*除去 [#yf6ea6d0] 主に[[カードの効果]]で[[カード]]を[[フィールド]]から[[離れさせる>離れる]]こと。~ 単に除去と言えば、[[モンスター除去]]を指す。~ 多くの[[デッキ]]に投入される、ほとんどの[[ビートダウン]]に対する重要な対抗手段である。~ よって、[[上級モンスター]]を中心に運用する場合は除去対策を練ることが多い。~ [[【カウンタービート】]]のように[[カウンター]]を多用したり、[[【お触れホルス】]]のように[[効果を受けない]]、[[効果]]を[[無効]]にする[[モンスター]]を軸にするのが、その代表例だろう。~ [[特殊召喚]]の手段が豊富な[[【アンデット族】]]や、[[アドバンス召喚]]によって[[アドバンテージ]]を稼ぐ[[【帝コントロール】]]のように、[[モンスター]]の展開に[[ディスアドバンテージ]]が生じないようにし、除去による被害を減らす[[デッキ]]もある。~ -除去のおおまかな種別・用途~ :[[破壊]]|最も一般的な除去。~ [[破壊]]された後は基本的に[[墓地へ送られる>墓地へ送る]]。~ [[《スターダスト・ドラゴン》]]・[[《我が身を盾に》]]等の対策[[カード]]が多数存在する。~ [[効果]]で[[破壊]]されない[[《ネオス・ワイズマン》]]や、[[《ネフティスの鳳凰神》]]・[[《ヴァンパイア・ロード》]]等間接的に[[破壊]]に[[耐性]]を持つ[[モンスター]]も存在する。~ :[[手札]]に[[戻す]]([[バウンス]])|[[カード・アドバンテージ]]に繋がらない除去であり、[[相手]]に再利用されてしまう。~ ただし、[[召喚]]に[[コスト]]を必要とする[[シンクロモンスター]]や[[エクシーズモンスター]]等に対しては有効な手段となる。~ [[スペルスピード]]2以上なら[[自分]]の[[モンスター]]に使うことで、[[フィールド]]上の[[モンスター]]に影響を与える[[効果]]を守ることができる。~ :[[デッキ]]に[[戻す]]|[[カード]]を[[持ち主]]の[[デッキ]]に[[戻して>戻す]][[シャッフル]]する。~ [[墓地を肥やす]]ことなく[[除外]]利用も許さない除去。~ [[デッキ]]にある時に[[効果]]を発揮する[[カード]]はほとんどないため、除去の中では強力な部類に入る。~ ただし、再び[[ドロー]]する事で再利用される可能性があり、特に[[魔法・罠カード]]は[[除外]]のほうが再利用されにくい。~ :[[デッキの一番上]]([[デッキトップ]])に[[戻す]]|擬似的な[[ドローロック]]を行う除去。~ 「[[カード]]を[[相手]]の[[手札]]に[[戻す]]。次の[[相手]]の[[ドローフェイズ]]を[[スキップ]]する。」と言い換えればその強力さが理解できるだろう。~ [[バウンス]]より強力であるがやはり[[相手]]に再利用をされてしまう。~ :[[デッキの一番下]]([[デッキボトム]])に[[戻す]]|[[サーチ]][[カード]]等を使うか、[[デッキデス]]されない限り、[[デュエル]]中にその[[カード]]を再利用できない。~ しかし、最近は[[リクルーター]]、[[サーチャー]]ですぐに[[デッキ]]が[[シャッフル]]されてしまうので、あまり意味をなさない事が多いが、[[バウンス]]同様、[[召喚]]に何らかの[[コスト]]を必要とする[[モンスター]]や[[シンクロモンスター]]に対しては有効。~ :[[ゲームから除外する>ゲームから除外する(取り除く)]]|[[破壊]]してから[[除外]]するものと、[[破壊]]せずにそのまま[[除外]]するものがある。~ 一度[[除外]]されると再び[[使用]]することが難しく、[[墓地]]利用を封じ込めるために除去の中でも比較的強力。~ ただ[[《王宮の鉄壁》]]等の[[カード]]の存在から万全とは言えない。 [[《ネフティスの鳳凰神》]]等[[破壊]]を[[発動]][[トリガー]]とした[[効果]]や、[[《クリッター》]]等[[墓地]]にさえ行けばどんな場合でも[[発動]]する[[効果]]を持つ[[カード]]にとっては、[[除外]]は最もたちの悪い除去のひとつである。~ :[[墓地へ送る]]|[[《ネフティスの鳳凰神》]]等の[[効果]]を封じる事ができ、「[[効果]]では[[破壊されない]]」[[カード]]も問題なく除去することができる。~ 「[[墓地へ送る]]」[[効果]]を防止する[[カード]]はほとんど存在しないため、優秀な除去方法といえる。