戦士族を中心とした種族デッキ。
広範なカードプールにより構築に個人差が出やすく、後述した通り想定されるデッキタイプは豊富。
また、これらを複数組み合わせたような構築にする事もできる。
以下では構築を問わず採用可能な汎用性の高いものをまず述べる。
専用構築で真価を発揮するカードについては、後述のデッキの種類のそれぞれの項目を参照。
構築を問わず採用可能な戦士族のフュージョンモンスターとなるとかなり限られる。
現状では、素材に扱いやすい下級アタッカーを指定する《三日月の剣豪将軍》と《伝説の剣豪 MASAKI》くらいだろうか。
《蒼救騎士 シエーラ》・《蒼救騎士 ダンクス》を採用する場合はあちらで見せるためだけの天界戦士族だけで埋めるのも良いだろう。
以下では上記で述べたカード以外、または上記で述べられなかった使い方があるものを中心に解説する。
《魔将ヤメルーラ》 効果モンスター 星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2500 【条件】このカードを召喚したターンに、このカードの表示形式を変更して発動できる (攻撃表示は表側守備表示に、守備表示は表側攻撃表示にする)。 【効果】次の相手ターン終了時まで、このカードが表側表示の間、 お互いはモンスター(レベル7以上)をアドバンス召喚できない。
魔将モンスター(特にアドバンス召喚を封印する《魔将ヤメルーラ》)を軸としたコントロールタイプのテクニカルデッキ。
《魔将ヤメルーラ》のサポートカードの傾向上、他のデッキタイプとも組み合わせやすく、中でも表示形式変更型や【攻撃力0】型とはシナジーのあるカードが多い。
なお、上級モンスターの魔将は《魔将ヤメルーラ》とのシナジーがイマイチなので採用されにくい。
―戦士族の通常モンスター
《魔将ヤメルーラ》の効果により自分もアドバンス召喚が封じられやすいため、特殊召喚サポートの多い通常モンスターであることは利点となる。
ただし、魔将と相性が良い《魔将気流》・《秘剣!流麗割撃》に対応しない《カオス・ソルジャージ》は強化が難しくなる点は注意。
―その他の種族
―フュージョンモンスター(括弧内は素材)
―戦術
《魔将ヤメルーラ》を繰り返し召喚して常に相手のアドバンス召喚を制限するコントロールがベースである。
普通に使うと《魔将ヤメルーラ》の攻撃が1ターン遅れるため、事前に他にアタッカーを用意するか、表示形式変更と併用できれば理想的。
また、相手のアタッカーが最上級モンスターのアドバンス召喚に頼っている場合、《魔将ヤメルーラ》が戦闘破壊される危険性は薄れるので、次のターンまで待つ余裕は作りやすい。
フィールドが有利になるだけでなく、相手は手札の最上級モンスターが処理できず腐り続けるので、結果として通常のドローを減らせられる。
これによりリリースがドローできず手札に最上級モンスターが溜まる手札事故を誘発させやすくなるという利点も生み出す。
更に相手がデッキを掘り進める速度が鈍るため、キーカードが引かれにくく、墓地アドバンテージも稼がれにくくなる派生効果も生まれる。
相手の攻め手が鈍り自分のライフポイントが減りにくくなるので、状況次第ではデッキ切れによる勝利に戦術を切り替えても良いだろう。
戦力アップを目論むならば、他の種族の力を借りて補うのも検討できよう。
例えば、《フェニックス・ドラゴン》+《連撃竜ドラギアス》を出張させ、相手が《魔将ヤメルーラ》で動けない所を《連撃竜ドラギアス》で攻め立てる速攻型のデッキに変わる。
また【魔法使い族】の要素を入れれば、《ダーク・リベレイション》や《火の粉のカーテン》が使用でき、相手ターンの干渉力を大きく高める事ができる。
その分、戦士族のサポートカードが腐りやすくなるので、それらの採用枚数を減らすなどの調整は見極めたい。
【マキシマム召喚】を相手にすると辛いため、【水族】から《監獄の神 ディアン・ケト》を出張させてハンデスを狙うのもよいだろう。
―弱点
《魔将ヤメルーラ》を普通に使うと攻め手が1ターン遅れてしまい、相手に逆転を許すリスクが上がる。
表示形式変更と合わせれば改善できるが、それらのカード自体が事故予想にもなりかねないため採用バランスが難しい。
また、戦士族のサポートカードには攻撃力を上げるカードが多く、守備表示でいることの多い《魔将ヤメルーラ》を守るには向かない。
コントロールデッキとしての性能を伸ばすなら、《地縛霊の誘い》等の汎用罠カードで相手ターンの拘束力をより高めたいところ。
最大の問題は相手が特殊召喚主体のデッキの場合はロックが殆ど意味を成さない点である。
フュージョン召喚・マキシマム召喚のみならず、【レベル7】や【エクスキューティー】も苦手な部類。
