《成金ゴブリン》のバックアップ(No.20)

《成金(なりきん)ゴブリン》 †

通常魔法（LEGEND）
【条件】なし
【効果】自分は１枚ドローする。
その後、相手は１０００ＬＰ回復する。

　カード・アドバンテージの損失のないデッキ圧縮が可能だが、1000という決して軽くない数値の回復を相手にさせてしまう。
　このカード単体では同じくレジェンド通常魔法の《強欲な壺》のほぼ下位互換である。
　一応、相手を回復させられる点で【サイキック族】などのＬＰを参照する条件の一部カードを腐らせられるが、優位点としては苦しいだろう。

　何度も使い回すことができれば《強欲な壺》以上の枚数のドローを見込める。また、《成銀ゴブリン》で回復デメリットを軽減したり、《不成ゴブリン》で相手の最上級モンスターを除去することも可能になる。

　ただし、上記のアドバンテージは「事前に専用サポートカードをデッキに投入し」「１枚しかないこのカードを確保した上で」「専用サポートカードと併用できた場合のみ狙える」爆発力である点には注意。

　現状、このカード自体を手札や墓地に来させやすくするカードは存在せず、墓地で同名カードとして扱うカードもないので、コンボの安定性は低いと言わざるを得ない。

　また、《成銀ゴブリン》や《不成ゴブリン》は獣戦士族であり、《恐竜駕ダイナ－ティラノ》や《恐竜駕ダイナ－トプス》の登場でデッキ内の種族を統一する必要が出てきた昨今の【恐竜族】での採用は苦しいものがある。

　公式もそれを理解しているのか、【恐竜族】で枠を食い合うレジェンド通常魔法の新規として、より扱いやすい《テールスイング》が登場している。

遊我戦でハントはこの回復を先行投資と呼び、その後の《大くしゃみのゼニゲバザウルス》の効果ダメージで返してもらうと言っている。
こうした演出・表現はアニメ5D'sでも見られたもので、そのオマージュの意図もあると思われる。