《貪欲な壺》のバックアップ(No.10)

《貪欲(どんよく)な壺(つぼ)》 †

通常魔法（LEGEND）
【条件】自分の墓地のモンスター５体をデッキに戻して発動できる。
【効果】自分は２枚ドローする。

　そのままでは墓地にモンスターが必要になった《強欲な壺》であり、条件の無いあちらの方が使い勝手が良い。
　そのため、こちらは墓地のモンスターを戻すことを主眼に置いて運用する必要がある。
　単にモンスターを戻すだけであれば、《ことのはの妖精》や《シエスタトレーロ》等の効果でも満たせるが、こちらはフィールド・相手の墓地に影響されない点や、増やした手札で次の戦術を整えられる点で差別化できる。

　例えば、【グッドスタッフ】のような種族のばらけるデッキにおいては、再利用したいカードをデッキに戻すことができる。
　種族がばらけてエクストラデッキを使う【メタリオン】でも、素材とフュージョンモンスターの回収手段として使える。
　持久が要求される【ＬＯ】ではデッキ回復手段のひとつとなる。
　《ロマンス・ピック》等の墓地肥やし効果を持つカードを多く投入したデッキとも相性が良い。

　その他、専用サポートカードの《プログレス・ポッター》のドロー枚数を増やすためにも使える。
　《プログレス・ポッター》の効果を最大限に利用するためには墓地肥やしが必要だが、このカードは墓地に落ちた後にも役割があるという点で他のレジェンドカードとは一線を画す。

　墓地にモンスターが存在しない序盤では使用できず、使用した場合は墓地のカードを参照する各種カードの発動を阻害してしまうため、デッキを選ぶカードである。
　漫然とデッキに投入しても機能しないため、明確な理由を持って採用しておきたい。

遊戯王OCGにも登場していたカードの１枚である。
あちらにおいてもその汎用性の高さにより、最高でOCG:制限カード（海外ではOCG:禁止カード）にまで指定されていた経験がある。
遊戯王OCGにおいては、登場当初は《強欲な壺》と共に使用できていたが、後に《強欲な壺》がOCG:禁止カードに指定され、同時にこのカードもOCG:制限カードの指定を受けている。
ラッシュデュエルにおいては、OCGでの登場当初と同様にどちらも使用可能であるものの、どちらもレジェンドカードに指定されており、デッキに両方投入できなくなっているため、置かれた状況は異なっている。

OCGでは、デッキに戻すモンスターを５体対象に取り、効果解決時に戻してドロー、という処理となっている。
そのため、効果解決時点で戻す対象のモンスターが１体でも墓地に存在しなくなった場合、不発となるようになっている。
ラッシュデュエルでは、先に登場していた《リカバリー・フォース》等と同様に、条件の時点でモンスターを戻すよう、効果が変更されている。

原作・アニメにおいて―
アニメSEVENSの「ロミンvsプリンセスG」戦でロミンが使用。
《アマ・リリス》を含むモンスターを戻して発動し、《フュージョン》と《アマ・リリス》をドローした。