通常魔法 【条件】自分の墓地のモンスター(風属性/戦士族)5体をデッキに戻して発動できる。 【効果】自分フィールドの表側表示モンスター(レベル7・8)1体を選ぶ。 このターン、そのモンスターの攻撃力は2000アップし、その攻撃は貫通する (守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える)。
マキシマム超絶進化パックで登場した通常魔法。
自分の墓地の風属性・戦士族5体をデッキに戻す事で、自分フィールドのレベル7・8のモンスター1体に2000の強化と貫通を付与する効果を持つ。
発動の条件は風属性・戦士族5枚の墓地コストとかなり重い。
デッキのモンスターをできるだけ風属性・戦士族で固めた【楽姫】でなければ発動は困難である。
《旋楽姫ヌンチャクラリネット》や《突楽姫トランペットンファー》の効果も活用し、高速で墓地に該当モンスターを貯めたい。
汎用カードでは《フィーラン・ドワーフ》や《天の招来》等があるが、戦士族以外のカードが増えると《弧楽姫ホルン・ワン・ユエ》や《旋楽姫ヌンチャクラリネット》の効果に支障が出てしまうのは注意。
条件が厳しい分、2000もの攻撃力強化が可能であり、しかも貫通まで付与される。
更に強化するモンスターはレベル以外に一切の縛りがなく、強化系の魔法カードとしては破格の性能と言える。
壁モンスターごしに大ダメージを与えられるのはもちろん、攻撃力4000超を簡単に得られるため、マキシマムモンスター等の大型モンスターの撃破にも有効である。
使用デッキの都合上、強化対象は《神楽鬼ファーゴッド・フィンガー》や《重楽鬼アンサンブルファイター》等が主になる。
いずれも戦闘に関する効果を持ち、戦闘を有利に進めやすくしてくれる。
フュージョンモンスターの中では《環幻楽姫アクションメロディ》のみだが、あちらがこのカードを実質的にサルベージできる事もあり、対象となるモンスターの中でも特に相性がいい。
その他の候補としては、《連撃竜ドラギアス》を筆頭とする連続攻撃・2回攻撃モンスターとの相性が非常に良い。
攻撃力2000アップ状態での2回攻撃はほとんどの状況で4000超のダメージを叩き出す事が可能であり、ステータスが低いモンスターが並んでいる場面では単体で8000以上の戦闘ダメージを与えて1ターンキルすら見込める。
《ビックリード・ドラゴン》を強化すると相手モンスターの攻撃力を3600下げられるので、大半のモンスターを攻撃力0にして撃破できる。
墓地コストはさらに増えるが、戦士族の《ギルフォード・ザ・ライジング》は3回攻撃だけでなく、《弧楽姫ホルン・ワン・ユエ》の効果の手助けにもなれる。
総じて、【楽姫】のエンドカードとして申し分のない性能を持つカードである。
その分このカードへの依存度も高く、墓地利用を妨害される事には弱い。
フュージョン召喚も交えてこのカードに頼り切りにならないようにする、高速で墓地肥やしギミックを投入する、といった工夫はしておきたい。
墓地のこのカードや《フュージョン》をデッキに戻す《フィーラン・ドワーフ》や《プログレス・ポッター》への対策として《酢酸のたまった落とし穴》を採用するのも手。