三幻神 †
《オシリスの天空竜》・《オベリスクの巨神兵》・《ラーの翼神竜》3体の総称。
通称「神のカード」。
いずれもレベル10・神属性・幻神獣族のモンスターであり、以下の共通した召喚条件・ルール効果・永続効果を持つ。
このカードを通常召喚する場合、
3体をリリースして召喚しなければならない。
(1):このカードの召喚は無効化されない。
(2):このカードの召喚成功時には
(このカード以外の)魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
また、特殊召喚できない《ラーの翼神竜》以外の2体は以下の共通した誘発効果を持つ。
(5):このカードが特殊召喚されている場合、エンドフェイズに発動する。
このカードを墓地へ送る。
3体のリリースという重いコストを必要とするものの、こと召喚に関しては神に相応しい能力を誇っている。
- 三幻神をモチーフとして作られた三幻魔と三邪神も存在する。
これらは初めから公式のデュエルで使用可能である。
- 原作・アニメにおいて―
ファラオの墓にある石版より再現された「神のカード」。
デュエルモンスターズの創造主であるペガサス・J・クロフォードの思惑を越えた超自然的な力を持ってしまったため、彼はこれらのカードを生み出した事を最大の過ちだったと言い残している。
ペガサスの依頼を受けたエジプト考古局によって長らく王家の谷に封印されていたが、レアカード窃盗組織「グールズ」により3枚のうち2枚が盗まれてしまう。
ここから「神のカード」に纏わる数多のエピソードが生まれる事となる。
強力な耐性(下記参照)や効果を有しており、その様相をマリクは「モンスターではない、神だ!」と評し、作中のバトルシティ編におけるデュエルの中心を担っていた。
その後の「ファラオの記憶編」では幻の召喚獣として登場する。
最終決戦ではファラオの名の下に三幻神を束ね《光の創造神 ホルアクティ》を誕生させ、大邪神ゾーク・ネクロファデスとの戦いに終止符を打った。
- 神に有効なカードについて。
作中で強力な耐性を持つことが描写されているが、具体的にどの様な耐性なのかはイマイチ不明瞭である。
台詞では「神に魔法効力は1ターンのみ通じる」「神に罠は効かない」と述べられてはいるのだが、実際のデュエル描写では通じない魔法カードもあれば通じる罠カードも存在しており矛盾が生じていた。
この矛盾を解消するためか、遊戯王Rでは「(分類は不明だが)『上級呪文』であるカードの効果は1ターンのみ通じ、それ以外の効果は全て通じない」と再設定された。
以下、原作・R・劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』における描写。
- 『上級呪文』の設定は原作及び遊戯王Rのみであり、アニメシリーズでは結局どの様な耐性を持っているのか詳細な点は不明なままであった。
基本的な設定は原作と同じであり、大半のカードの効果は受けず、一部のカードの効果は1ターンのみ適用されていた。
以下、アニメシリーズでのみ描写されたカード。
- 「三幻神」は英語版アニメでは「Egyptian God Cards」と呼ばれている。
「God」の言葉が使用できるのは、「エジプトの神」という言い回しを用いることで表現規制を回避しているためである。
- アニメGXでは、デュエル・アカデミアのランクとして三幻神の名前が使われている。
最上位はオベリスク・ブルー、中間がラー・イエロー、最下位がオシリス・レッドと呼ばれている。
女子生徒は成績関係なくオベリスク・ブルー所属となっているが、アニメでは例外として早乙女レイが「ジェネックス」準優勝特権で第3期までオシリス・レッドに所属した。
原作設定を考えれば最高ランクはラー・イエローのはずだが、おそらくはかつて《オベリスクの巨神兵》の使い手だったオーナーの意向のためと考えられる。
- アニメGXにおける最後のデュエル「十代vs遊戯」戦では、十代が遊戯のデッキからその気配を感じ取っていることから、三幻神を全てデッキに投入していたと思われる。
- 5D'sでは直接の登場はなかったが、チーム・太陽の切り札《眠れる巨人ズシン》が「三幻神に匹敵する力を持つ」と評されている。
さらに、チーム・ラグナロクのエースカードである極神、Z-ONEの所有する時械神が神のカードと呼称されている。
- 劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』では、3枚とも神殿の地下深くへと失われている。
- 3体ものリリースを確保するのは難しいと判断されているのか、召喚及びフィニッシャーとする事でボーナスポイントを貰える他、召喚を成功させた事が履歴に残る作品が多い。
これらについては一種のチャレンジとして扱われているようで、三幻魔や三邪神も同様である。
- TAG FORCE SPにてマリク、遊戯を倒し決闘王の称号を手にした海馬により獲得した三幻神は2度と外の者に渡らせるなと勧告をした上でイシズに返却される。
エンディングでは自身の最も信頼するモンスター《青眼の白龍》をバックに「神のカードが保管される貴様らの王家ごと買い取ってくれる!!」と豪語した。
関連リンク †
―三幻神
―三幻神をモチーフとするモンスター
―その他のリンク