遊戯王カードWiki - 《ＳＲベイゴマックス》

《ＳＲ(スピードロイド)ベイゴマックス/Speedroid Terrortop》 †

効果モンスター（準制限カード）
星３/風属性/機械族/攻1200/守 600
このカード名の(2)の効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2)：このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「ＳＲベイゴマックス」以外の
「スピードロイド」モンスター１体を手札に加える。

　ブースターSP－ハイスピード・ライダーズ－で登場した風属性・機械族の下級モンスター。
　特定条件下で自身を特殊召喚する分類されない効果、召喚・特殊召喚に成功した時同名カード以外のスピードロイドをサーチする誘発効果を持つ。

　２つの効果が噛み合っており、召喚権を残しハンド・アドバンテージも損なわずにモンスターを展開できる。
　サーチ先は、チューナーの《ＳＲ赤目のダイス》とそのまま特殊召喚可能な《ＳＲタケトンボーグ》が有力であり、そのままシンクロ召喚・エクシーズ召喚・リンク召喚へと繋げられる。

　墓地に《ＳＲ赤目のダイス》がいれば、《ＳＲダブルヨーヨー》をサーチしても良い。
　《ＳＲダブルヨーヨー》を召喚し《ＳＲ赤目のダイス》を蘇生させ、このカードをレベル５に変更すれば、《ＳＲダブルヨーヨー》・《ＳＲ赤目のダイス》でシンクロ召喚したシンクロモンスターとでランク５のエクシーズ召喚が可能となる。
　機械族の《ＨＳＲチャンバライダー》とならば《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》をエクシーズ召喚でき、強力な効果を持つ《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》を狙える。

　(2)の効果は自身の効果以外で特殊召喚した場合も有効。
　同名カードの発動制限があるため、相手ターンで蘇生してアドバンテージを稼げるような工夫をするのも効果的である。
　総じて【スピードロイド】における潤滑油の役割を果たすモンスターと言える。

このカードと《ＳＲタケトンボーグ》のセットはランク３のエクシーズ素材としても非常に有用なモンスターである。
元々ランク３中心の【彼岸】・【幻影騎士団】や、《Ｍ.Ｘ－セイバーインヴォーカー》を展開の起点としている各種デッキでは定番の出張セットとなっていた。
それらの中でも特に【ＳＲ十二獣】が環境を席巻した結果、17/01/01にて制限カードに指定された。
制限カードに指定されて以降出張の安定性が下がり使用率が減少し、その後に十二獣も大きな規制が入り環境から消えたこともあってか、18/07/01にて準制限カードに緩和された。
- 準制限カードに緩和されて以降は《ＳＲタケトンボーグ》との出張セットが再び流行。
  環境でも《Ｍ.Ｘ－セイバーインヴォーカー》を起点とする【剛鬼】、《転生炎獣ミラージュスタリオ》を起点とする【サラマングレイト】等で活躍。
  また、《彼岸の黒天使ケルビーニ》をリンク召喚して《ダンディライオン》を墓地へ送る事で連続リンク召喚（または大型リンク召喚）の起点にもなった。
  《Ｍ.Ｘ－セイバーインヴォーカー》・《ダンディライオン》の両方が禁止カードになったのはこのカードの出張での活躍によるところも大きい。

上記の様な出張採用が再び横行したため19/04/01にて制限カードに逆戻りとなる。
前回の緩和から１年経たずに再規制されており、そのカードパワーと出張性能の高さを証明して見せたと言える。
制限カードになってからは《ＳＲタケトンボーグ》を先に引いてしまう危険が増加したが、それでも勇者トークンギミックのための出張など環境に顔を出す機会はあり出張性能の高さは決して衰えていない。

TCGでは日本よりやや遅れて17/06/12に指定された。
その後は暫くその地位に居続けていたが、2024年になると24/01/01に制限緩和、続く24/04/15には制限解除された。
同時期のOCGは制限カードの状態であり、ソリティア展開に利用されやすい出張採用を嫌う海外にしては珍しく日本よりも規制が緩い。

海外とマスターデュエルに遅れること９か月、OCGにおいても24/10/01に制限緩和された。
同月発売のSUPREME DARKNESSではスピードロイドが新規カードを得て強化されるため、そちらとの連動も意識されたのだろう。

変わったところでは、【上級スピリット】にも採用可能。
フィールドが空きやすい性質から特殊召喚効果が腐らず、サーチした《ＳＲタケトンボーグ》と合わせてリリースとすることができる。
この際《ＳＲタケトンボーグ》で《ＳＲ三つ目のダイス》をリクルートすれば、再度フィールドが空いてもフォローが利く。

カード名はベーゴマとマックスを合わせたものと思われる。
- ベーゴマとはコマに紐を巻き付けて回して相手のコマを落とす遊びの事である。
  イラストには、複数のベーゴマが連結した蛇の様なモンスターとして描かれている。

原作・アニメにおいて―
アニメARC-Vの「ユートvsユーゴ」戦にてユーゴが使用。
先攻１ターン目に自身の効果で特殊召喚され、《ＳＲ三つ目のダイス》と共に《ＨＳＲ魔剣ダーマ》のシンクロ素材となった。
その後、《ＨＳＲ魔剣ダーマ》の効果で除外された。
以降も度々登場しており、特殊召喚が容易なシンクロ素材として活躍している。
- アニメはOCGと同様の召喚条件を持つ特殊召喚モンスターであり、(2)の効果はなかった。
  また、イラストはOCGに比べると全体的にくっきりしており、背景には黒い線が多く使われている。
  レアリティはノーマルであるが、OCGでも後にこの仕様のカードが登場した。

漫画OCGストラクチャーズの「尚磨vsサイキック天道」（２戦目）では、尚磨が使用。
(1)で特殊召喚し、(2)で《ＳＲタケトンボーグ》をサーチしようとしたが、《永久に輝けし黄金郷》によって無効・破壊された。
構築宇宙では《電脳堺媛－瑞々》《電脳堺姫－娘々》がこれをベーゴマにして遊んでいる姿が描かれている。
作中で「電脳堺は、特殊召喚を得意とするレベル３の多種族を受け入れている」と説明されているのでその縁の登場と思われ、実際にデュエルで登場している。

コナミのゲーム作品において―
「マスターデュエル」では、24/01/10のリミットレギュレーションにて制限カードから一気に無制限カードへと制限解除された。
緩和があった【十二獣】は直近のデュエリストカップ2023DECにおいて100位以内の入賞があったため、動向が注目される。
デュエルリンクスではリンにも専用ボイスが設定されている

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