手札事故 †
手札に極端な偏りが起こり、デッキが機能しない状況のこと。
具体的には、手札の中に腐ったカードが多く存在していたり、特定のコンボパーツが揃わず、無理に動くと効率が悪い展開をせざるを得なくなる状況などを指す。
単に「事故」と言われたり、これが発生することを「事故る」と言われたりすることもある。
また、デッキを指して「デッキ事故」と言われることもある。
ラッシュデュエルでは手札が減っているほど次のターンのドローフェイズでドローできるカードが増える。
そのため、手札事故で手札を減らせない場合、状況を改善するカードが引きにくくなり、致命的な状況となる。
- 原作・アニメにおいて―
アニメSEVENSの「遊我vsルーク」(1戦目)では、遊我は先攻1ターン目に下級モンスターを1体しか召喚できなかった。
この際「ラッシュデュエルはモンスターを何体でも召喚できる」と宣伝された直後であったためか、やや微妙な雰囲気となり、作中内では半ば手札事故の様な扱いであった。
ただ実際には、防御カードを含めた伏せカードを3枚セットするなど、手札事故と呼ぶほど悪い状況でもなかった。
- 漫画SEVENSの「ルークvsガクト」戦ではルークが1ターン目に手札事故を起こし、モンスターを出せずにターンを終えている。
この時は防御カードも準備できない正真正銘の手札事故であり、対戦相手のガクトからも「手札事故」と言及されている。
- アニメゴーラッシュ!の「ユウディアスvsクァイドゥール」(1戦目)では、クァイドゥールが「デッキそのものが失敗作」と言えるレベルで最上級モンスターの割合が多く、手札事故が頻発するようなデッキを扱った。
このことは作中でも散々突っ込まれており、エポックからは「今どき小学生でももう少し考えたデッキ組むわ」と罵倒され、クァイドゥール本人もデュエル開始時の手札を見てため息をつくほどだった。
これは「人物を本人のエースモンスター、もしくは関連カードにしてデッキとする」という所業を優先して、デッキとしての完成度をそこまで重視していなかったというストーリー上意味があるものでもある。
デッキ内に調整手段があったため手札事故で動けないことは無かったが、このデッキは失敗作扱いとして次のデュエルではこちらのデッキの要素を入れつつ手札事故を防げる要素を加えたプライムで構成されたデッキを扱っている。
- OCGが題材のアニメでは、ARC-Vにおける「遊矢vsミエル」戦での遊矢の1ターン目が、上述の漫画におけるルークと同じ形の手札事故となっていた例がある。
VRAINSでの「島直樹/ロンリーブレイヴvsハノイの騎士」戦は、「手札事故」そのものが当デュエルの見どころになっていた。
SEVENS以降の手札事故をギャグとして扱う風潮もこうした前例を参考にした演出であろう。
関連リンク †