《テールスイング》のバックアップ(No.2)

《テールスイング》 †

通常魔法（LEGEND）
【条件】なし
【効果】自分フィールドの表側表示モンスター（レベル５以上／恐竜族）１体を選ぶ。
そのモンスターのレベルより低いレベルを持つ相手フィールドの表側表示モンスターまたは
相手フィールドの裏側表示モンスターを合計２体まで選んで持ち主の手札に戻す。

　条件にはレベル５以上の恐竜族が必要で、さらにそのレベルを参照して除去を行う。
　下級モンスターをバウンスした場合でも次のターンの通常のドローを減らすことには繋がるが、相手フィールドにその様なモンスターがいないことも少なくないため、基本的にはなるべく高レベルの恐竜族を用意すべきだろう。
　【恐竜族】にはレベル10の《大恐竜駕ダイナ－ミクス》を始め、フュージョンモンスター・最上級モンスター共に高レベルのエースモンスターがいるためデッキ構築に困ることは無い。
　《大恐竜駕ダイナ－ミクス》はこのカードのためだけに単体でアドバンス召喚する価値もある。
　ただし除去は参照したレベル未満のため、《大恐竜駕ダイナ－ミクス》が最も苦手とするマキシマムモードのモンスターは除去できない。
　一方、裏側表示モンスターを除去する場合はレベルを参照しないので、表示形式変更カードとコンボするのならばレベル５や６でも問題なくなる。

　性能自体は悪くいないが、レジェンドカードのため他のレジェンド魔法カードとの取捨選択となる。
　複数のモンスター除去をする魔法カードとして《ライトニング・ボルテックス》・《ブラック・ホール》は特に競合相手となる。
　その２枚は事前にモンスターの展開をする必要が無く、最大で３体のモンスターを破壊できるという点で優れる。
　こちらはバウンスであるため破壊耐性に強く、《ライトニング・ボルテックス》とは裏側表示を除去できる点で、《ブラック・ホール》とは自分モンスターを巻き込まない点で勝る。

　除去が自分モンスター依存という点がネックであり、罠カードで除去・裏側表示化で機能しなくなる点は痛い。
　性質上相手のレベル９以上を除去するには《大恐竜駕ダイナ－ミクス》が必須となり、レベル９以上に多いフュージョンモンスター・マキシマムモードに安定した成果を上げられないのは除去効果を持つレジェンドカードとしては先の２枚よりも低い評価になってしまう。
　また、《大恐竜駕ダイナ－ミクス》を主軸とする場合はパーツ集めの《天使の施し》や《強欲な壺》といったドローカードも選択肢に入るため、それらも競合先となる。

　いずれにせよ、レジェンドカードの中でもデッキと状況を選ぶカードであることは確かであり、複数枚のバウンス除去が欲しい場合でなければ他のレジェンド魔法より優先するのは難しいか。