罠カード 【条件】相手がドローフェイズに通常のドローをした時、 自分の手札が2枚以上の場合に発動できる。 【効果】自分は2枚ドローする。 その後、手札のモンスターを3体まで自分フィールドに裏側守備表示で特殊召喚できる。
轟炎のフェニックスで登場した罠カード。
相手が通常のドローをした時に自分の手札が2枚以上の場合、2枚ドローし、手札のモンスターを3体まで裏側守備表示で特殊召喚できる効果を持つ。
条件は相手ターンに手札を2枚残すことだが、一般的なデッキではそのような事態は滅多に起こらないようにするのが基本で、わざとセットしないか手札事故が起きている時に限られる。
後半の効果で手札に溜まったモンスターをセットできるので、手札事故の回避と壁の生成を1枚で行えるのはありがたい。
特に手札にあれば最上級モンスターだろうと特殊召喚ができるため、まさにその手札事故が起こりやすい最上級モンスターの多いデッキとの相性がいい。
手札消費だけで言えば、アドバンス召喚であれば1体につき3枚の消費が必要な最上級を2枚消費で、最大の3体ならば本来9枚のところを4枚消費で特殊召喚できるため、かなりのアドバンテージを得られる。
もちろん相手ターンでの展開ということで、自分のターンまで耐えられなければ壁を置いて破壊されただけとなるため、可能ならば他の罠カードで守りきることも意識したい。
最終的に最上級を召喚・特殊召喚することが目的で《七宝船》、《トレード・イン》、《天の加護》で手札の最上級を2枚ドローのコストにすることが多いデッキであれば、このカードで2体以上の特殊召喚も狙いやすく、それらのカードとは違う形でのフォロー役となれる。
ただ、手札事故が起きやすい最上級モンスターを多く積んだデッキでも、少しでも自分のターンに動きやすくするためにデッキを回すギミックを用意するものであり、手札事故の回避をこのカードに頼るのは少々不安が残る。
相手ターンを安全にやり過ごせるというメリットはあるが、根本的にデッキバランスの問題の場合もあるので、安易に積むのは考えものだろう。
《幻竜重騎ウォームExカベーター》を主軸とするデッキであれば、強化のために相手ターンに手札を残すのでドローを活かしやすい。
《幻刃歩哨ドラグライン》と《幻刃竜ビルド・ドラゴン》を採用していれば、《幻刃竜ビルド・ドラゴン》がアドバンス召喚できない場合に特殊召喚効果を活用できる。
同じく相手ターンにドローする罠カードには《手札増刷》があるが、あちらは攻撃宣言時に発動するので返り討ちに使え、こちらはドローフェイズに発動するので除去に強いという違いがある。
―イラスト関連