~ 特に[[機械族]]限定だが、[[コスト]]の形で[[墓地へ送る]][[《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》]]はトップクラスの[[除去]]能力といえる。~ :[[リリースする]]|[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]のように、[[相手]][[モンスター]]を[[コスト]]で[[リリース]]する事は最高の除去といえる。~ この場合は[[コスト]]であるため、[[《昇天の角笛》]]等で防ぐ事ができないからだ。~ なお、[[効果]]で[[リリース]]する場合は[[罠カード]]で妨害される可能性もある。~ :[[コントロール]]を得る([[コントロール奪取]])|[[相手]][[モンスター]]を減らし[[自分]]の[[モンスター]]を増やす除去。~ 一時的に戦力が増えるので[[ダメージ]]を与え易いが、永続的に[[コントロール]]を得る[[カード]]は少ない。~ [[リリースする]]等して[[コントロール]]を返さないようにするのが一般的。~ この戦術は[[上級モンスター]]を主力とする[[デッキ]]でよく見られる。~ :[[装備カード]]化|[[《サクリファイス》]]等のように[[相手]][[モンスター]]を[[装備カード]]にする。~ [[装備カード]]になった[[モンスター]]は[[装備魔法]]扱いとして[[フィールド]]上に残るため、[[墓地を肥やさず>墓地を肥やす]]、[[蘇生]]などを一時的に妨害できる。~ :[[エクシーズ素材]]化|[[《No.101 S・H・Ark Knight》]]および[[《CNo.101 S・H・Dark Knight》]]や[[《CNo.9 天蓋妖星カオス・ダイソン・スフィア》]]に見られる、[[相手]][[モンスター]]を[[効果]]で[[エクシーズ素材]]にする方法。~ [[フィールド]]から[[墓地]]へ送られた時など、[[フィールド]]を離れる事で[[発動]]できる[[効果]]を無力化できる。~ また[[墓地を肥やさず>墓地を肥やす]]、[[蘇生]]などを一時的に妨害できるため強力な除去の一種となる。~ :その他、強要させる[[効果]]|[[《痛み分け》]]・[[《アポクリフォート・キラー》]]のように「〜しなければならない」という、[[プレイヤー]]に直接影響を与える[[効果]]は、状況次第で[[モンスター]]の[[カードの効果]]の[[耐性]]を無視して除去できる。~ -原作・アニメにおいて―~ 原作では除去[[カード]]はあまり登場しない。~ [[モンスター]]の除去合戦では話が盛り上がらず、見栄えが悪くなりやすいので致し方ないのであろう。~ アニメでは原作に比べれば登場している方ではあるが、いわゆる「かませ役」としての出番も多く失敗するシーンも多数見られる。~ それでも、DMでの[[《死者への手向け》]]やGXでの[[《シールドクラッシュ》]]等、大型[[モンスター]]があっさりと除去されるシーンも少なからず存在する。~ 5D'sでは[[《レッド・デーモンズ・ドラゴン》]]や[[《ブラック・ローズ・ドラゴン》]]のような除去[[効果]]を持つ[[モンスター]]をメインキャラが使用したが、[[効果]]を活かさないまま[[アタッカー]]として活躍する事が多かった。(派生形態や他の[[効果]]の存在から、無駄なプレイングという訳ではない)~ --原作の「バトルシティ編」では、「[[モンスター]]に直接[[ダメージ]]を与え除去する[[魔法カード]]は使用禁止」というルールが存在した。~ ただし、同編に登場する奇術師パンドラは[[《断頭台の惨劇》]]・[[《千本ナイフ》]]・[[《黒魔族復活の棺》]]・《闇への手招き》・《悪夢の天秤》と、原作キャラとしては多数の除去[[カード]]を使用している。~ パンドラを始めとしたグールズのメンバーは正式な参加手段で参戦しているわけではないため、ルールを守らずに[[デッキ]]構築を行った可能性がある。~ また、[[モンスター]]を直接[[墓地に送る]][[魔法カード]]《埋葬の腕》や、[[生け贄]]にする[[《クロス・ソウル》]]や[[《ソウルテイカー》]]等は普通に使用されている。~ 「[[モンスター]]に直接[[ダメージ]]を与えない=[[破壊]]以外の方法による除去」ならば許されていたのだろうか。~ ---なお、アニメDMの「バトルシティ編」は原作と異なり、除去[[魔法カード]]が禁止だと示されていない。