レベル5・6の通常召喚が可能なモンスターのことを指す俗称。(非公式用語)
ただし、アニメなどでこの用語が用いられることがあり、半公式用語とも言える。
通常召喚を行う場合には、モンスター1体をリリースしてアドバンス召喚を行う必要がある。
ラッシュデュエルは最上級モンスターが非常に出しやすいルールであり、戦闘の主力となる最上級モンスターと、そのリリース要員となる下級モンスターの重要性が高い。
だが上級モンスターは、最上級モンスターに戦闘・効果量では勝てず、最上級モンスターのリリース要員にも向かないという、中途半端な立ち位置になっている。
そのため、デッキを下級モンスター・最上級モンスター・魔法・罠カードで構成し、上級モンスターは全く採用しないデッキも珍しくない。
例外的に召喚条件でほとんど下級モンスターと変わらないほど扱いやすければ、ステータスも下級モンスターよりも高いため採用しやすい。
上級モンスターは、何らかのコンボを前提として採用される例が多い。
例えば【悪魔族】ではレベル5以上のモンスターをリリースする事が効果の条件となっているロイヤルデモンズを主力とするため、上級モンスター採用率の高いデッキとなっている。
【恐竜族】の《メガザウラー》、【幻竜族】の《幻刃虚兵ビッグローラン》のように、レベル7以上に対応していないカードを使うために採用される上級モンスターも居る。
【魔法使い族】の《風使いトルネ》など、モンスター効果の性能が高ければ単体でも起用されうる。
ある意味では魔法カードのようにも扱えるのも特徴の一つ。
アドバンス召喚・リチュアル召喚の前に下級モンスターをリリースして効果を発動後コストとして扱うのと、魔法カードを発動するのとでは、消費枚数と最終的な盤面は変わらないためである。
ただし、魔法カードよりも手札に残りやすく、通常のドロー枚数が減るリスクも有るため、「魔法カードでは代用できずデッキとして重要な効果か」と言う点も一つの採用基準となる。
逆に言えばこうした事情がないならば、上級モンスターを敢えてデッキに投入する必要性は薄い。
制約の都合上最上級モンスターが採用し難い代わりに、守備力500のレベル6が中心の【エクスキューティー】は数少ない上級モンスター主体のデッキである。
相互に召喚条件を満たせるなどカードパワー、コンボ性が高いが、そちらが一時期環境を席巻したため、メタカードも少なくない。
特に《マッドレア・アクエラ》はエクスキューティー以外でも1枚でレベル6効果モンスターを除去できるため、上級モンスター採用の際には気を付けたい。
【エクスキューティー】の要素を含んだデッキの他、【ハーピィ】でもレベル5上級モンスターが重要視される。
【帝王】は上級モンスターのレジェンドカードの除去性能が優れたデッキである。