戦士族を中心とした種族デッキ。
アドバンス召喚を封印する《魔将ヤメルーラ》のコントロール能力を生かしたテクニカルなデッキである。
《魔将ヤメルーラ》 効果モンスター 星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2500 【条件】このカードを召喚したターンに、このカードの表示形式を変更して発動できる (攻撃表示は表側守備表示に、守備表示は表側攻撃表示にする)。 【効果】次の相手ターン終了時まで、このカードが表側表示の間、 お互いはモンスター(レベル7以上)をアドバンス召喚できない。
戦士族は数自体は多いのだが、方向性があまりまとまっていない。
この項目は《魔将ヤメルーラ》を軸としたコントロールタイプのデッキ(【ヤメロック】)を基本形として記述する。
ラッシュデュエルにおけるコントロールの性質上、当デッキが【メタビート】として紹介されることもあるが誤りではない。
風属性・戦士族の楽姫を中心としたデッキ。
切り札《一気貫通》をはじめ風属性・戦士族のみを指定したサポートカードを使用するため、種族に加え属性も風属性にこだわるのが特徴。
《一気貫通》 通常魔法 【条件】自分の墓地のモンスター(風属性/戦士族)5体をデッキに戻して発動できる。 【効果】自分フィールドの表側表示モンスター(レベル7・8)1体を選ぶ。 このターン、そのモンスターの攻撃力は2000アップし、その攻撃は貫通する (守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える)。
―下級モンスター
風属性・戦士族の下級通常モンスターは、先述の《斧楽姫フルートマホーク》の他に、《警楽姫クラブネット》・《拳楽姫メリケンサックス》が存在する。
《一気貫通》の条件を素早く満たすためにできるだけ風属性・戦士族を増やしたいので、枠の許す限り搭載したい。
風属性かつ有用な効果を持つ《弧楽姫ホルン・ワン・ユエ》・《陰陽士サカカゼ》ももちろん優先度が高い。
戦士族のマキシマムモンスター、《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》を用いた【マキシマム召喚】。
《鳥呪戦術》の効果で墓地に落ちた《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》のパーツをデッキトップに戻せるため、他のマキシマムモンスターと比べマキシマム召喚が狙いやすいのが特長。
また《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の本体はレベル10なので、《魔将ヤメルーラ》等と一部の高レベル戦士族サポートを共有できる。
例えば、墓地に落ちた《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》を《魔仙斗アイスザーク》で蘇生し《祭神モドリーナ》で手札に戻してマキシマム召喚を狙う事も不可能ではない。
揃えやすさの代償として《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》は攻撃力が3300しかなく、相手ターンに脆い。
防御手段となる《楽姫の独演》などが欲しい所。
【マキシマム召喚】も参照。
守備表示モンスターの存在を条件とする戦士族を活用するタイプ。
特に影響力が大きいのは相手モンスターが全て守備表示の場合に直接攻撃できる《魔将キメルーラ》で、攻撃力2500でのダイレクトアタックという破格のダメージを与えられる。
《魔将分隊 埋組》は、自分または相手フィールドに表側守備表示モンスターが存在する場合、相手表側表示モンスター1体の攻守を500下げる効果を持つ上級モンスター。
《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》は、相手の守備表示モンスター1体に付き攻撃力を800アップする最上級モンスターである。
相手を守備表示にする手段としては、戦士族の《シエスタトレーロ》が便利。
また《魔将ヤメルーラ》も、効果適用中の相手は守備表示モンスターを並べる傾向がある。
《『攻撃』封じ》はコストもなく、手軽に表側守備表示モンスターを作れる。
構築は難しくなるが、《バイス・ジャッカー》の効果を《魔将キメルーラ》に使うことで、攻撃力2500の直接攻撃×2で5000ダメージを与えられる。
何枚か存在する攻撃力0のモンスターを指定する戦士族を活用するタイプ。
《魔将セメルーラ》は、手札コストを条件に手札から攻撃力0のモンスター1体を特殊召喚し、その攻撃力をそのモンスターの元々の守備力分アップさせる効果を持つ最上級モンスター。
高守備力モンスターをアタッカーに変換できるが、活用のためにはある程度攻撃力0で守備力の高いカードを採用する必要がある。
《魔将分隊 武組》は自分モンスターの攻撃力を自分墓地の攻撃力0のモンスター数×200強化する上級モンスター。
《不許始末戦士》は、墓地の攻撃力0モンスター1体をデッキに戻す事で、戦士族1体の攻撃時に罠カードを発動できなくする。
戦士族で攻撃力0なのは《魔将分隊 武組》の他、《ドウェルチェア・セイバー》と《洗銃士ウォッシューター》くらいで、あまり数は多くない。
普通の【戦士族】をベースに多少攻撃力0系カードを積むか、あるいは【攻撃力0】をベースにやや【戦士族】に寄せるかになる。
いくつか軸はあるが、基本的には《魔将ヤメルーラ》の効果の繰り返しの発動を狙うコントロールデッキというのがベースである。
最上級モンスターのアドバンス召喚をほぼすべてのデッキが行うラッシュデュエルにおいて《魔将ヤメルーラ》の効果の影響力は非常に大きく、以下の影響が見込める。
この効果を繰り返し使うことで相手のデッキを機能不全に陥らせるのがこのデッキの主戦術である。
《魔将ヤメルーラ》が生き残れば《祭神モドリーナ》で手札に戻し、墓地に落ちた場合は《鳥呪戦術》でデッキトップに置くことで再利用できる。
うまくすれば数ターンに渡って《魔将ヤメルーラ》の影響を発揮し続ける事も可能であり、相手の戦略を大きくかき乱すことができるだろう。
主力の《魔将ヤメルーラ》は効果を使うと守備表示になってしまうため、攻め手が遅い。
これを補うべく《闘将ナンデス》や《オジギプス》を使うこともできるが、これらは《魔将ヤメルーラ》とのコンボ以外の使い途が乏しい。
一方《魔将ヤメルーラ》と《バスター・ブレイダー》以外の最上級戦士族はクセが強く、ある程度特化したデッキでなければ扱うのが難しい。
また、戦士族のサポートカードには罠カードがほぼない。
コントロールデッキとしての性能を伸ばすなら、罠カードで相手ターンの拘束力をより高めたい所であるが、《地縛霊の誘い》等の汎用罠に頼らざるを得ない。
戦力アップを目論むならば、駒不足を他の種族の力を借りて補うのが妥当である。
【ドラゴン族】から《フェニックス・ドラゴン》+《連撃竜ドラギアス》を出張させれば、相手が《魔将ヤメルーラ》で動けない所を《連撃竜ドラギアス》で攻め立てる速攻型のデッキに変わる。
また【魔法使い族】の要素を入れれば、《ダーク・リベレイション》や《火の粉のカーテン》が使用でき、相手ターンの干渉力を大きく高める事ができる。
主力カードの《鳥呪戦術》と《陰陽士サカカゼ》はフィールドに2体の戦士族を要求するため、戦士族を減らしすぎないよう注意したい。
当然だが、表示形式を変更できないマキシマムモードのマキシマムモンスターを呼び出されると前述の罠カードの少なさから完全に詰む。
相手にマキシマム召喚自体をさせない工夫が必要となる。