《曲者の隠し玉》 †
罠カード
【条件】相手モンスターの攻撃宣言時、
自分の墓地のモンスター20体をデッキに戻して発動できる。
【効果】攻撃してきたモンスターを破壊する。
このターン、自分は戦闘ダメージを受けない。
The Legend of Duelist PROMOTION PACKで登場する罠カード。
自分墓地のモンスター20体をデッキに戻す事で攻撃モンスターを破壊し、このターン自分は戦闘ダメージを受けなくなる効果を持つ。
効果そのものは攻撃モンスターの破壊とそのターンの後続からの戦闘ダメージのシャットアウトと有用なものではある。
しかし、墓地コスト20体は尋常ではない重さであり、積極的に墓地を肥やすデッキでも中盤以降に1度発動できれば御の字といったところ。
発動後は墓地リソースが大幅に減ってしまうのも難点であり、他の蘇生・サルベージカードの運用にも支障が出る。
- 「隠し球」とは、野球において守備側が攻撃側に仕掛けるトリックプレイのこと。
野球は、走者が塁から離れた際に守備側がボールを持った手(グローブ)で走者にタッチにする事でアウトとなるため、走者はボールが今どこにあるのかを注意し続ける。
そこで、守備側が投手や味方野手に返球した様に見せかけて走者の認識を誤らせ、油断した走者が塁を離れた瞬間に瞬時にタッチしてアウトにするプレイである。
- 基本的にはプレイが一段落した際に仕掛けられる事が多いのだが、当然のことながらタイムがかかっている状況ではアウトにならないため、インプレ―状態を保っている必要がある。
故に走者側がタイムを要求し、審判がそれを受理すればインプレイが解除され、隠し玉が成功する事はない。
(再びプレイが始まる際にはルール上投手が必ずボールを保持している必要があるため、ゲーム再開後に隠し玉が起きる事も事実上ない。)
- また、味方野手や投手はさもボールを受け取ったかのように振る舞う必要があり、トリックプレイを仕掛けた野手のみならず周りの選手にも演技力が求められる。
中でも、投手はボールを持っていない状態で投手板を跨いだり、捕手とサイン交換をするとボークを取られるため、特に注意して振る舞う必要がある。
- 滅多と見られないが極稀にプロレベルでも起きるプレイであり、成功すると球場は大いに盛り上がる。
一方で、攻撃側はコーチも含めて常に警戒していれば防げるプレイでもあるため、集中力を欠いた油断と批判されることもある。
- 日本プロ野球では元木大介選手が得意としたプレイであり、これも含めて彼は「曲者」の異名を持つ。
彼の所属球団が東京ドームを本拠地とする読売ジャイアンツであった点も考慮すると、おそらくはこのカードの直接のモチーフとなっているのだろう。
収録パック等 †