特に罠カードの少なさや表示形式変更が通じない意味でも【マキシマム召喚】との相性は最悪であり、相手のキーカードを潰せなければ敗北は必至と言える。
―備考
ほぼ風属性・戦士族で統一された楽姫・楽鬼を中心とした構築。
詳細はリンク先を参照。
攻守1000で統一され、それらに関係した効果を持つ陰陽士を中心とした構築。
フュージョンモンスターをアタッカーの軸に据える場合は、種族に関わらず《フュージョン》のサポートモンスターを採用するのも良いだろう。
また、《陰陽士ミギナギ》の効果に対応するものに魔将も多いため、【魔将】軸とも混合させやすい。
―フュージョンモンスター(括弧内は素材)
戦士族のマキシマムモンスター、《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》を用いた【マキシマム召喚】。
《鳥呪戦術》の効果で墓地に落ちた《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》のパーツをデッキトップに戻せるため、他のマキシマムモンスターと比べマキシマム召喚が狙いやすいのが特長。
また《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》の本体はレベル10なので、《魔将ヤメルーラ》等と一部の高レベル戦士族サポートを共有できる。
例えば、墓地に落ちた《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》を《魔仙斗アイスザーク》で蘇生し《祭神モドリーナ》で手札に戻してマキシマム召喚を狙う事も不可能ではない。
実質上専用サポートカードの《ヴァルカン・イグナイト・ハイパードライブ》も忘れずに採用したい。
揃えやすさの代償として《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》は攻撃力が3300しかなく、相手ターンに脆いので、防御手段となる《楽姫の独演》などが欲しい所。
【マキシマム召喚】も参照。
相手フィールドに守備表示モンスターの存在を条件とする戦士族を活用するタイプ。
キーカードは相手モンスターが全て守備表示の場合に直接攻撃可能な《魔将キメルーラ》であり、これに強化を合わせれば一気にライフを削り取れる。
構築がかなり重くはなるが、《バイス・ジャッカー》と並べられれば5000以上のダメージを与えられる。
守備表示を作り出すモンスターは、墓地コストはやや重いものの下級モンスターで行える《シエスタトレーロ》が筆頭候補となる。
あちらのコストを捻出するためにも墓地肥やしを行えるカードの採用は検討したい。
最大2体まで表示形式を変えられる《月魔将キメルーナ》や、ロックで壁を作らせやすい《魔将ヤメルーラ》も相性自体は良い。
ただし、これらはいずれも最上級モンスターであり、《魔将キメルーラ》と並べる手間と消費は相応のものが求められる。
他種族では、上級モンスター且つ手札コストは必要だが、汎用性の高い《風使いトルネ》は検討できる。
魔法・罠カードでは条件もコストも必要なく手軽に表側守備表示モンスターを作れる《『攻撃』封じ》が筆頭候補。
お互いのライフの状況を問うが、防御カードにもなる《アドバンス・ロック》も採用しやすい。
汎用ドラゴン族か機械族を採用する構築ならば《アドバンス・ブロック》も検討できるか。
何枚か存在する攻撃力0のモンスターを指定する戦士族を活用するタイプ。
キーカードは手札から攻撃力0のモンスター1体を特殊召喚した上で元々の守備力分強化させる《魔将セメルーラ》であり、展開とアタッカーの二役を担う。
高守備力モンスターをアタッカーに変換できるため総攻撃力を大きく上げられるが、最上級モンスター且つ手札コストが必要なため、手札消費は荒くなりがち。
相性の良いモンスターとしては、レジェンドカードの《千年の盾》が挙げられる。
通常では守備力3000の壁に留まるが、《魔将セメルーラ》や《魔将気流》との併用で一転して強力なアタッカーに変貌する。
《弧楽姫ホルン・ワン・ユエ》でのサルベージや、《和仮真戦士》での蘇生に対応しているのも利点。
【攻撃力0】のページも参照した上で攻撃力0のモンスターを選出すると良い。
《熱血スピリッツ・スタジアム》を利用した炎属性・戦士族を中心としたデッキ。
エースの背番号モンスターによる豪快なデュエルを楽しめる。
詳細は【熱血スピリッツ・スタジアム】を参照。
地属性・通常モンスターのサポートカードを利用したデッキ。
素材に指定されたモンスターが多いためフュージョン召喚の要素も兼ねている。
採用されるブロッカーの種類から、実質的にアニメSEVENSにおけるユウランのファンデッキにもなっている。
―フュージョンモンスター(括弧内は素材)