《大嵐》のバックアップ(No.18)

《大嵐(おおあらし)》 †

通常魔法（LEGEND）
【条件】なし
【効果】お互いのフィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。

　レジェンドカードに相応しい汎用性の高さを誇るが、完全上位互換の《ハーピィの羽根帚》の存在がネック。
　あちらは自分フィールドの魔法・罠カードを破壊しないため得られるアドバンテージの量はどうしても劣る。

　あちらにできない事としては能動的に自分フィールドの魔法・罠カードを処理できる点となる。
　考え無しに行ってもディスアドバンテージを負うだけだが、他のカードをセットする事で次ターンのドロー枚数を増やせるため、手札事故気味の場合は敢えて狙っていくのも有効だろう。
　お互いの魔法・罠カードが存在しない事を条件とする《グレイストーム・レヴェリー》とのコンボもできる。

　しかし、その用途では同じレジェンド魔法カードの《ハリケーン》の存在もある。
　あちらはバウンスのため自分フィールドの魔法・罠カードを巻き込んでもディスアドバンテージになりづらい、破壊耐性を無視できる、墓地アドバンテージを与えない、次の通常のドローを減らせる等様々な面で使い勝手が優れている。
　一方であちらと違い確実な再利用を許さない点、何を除去したのか分かる為に情報アドバンテージでの有利が付く点から一概に下位互換と言えるわけではない。
　次の通常のドローを減らさない点も状況次第ではデッキ切れを引き伸ばさない利点とも言い換えられる。

　決して悪い性能ではないのだが、他のレジェンド魔法カードで似ている、あるいはそれ以上の役割ができるカードが存在するためどうしても優先度が下がってしまう。

遊戯王OCGにも登場していたカードの１枚である。
あちらでは魔法＆罠ゾーンが５枚あるため、最大で１：６交換も可能である。
また、破壊された場合の効果や墓地の効果を持つ魔法・罠カードも多い事から、自分のカードを破壊するメリットも大きく、その強さから実に９年間もOCG:禁止カードに指定されていた（24/01/01に制限復帰）。

ラッシュデュエルでは一度に出せる魔法・罠カードが最大４枚の為１：４交換が限界であり、自分のカードを破壊しても基本的にアドバンテージを得られないため、爆発力については弱体化している。
一方で先述の通り不要な魔法・罠カードを処理することそのものにOCGには無い利点が存在する他、このカードに対して発動し返される事も無く、相手に破壊を逆用される恐れも低い事から、汎用性の面では強化されているとも言える。

原作・アニメにおいて―
アニメゴーラッシュ!!の「ユウディアス＆ユウナvsザ☆ルーグ」戦でユウディアスが使用。
ザ☆ルーグの伏せカード《竜の二呪葬》を破壊しつつ、《グレイストーム・レヴェリー》の２回攻撃へと繋げた。
その後のデュエルでもユウディアスのデッキに投入されていることが確認できるが、大抵はデッキから墓地へ送られていることが多い。