《M∀LICE IN THE MIRROR》 †
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
自分の手札・フィールド(表側表示)から「M∀LICE」モンスター1体を除外し、
対象のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
(2):このカードが除外された場合、自分の墓地の「M∀LICE」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外し、除外したカードと同じ種類(モンスター・魔法・罠)の
「M∀LICE」カード1枚をデッキから手札に加える。
ALLIANCE INSIGHTで登場した速攻魔法。
自分の手札・フィールドのM∀LICEモンスター1体を除外し、相手フィールドのモンスター1体の効果を無効にする効果、このカードが除外された場合、墓地のM∀LICEカード1枚を除外し、そのカードと同じ種類(モンスター・魔法・罠)のM∀LICEカード1枚をサーチする効果を持つ。
(1)はM∀LICEモンスターの除外と相手モンスターの効果の無効。
M∀LICE通常罠同様M∀LICEモンスターの除外に関してはメリットになる場合が殆どであり、この利点に関しては《M∀LICE<C>MTP−07》を参照。
このカードは手札からも除外できるため、自己特殊召喚効果持ちの少ないM∀LICEの展開手段にもなる。
またM∀LICE通常罠はセットターン以外ではコストとして除外できないため、相手ターンにも安定して除外トリガーになれるのは大きな利点。
後半の効果もフリーチェーンのモンスター効果無効と癖のない妨害であり、安定した仕事が期待できる。
ただし、相手モンスターしか無効にできないため、先攻等で展開目的に使用することはできない点は注意。
(2)はM∀LICEカードのサーチ。
トリガーとして自身の除外が必要だが、【M∀LICE】であればその手段には困らない。
墓地から同種のM∀LICEカードを除外する必要があるが、最序盤でもなければ任意の種類の除外が狙えるだろう。
この際、モンスターを除外すればすぐに帰還させつつのサーチになるため、大きくアドバンテージを稼げる。
また罠カードに関しても《M∀LICE IN UNDERGROUND》の(2)の適用には大きな助けになるだろう。
ただし、《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》でセットしたい罠カードを除外しないように注意しておきたい。
- M∀LICEのモチーフと鏡から、モチーフは「鏡の国のアリス」だろう。
「不思議の国のアリス」の続編として制作され、物語は主人公アリスが盤上を移動しクイーンに成るまでのチェス盤に沿って構成される。
「ジャバウォック」や「ハンプティ・ダンプティ」等、多くの詩が創作または引用されているのも特徴。
- 原題の英語タイトルは「Through the Looking-Glass, and What Alice Found There」であり、他のM∀LICEカードのように直接的ないし頭文字での引用ではなくなっている。
作品そのものよりも、作品のテーマとなっている「鏡映し」が直接のモチーフと思われる。
- サイバース族及びM∀LICEのモチーフにあるIT用語の由来も含まれていると考えられ、こちらでは「ミラーサイト」や「ミラーリング」が挙がる。
「鏡」の名の通り同じ内容のものを複数用意することで、負荷を分散させたり、障害発生時の冗長性を持たせる役割を持つ。
- 《M∀LICE IN THE MIRROR》の頭文字を取ると「MITM」となり、「MITM攻撃(中間者攻撃、man-in-the-middle attack)」と合致する。
ユーザーとサーバの間で行われる通信を傍受し、情報の漏洩・データの改ざん・送信者の成りすましといった不正を行うものである。
元々除外しようとしたM∀LICEモンスターをこのカードの効果で中継する、というデザインとは似た部分があるかもしれない。
- 偽装されたアクセスポイントをきっかけにして通信を傍受する「悪魔の双子攻撃」もMITM攻撃の一種である。
関連カード †
―イラスト関連
収録パック等 †
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