(該当部分は[[バーン]][[魔法カード]]のみが言及されている。)~ --アニメGXに登場するヨハン・アンデルセンは、[[カウンター>カウンター罠]]以外で除去[[カード]]を投入していないことを公言している。~ これ以外にも、明言はされていないが確認できる範囲で除去[[カード]]が無いデュエリストはどの作品にも複数存在し、アニメ・漫画における除去の普及率の少なさを物語っている。~ --一方、上記のパンドラやアニメARC-Vに登場したBBの様に除去を多用するデュエリストも少数存在する。~ 特に「遊矢&権現坂vsBB」戦では、[[《剣闘獣ガイザレス》]]で4枚、[[《剣闘獣ベストロウリィ》]]で1枚、[[《剣闘獣ムルミロ》]]で2枚の計7枚もの[[カード]]を除去している。~ 加えて[[《剣闘獣ムルミロ》]]は1枚[[破壊]]に失敗しているので実質8枚もの除去をBBは狙っており、アニメでは珍しいデュエリストだと言える。~ --アニメARC-Vの「遊矢(ユート)vsセレナ&瑠璃」戦で、遊矢が《幻影騎士団ウロング・マグネリング》の効果で自身に《パラサイド・フュージョナー》4体を装備し、[[リリース]]して[[ドロー]]に変換した際に瑠璃が「《パラサイド・フュージョナー》を一気に4体も[[除去]]するなんて!」と[[除去]]という言葉を明確に使っている。~ **関連リンク [#pd5195b3] -[[モンスター除去]] -[[魔法・罠除去]] -[[伏せ除去]] -[[単体除去]] -[[全体除去]] -[[バウンス]] -[[破壊]] -[[用語集]] ---- *除去[[デッキ]] [#e9963739] 除去[[デッキ]]とは[[モンスター除去]]を大量に[[積んだ>積む]][[デッキ]]のこと。~ [[相手]]の[[モンスター]]の[[攻撃]]や[[召喚]]を潰すことで[[自分]]の[[モンスター]]が[[戦闘で破壊>戦闘破壊]]されないようにして戦う。~ [[ビートダウン]]・[[バーン]]・[[デッキデス]]・[[特殊勝利]]のいずれの[[デュエルの勝利条件]]を狙うにしても[[罠カード]]が主体の[[デッキ]]である。~ 最も[[罠>罠カード]]に頼る構成になる[[デッキ]]の1つは[[【除去反転】]]である。~ -汎用的な[[罠カード]]及び[[速攻魔法]]の[[モンスター除去]] --[[攻撃宣言]]反応型[[罠>罠カード]]:[[《次元幽閉》]]・[[《聖なるバリア −ミラーフォース−》]]・[[《炸裂装甲》]]・[[《万能地雷グレイモヤ》]] --[[召喚]]反応型[[罠>罠カード]]:[[《激流葬》]]・[[《奈落の落とし穴》]]・[[《落とし穴》]] --発動タイミングなし:[[《破壊輪》]]・[[《強制脱出装置》]] --[[速攻魔法]]:[[《死者への供物》]] また、[[ビートダウン]]の除去[[デッキ]]では、[[壁]]となる[[モンスター]]を能動的に除去できる[[魔法カード]]を使うことが多い。~ その他の除去[[デッキ]]でも[[モンスター]]の大量展開を防ぐために多少なり[[積む]]ことがある。~ [[《魂を削る死霊》]]が軸の[[【除去ハン】]]ではこちらになりやすい。~ -汎用的な[[魔法カード]]の[[モンスター除去]] --[[表側表示]]:[[《地砕き》]]・[[《地割れ》]] --[[表側攻撃表示]]:[[《ハンマーシュート》]] --[[守備表示]]:[[《シールドクラッシュ》]] --[[裏側表示]]:[[《抹殺の使徒》]] [[戦闘破壊]]を封じ込めるだけでなく、こちらから[[戦闘破壊]]を行い[[戦闘ダメージ]]を狙う除去[[デッキ]]も存在する。~ それは[[【除去ガジェット】]]や[[《黒蠍−棘のミーネ》]]・[[《首領・ザルーグ》]]主体の[[【除去ハン】]]である。~ その場合は[[相手]]の[[モンスター]]の[[攻撃力]]を減少させる、戦闘補助の[[速攻魔法]]や[[罠カード]]が投入される。~ 詳しくは[[戦闘破壊]]を参照。~ -基本的には[[1:1交換]]か、それ以上の取引きができる[[カード]]を選択・起用する。~ -1[[ターン]]限定の[[コントロール奪取]]や、[[バウンス]][[効果]]は、不完全な除去であると言える。~ しかし、前者は[[リリースする]]等、[[コントロール]]を返さないことで完全な除去として運用が可能。~ 後者は、無条件で[[通常召喚]]ができない[[対象]]を選ぶことで完全除去となるだろう。~ **関連リンク [#ta975bc9] -[[デッキ集/コントロール]]