ＴＧと名のつくモンスターを使用し、シンクロモンスターの展開を狙うデッキ。
シンクロ召喚を狙いやすいデザインの反面、そのレベルの偏りや、下級モンスターの能力など、扱いにくい要素もある。
ＴＧはそのカテゴリの中でも種族・属性が統一されていないためそれらのサポートも見込めず、素早いシンクロ召喚が要求される。
《ＴＧ ハイパー・ライブラリアン》の効果や大型シンクロモンスターを活用して戦線を構築していく。
《ＴＧ ブレード・ガンナー》 シンクロ・効果モンスター 星１０/地属性/機械族/攻3300/守2200 シンクロモンスターのチューナー１体＋チューナー以外のシンクロモンスター１体以上 このカードを対象とする相手の魔法・罠カードが発動した時、 手札を１枚墓地へ送る事で、その効果を無効にする。 また、相手ターンに１度、自分の墓地に存在する 「ＴＧ」と名のついたモンスター１体をゲームから除外する事で、 フィールド上に表側表示で存在するこのカードをゲームから除外する。 次のスタンバイフェイズ時、この効果で除外したこのカードを特殊召喚する。
《ＴＧ ハイパー・ライブラリアン》 シンクロ・効果モンスター 星５/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1800 チューナー＋チューナー以外のモンスター１体以上 このカードがフィールド上に表側表示で存在し、 自分または相手がシンクロ召喚に成功した時、 自分のデッキからカードを１枚ドローする。
《ＴＧ ワンダー・マジシャン》 シンクロ・チューナー（効果モンスター） 星５/光属性/魔法使い族/攻1900/守 0 チューナー＋チューナー以外の「ＴＧ」と名のついたモンスター１体以上 このカードがシンクロ召喚に成功した時、 フィールド上に存在する魔法・罠カード１枚を選択して破壊する。 フィールド上に存在するこのカードが破壊された時、 自分のデッキからカードを１枚ドローする。 また、相手のメインフェイズ時、 自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを シンクロ素材としてシンクロ召喚する事ができる。
シンクロ召喚を補助する能力やシンクロモンスターに関連する効果が多く、優秀なドローソースとなる《ＴＧ ハイパー・ライブラリアン》も属する。
主にこれらを利用していくが、ＴＧの豊富なシンクロモンスターはレベルに偏りがある。
そのために組み合わせが重要な要素となり、下級モンスターの多くが持つサーチはそこに活用できるだろう。
上記を踏まえ、レベル５・２を狙いやすい構築、特に１ターン内で複数回のシンクロ召喚が可能な構築を心がける。
チューナー以外のＴＧが存在すれば全てのシンクロモンスターは使用できるが、サーチや《ＴＧ ブレード・ガンナー》の兼ね合いも踏まえ検討したい。
種族・属性がそもそも分散しているために、それらのサポートやバランスを意識する必要もなく、豊富なモンスターを気兼ねなく投入可能。
また、このデッキにおいて《一族の結束》などの代替となりうる《ＴＧＸ３００》はＴＧ以外も強化できる。
魔法・罠カードにもＴＧ専用のものが存在するが、シンクロ召喚を狙うことに関してはほぼモンスターの効果のみで回るため、必須ではない。
あくまでもサポートとしての採用となり、ＴＧ以外のモンスターやシンクロ召喚を多く狙うならば発動機会も減少する。
《ＴＧＸ１−ＨＬ》は基本的に《サイクロン》の下位互換だが、シンクロモンスターが《奈落の落とし穴》を回避しつつアドバンテージを稼げる。
ＴＧシンクロモンスターを完全蘇生する《ＴＧ−ＳＸ１》、墓地からの回収とドローを行う《ＴＧＸ３−ＤＸ２》などもＴＧが多ければ狙いやすい。
ＴＧに関するもの以外であれば、当然ながら特殊召喚・トークンなどのシンクロ召喚補助、シンクロモンスターサポートは相性が良い。
１回でも多くシンクロ召喚を連続して行うこと、そのシンクロモンスターを補助することは展開力の加速に繋がる。
また、シンクロモンスターが除去されるとディスアドバンテージを負うため、伏せ除去や相手の除去への対策も検討しておきたい。
必須となる魔法・罠カードが薄く、下級モンスター同士でデッキの回転が狙えるため、そうした手段を中心に魔法・罠カードを選択していきたい。
特殊召喚、特にシンクロ召喚に依存するため、当然ながらこれらのメタを受けるともろい。
下級モンスターもなんらかの特殊召喚を内蔵したものが多いため、一気に流れが止まってしまう危険がある。
また、それに加えてサーチをも阻害し高い攻撃力を持つ《ライオウ》には注意が必要。
墓地には依存するほどではないが、《ＴＧ ブレード・ガンナー》や一部専用罠カードが使いづらくなるため、やや分が悪い。
これらの点は上記の通りメインから除去やカウンター罠を採用して確実に対処していきたい。
また、弱点と言うほどではないが、《ＴＧ ハイパー・ライブラリアン》を相手が使用してきた場合、素早く処理できなければ相手の手札をも大きく増強してしまう。
その手札によって反撃の糸口を掴まれる危険もあるため、注意したい。
種族・属性によるメタを受けることはないが、《群雄割拠》などは刺さるため、【ＢＦ】・【六武衆】などの種族統一とのマッチでは警戒したい。