シャッフル †
カードを切り混ぜる事です。
シャッフルの方法に規定はありませんが、途中でカードの中身を見たり、カードを選り分けてからシャッフルするなどの作為的な行為は、一切してはいけません。
シャッフルとは、デッキのカードを切り混ぜることである。
下記の通りやり方はいくつかあるが、公式には定められていないのでどれを行ってもよい。
ただし、ウォッシュシャッフル以外はある程度カードが規則的に移動するため、イカサマが容易である。
この事から、例えばディールシャッフルをした後にヒンズーシャッフルをするなど、複数種類のシャッフルを行う事が非常に望ましい。
開封したばかりのスターターデッキやデュエル直後のデッキは中身が偏っているため、手札事故を防ぐために念入りなシャッフルは重要である。
しかし、「固まったカードがバラバラになる」というのはあくまで結果として起こる事であり、それがシャッフルの目的ではない事に注意したい。
固まったカードを散らせるという目的でシャッフルを行うのは、「複数枚引きたくないカードをバラけさせる」というイカサマをするのと同じ事になる。
本当のシャッフルの目的は「無作為にカードを混ぜるため」、つまり作為的にカードを並べ替えたのではないという事を証明するためである。
なお、イカサマ防止のために相手のデッキをシャッフルする際には、カードを傷つけないように細心の注意を払いたい。
- 効果でデッキ内を見たりカードを戻したりした場合、「一番上に置く」「一番下に戻す」などの例外を除き、必ずシャッフルしなければならない。
- シャッフルの際に、デッキ内容の確認をすることはできない。
- 複数のカードをデッキに加える場合、「まとめてデッキと重ねなければならない」というルールはない。
例えば《リカバリー・フォース》でデッキにカードを戻すときは、よく混ぜるために裏向きにして1枚ずつ適当に間に差し込み、その後でシャッフルしてもよい。
ただし、裁定上はシャッフルの方法は指定されていない、つまりジャッジの判断に任されるので、あらかじめジャッジの了解をとっておくことが推奨される。
- シャッフルの種類について。
代表的なものを以下に挙げる。
- ヒンズーシャッフル(Hindu Shuffle)
一般的なシャッフル。
片手にデッキを持って、何枚か抜き出して上か下に重ねる動作を繰り返していく。
2~3枚の固まりが残りやすいので注意。
- ディールシャッフル(Deal Shuffle)
カードをいくつかの山を作るように分け、その後で山をランダムに重ねるシャッフル。
やや時間がかかる上に、無作為化の方法としては適していない。
- このシャッフルを特に工夫せず行うと、2回連続で行うことでもとのカードの並びに戻せてしまう。
たとえば、40枚のデッキの場合、最初に5山、二度目に8山で行うことで元通りになる。
- こうした問題から、ディールシャッフルを禁止、もしくは制限しているカードゲームも少なくない。
- ファローシャッフル(Faro shuffles)
カードを2つの山にして、その二つの山の端をかみ合わせ、ほぼ交互に差し込み、リフルシャッフルのようにカードを曲げずにひと山にするシャッフル。
マッシュシャッフルとも呼ばれており、TCGにおいてはヒンズー・ディールに並んで用いられるシャッフル方法である。
スリーブに入れたカードでは容易に行うことができ、かつ短時間でよく混ざるので都合がよい。
ただし、静電気などで張り付いてしまったカードが張り付いたままになり、特定のカード同士が混ざらないまま終わってしまうことがある。
また、スリーブに入っていないカードでは難しく、スリーブの寿命を縮めるという欠点がある。
- こちらもディールシャッフル同様、規則的にカードを入れ替えるものなので工夫せず複数回繰り返せば並びがもとに戻ってしまう。
- また、回数が少ないとデッキの上の方にあるカードは上の方にあるまま、逆もまた然りとなる。
- リフルシャッフル(Riffle Shuffle)
主にディーラーやマジシャンが行う、2つの山を1つずつ手に持ちそれを交互になるようカードを重ねるシャッフル。
基本的にエンターテイメント目的で使用される。
より派手に行うものは「マシンガンシャッフル」ともいい、下手にやるとカードが折れるので注意が必要である。
修復が利かず、トランプなどと比べて高価なカードを扱うだけに、この手法を嫌がる人も多い。
特に相手のデッキをこれでシャッフルするのはまずい。
- 「ショットガンシャッフル」は一般的にはディールシャッフルの意味で用いられている。
しかし、原作漫画の影響でリフルシャッフルの事を遊戯王のカードゲームプレイヤーはそう呼ぶことがある。
- ウォッシュシャッフル(Wash shuffle)
「焼きそば」「スクランブル」等とも呼ばれる、カードを机の上にランダムに広げてかき混ぜるシャッフル。
タロットなどカードの上下まで混ぜたい場合に行われる。
混ざり方自体は問題ないが、広いスペースが必要な上にカードの上下がぐちゃぐちゃになる。
もっとも、TCG以外のカード(例:タロット)やボードゲーム(例:麻雀)では、わざと上下をぐちゃぐちゃにしたいがために行われることがある。
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