発動(はつどう)

 効果を持つカード効果モンスター魔法カード罠カード)の効果を発揮させること。

 効果を持つカードは、テキストに【条件】と【効果】が記載されている。
 【条件】を満たした状態で発動を宣言すれば【効果】に記載された効果が適用される。

 例えば、手札を1枚墓地へ送る条件】を持つ《風精の加護》の場合。
 まず手札を1枚墓地へ送ってから「《風精の加護》を発動します」と相手に伝える。
 その後【効果】が適用され、自分魔法使い族モンスター1体の攻撃力がアップする。

効果モンスターの発動

 効果モンスター効果は、そのモンスターモンスターゾーン表側表示で存在する場合のみ発動できる。
 自分メインフェイズに【条件】を満たして発動を宣言すれば、【効果】が適用される。
 効果を発動できるのは、効果モンスター1体につき、1ターンに1度だけである。

魔法カードの発動

 魔法カードは、手札から発動することも、セットしておいた魔法カードを表にして発動することもできる。
 なお、通常魔法魔法&罠ゾーンフィールド魔法フィールドゾーンにしか発動・セットできない。
 自分メインフェイズに、【条件】を満たした魔法カード手札から出して発動を宣言すれば、【効果】が適用される。
 また、セットされた魔法カードも、自分メインフェイズに【条件】を満たして表側にして発動を宣言すれば、【効果】が適用される。

罠カードの発動

 罠カード自分メインフェイズセット状態で魔法&罠ゾーンに出し、次のターンから発動が可能となる。
 罠カードは【条件】に必ず発動できるタイミングが記されているので、これを満たした時に表側にして発動を宣言すれば、【効果】が適用される。

効果の発動ができない状況

 結論から言えば無意味な効果の発動はできない。ただし、例外として破壊効果ダメージがある。

例1

 すでに発動している効果によって無意味になる効果は発動できない。

《ルミナス・シャーマン》
効果モンスター
星2/光属性/魔法使い族/攻 500/守   0
【条件】自分フィールドの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】自分フィールドの表側表示モンスター(レベル4以下/魔法使い族)1体を選ぶ。
このターン、そのモンスターは直接攻撃できる。
《ドラゴンズ・セットアッパー》
効果モンスター
星1/闇属性/ドラゴン族/攻   0/守1000
【条件】自分フィールドにこのカード以外のモンスターがいない場合に発動できる。
【効果】自分の墓地の「ドラゴンズ・アップセッター」1体を選び、
自分フィールドに表側守備表示で特殊召喚する。
このターン、自分はモンスター(レベル6以下)で攻撃できない。

 1つ目の状況。
 先攻ターン目には《ルミナス・シャーマン》効果は発動できるか?
 この場合、発動できない。
 なぜなら先攻ターン目にはバトルフェイズが行えない=攻撃ができないため、直接攻撃をできるようにしても無意味だからである。

 2つ目の状況。
 《ルミナス・シャーマン》効果を1ターンに2回同じ対象に発動できるか?
 この場合も、発動できない。
 なぜなら、永続カードの重複を除き、直接攻撃の他、貫通耐性のいずれも、既に適用されている効果の付与が最初に書いてある場合には発動できないからである。
 連続攻撃2回攻撃に関しては、より制約の少ない場合には発動ができる。

 3つ目の状況。
 《ドラゴンズ・セットアッパー》効果を発動した後で《ルミナス・シャーマン》効果を発動できるか?
 この場合も、発動できない。
 なぜなら、《ドラゴンズ・セットアッパー》効果を発動した時点で「このターン自分モンスターレベル6以下)で攻撃できない」状況になっている。
 そのため攻撃できない下級モンスター直接攻撃可能にする《ルミナス・シャーマン》効果は無意味であり発動できないのである。

例2

 他には効果の対象となるカードが存在しない時も効果を発動することができない。

《ロード・マジック-ダイアストロフィズム》
通常魔法
【条件】自分フィールドに表側表示モンスター(レベル7以上/魔法使い族)がいる場合、
手札のモンスター(地属性)1体を墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、
その攻撃力をターン終了時まで、[自分の墓地の攻撃力が一番高いモンスターの攻撃力]だけダウンする。
《ロマンス・ピック》
効果モンスター
星1/光属性/サイキック族/攻 500/守   0
【条件】自分のLPが相手より少ない場合、500LPを払って発動できる。
【効果】自分のデッキの上からカード3枚を墓地へ送る。
その中にモンスター(サイキック族)がいた場合、
自分の墓地のモンスター(サイキック族)1体を選んで手札に加える。

 ラッシュデュエルでは条件効果の発動のタイミングが同時である。
 つまり条件をクリアする前に効果の発動ができる状況になっていなくてはいけない。
 よって《ロード・マジック-ダイアストロフィズム》墓地モンスターがいないと発動できない。
 効果の対象になる「相手フィールド表側表示モンスター」と「自分墓地モンスター」がいる状況で初めて条件を満たし発動が可能になる。

 対して《ロマンス・ピック》サルベージ効果は「墓地へ送ったカードの中にサイキック族がいた」という仮定を満たした場合に追加で行う効果なので、墓地モンスターがいなくても発動できる。
 (サルベージ効果適用できない場合、処理がそこで終わる)

例3(発動できる例)

 一見無意味だが発動はできるケースとして、破壊されない対象を選んで破壊する効果発動はできる。
 ただし、「その後」「破壊し、」の後のテキスト適用できない。

《邪影ダーク・ルーカー》
効果モンスター
星7/闇属性/アンデット族/攻 100/守2600
【条件】デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊し、
相手に1000ダメージを与える。
その後、このカードを持ち主の手札に戻す。
《蒼救の幻影 ドルクムーア》
フュージョン・効果モンスター
星9/闇属性/天界戦士族/攻2900/守2500
「蒼救騎士 ダンクス」+「蒼救天使 ルーア」
【条件】なし
【永続効果】自分フィールドの表側表示のカードは、相手の効果では破壊されない。

  相手フィールド《蒼救の幻影 ドルクムーア》がいる時にフィールド魔法が発動している場合。
 この時《邪影ダーク・ルーカー》効果フィールド魔法を対象に破壊されない発動前から分かっていても発動できる。
 ただし、破壊が成功しなかったため、効果ダメージ、及び手札戻す部分は一切適用されない。

 効果ダメージに関しても同じ裁定であり、公式サイトの効果の処理についても参照。

まとめ

 まとめると効果の発動できない状況としては以下の3点がある。

関連カード

発動できなくする効果を持つカード

 ※特に指定がない場合は相手のみ発動できないものとする

モンスター効果の発動

魔法カードの発動

罠カードの発動

魔法・罠カードの発動

カードの発動後に発動できるカード

魔法カードの発動

関連リンク


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