ビートダウン]]を狙う[[デッキ]]にも、[[【罠ビート】]]や[[【メタビート】]]等の受動的なカードを採用した[[デッキ]]も存在するため、一概には言い切れない。~
--他TCGでは積極的(アグレッシブ)に攻める[[デッキ]]のことを「アグロ[[デッキ]]」と呼ぶこともある。~

-[[攻撃力]]1500以上の[[モンスター]]群を主力にしたビートダウンを「[[ハイビート]]」、その逆を「[[ロービート]]」と言うこともある。~

-[[1ターンキル]]系の[[デッキ]]は、複雑な動きをしたり必殺の[[コンボ]]が存在したりするため、一般的な[[ビートダウン]]とは異なる。~
-[[1ターンキル]]系の[[デッキ]]は、複雑な動きをしたり必殺の[[コンボ]]が存在したりするため、一般的なビートダウンとは異なる。~
ただし、積極的に狙わなくても必要な[[カード]]さえ揃えば[[1ターンキル]]ができる[[デッキ]]も存在するため、一概に線引きはできない。~

-この戦術の[[デッキ]]は、[[スペルスピード]]2以上の[[モンスター除去]]・[[戦闘破壊]]補助・[[攻撃]]を[[ロック]]する[[永続カード]]が苦手である。~
そのような[[カード]]を使った[[デッキ]]を[[相手]]にした時は、[[伏せ除去]]や[[カウンター罠]]で確実に[[攻撃]]を通せるようにしたり、[[相手]]の[[除去]]に対しそれを超える[[モンスター]]の展開もしくは[[効果を受けない]][[モンスター]]を採用したりすることで対策したい。~
例として、前者は[[【雑貨貪欲ターボ】]]や[[【ダークカオス】]]、後者は[[【お触れホルス】]]に取り入れられている。~
-最も一般的であるため、真っ先に[[メタを張られる>メタを張る]][[デッキ]]である。~
[[コントロール]][[デッキ]]や[[バーン]]、[[デッキ破壊]]、そして[[特殊勝利]]の[[デッキ]]は、ビートダウンを意識して組むのが基本である。~
これらはビートダウンされる前に[[1ターンキル]]気味に速攻で仕留めるか、[[モンスターの召喚]]や[[攻撃]]、[[効果]]を封じる妨害[[カード]]で[[ロック]]かける戦術をとる場合が多い。~
--よく使われる妨害カードは、[[永続カード]]や[[罠カード]]、[[手札誘発]]であり、そういった[[メタ]]を踏まえて、ビートダウンに[[魔法・罠除去]]や[[カウンター罠]]等を対策として予め投入しておくことも多い。~
代表的なのは[[【お触れビート】]]や[[【カウンタービート】]]であり、それ以外では[[魔法・罠カード]]を[[除去]]できる[[カード]]を多めに採用した[[デッキ]]も存在する。~

-[[カード]]プールの乏しかった初期には、[[《強欲な壺》]]や[[《死者蘇生》]]で[[手札]]・[[フィールド]]を充実させながら、[[通常モンスター]]で[[戦闘]]を行うというプレイをとらざるを得なかった。~
このため、多くの[[デッキ]]が[[下級モンスター]]軸のビートダウンで、受動的な[[効果]]を持つものが多い[[罠カード]]は採用されない事が多かった。~
その後、様々な[[カード]]が登場し、特に[[特殊召喚モンスター]]が増えた事から[[上級モンスター]]を軸とする[[デッキ]]が増え始める。~
[[モンスター効果]]の種類も増え、[[戦闘]]および[[戦闘破壊]]の布石として、[[カードの効果]]による[[除去]]を狙う事も多くなる。~
逆に[[相手]]からこのような反撃を受ける事も増えたため、その対策として[[罠カード]]も採用されるようになった。~

-元々は「Magic: the Gathering」に由来する語である。~

**関連リンク [#b801078c]
―[[デッキ]]タイプ
-[[コントロール>コントロール#h03c9861]]
-[[パーミッション]]
-[[ロック]]

―その他のリンク
-[[ハイビート]]
-[[ロービート]]

-[[デュエルの勝利条件]]
-[[デッキ集]]

-[[用語集]]