《監獄島アネ・ゴ・ロック》のバックアップ(No.21)

《監獄島(かんごくとう)アネ・ゴ・ロック》 †

フィールド魔法
【条件】なし
【効果】このカードがフィールドゾーンに表側表示である限り、
お互いはモンスター（レベル５・６）をアドバンス召喚できない。

　アドバンス召喚を封じられるが、上級モンスター限定であるため影響は限定的である。
　最上級モンスターに比べて上級モンスターは攻撃力がそれほどないため、アドバンス召喚される機会が少ないのである。
　一応《風使いトルネ》の展開を抑えられる他、【ロイヤルデモンズ】はそこそこ上級モンスターを活用するため、メタカードとして機能する。
　一方で、特殊召喚が中心のデッキ相手では腐る。
　特にフュージョン召喚は下級モンスターのみで行える組み合わせも多いため天敵。

　レベルを上げて上級モンスターを用意する《宮殿のガーゴイル》や《昇陣の装備品》を止められないため、最終的には【ロイヤルデモンズ】相手でも躱されてしまう。

　《魔将ヤメルーラ》の効果と組み合わせれば１ターン限定とはいえアドバンス召喚を完全に封じられる。
　ただ現実的には《魔将ヤメルーラ》の効果のみで十分な場合が多く、このカードと組み合わせる恩恵は少ない。
　総じて非常に使い辛さの目立つフィールド魔法である。

　最上級モンスターに対応し、よりフットワークの軽い罠カードである《アドバンス・ロック》も存在する点は更に評価を下げる。

　現状唯一の上級モンスターを主力に据える【エクスキューティー】にならメタカードとして一定の働きは期待できる。
　特殊召喚には無力であるものの、それを行えない手札では手札を減らすことすら困難であるため、打開札のドローが難しく１枚で詰みに近い状況を作ることもあるだろう。
　また多少の特殊召喚を行われてもアドバンス召喚を封じられれば手札に上級モンスターを残す展開になりやすいため、ドローフェイズでのドロー枚数を減らすことに繋がり結果として相手のカード・アドバンテージを大きく削れる。
　《業火の結界像》はこのカードの穴をほぼ完璧に塞ぐことができるため、盤石な対策とするなら共に採用したい。

モデルはアメリカのサンフランシスコ湾に存在するアルカトラズ島か。
「監獄島」や「ザ・ロック」という異名を持ち、かつては全米でも名高い連邦刑務所であったが、1963年に閉鎖され、後に観光名所となった経緯を持つ。
- また、下記のアニメで《監獄の神ディアン・ケト》と併用された事やあちらのアニメでの扱いから察するに、「アネ・ゴ」の部分は女親分を意味する「姉御」からか。
  「ゴ・ロック」の部分はレベル５・６のアドバンス召喚を封じる効果を意識していると思われる。

原作・アニメにおいて―
アニメSEVENSの「ロアvsミミ」戦でミミが使用。
先攻１ターン目に発動し、《なぞの手錠》と併用して返しのターンのロアのアドバンス召喚を封じた。