遊戯王カードWiki - 《エアロピΞ》

《エアロピΞ(クシー)/Aeropixthree》 †

チューナー・効果モンスター
星１/風属性/天使族/攻 200/守 200
(1)：１ターンに１度、このカードと同じ縦列の相手の表側表示モンスター１体を対象として発動できる。
自分フィールドのこのカードの位置を他の自分のメインモンスターゾーンに移動し、
対象の相手モンスターの位置をこのカードの正面の相手のメインモンスターゾーンに移動する。
その後、その相手モンスターに燃焼カウンターを１つ置く。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2)：このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
燃焼カウンターが置かれているモンスターの攻撃力・守備力は、その数×２００ダウンする。

　DAWN OF MAJESTYで登場した風属性・天使族の下級モンスターのチューナー。
　自身を別のメインモンスターゾーンに移動し、自身と同じ縦列の相手モンスターも自身の正面に移動させた上で燃焼カウンターを置く誘発即時効果、燃焼カウンターの数×200だけ弱体化させる永続効果を持つ。

　(1)は自身と相手モンスターのカードの位置を変更させ、変更した相手モンスターに燃焼カウンターを乗せる効果。
　自身がレベル１であるため、エクストラモンスターゾーンの正面に移動させ、《サクリファイス・アニマ》のリンク素材にしてそのまま吸収することが可能。
　また、相手ターンにも発動できるため、リンクモンスターを移動させて相手の戦略を狂わせるのも良い。
　相互リンクを解除する、リンク先を参照する効果を不発にする、ペンデュラム召喚のためのリンクマーカーを潰すといった使い道が考えられる。
　その他、モンスターを強制的にリンク状態にする（またはリンク状態を強制解除させる）、もしくはリンク先を強制変更させられるという使い方もある。

　(2)は燃焼カウンターが乗ったモンスターの弱体化効果。
　しかし、同名カードを並べたとしても１ターンで１体のモンスターに燃焼カウンターを複数載せることは不可能であり、基本的に200しか弱体化できない。
　一応弱体化自体はこのカードの数だけ増えるため、３体を並べれば１つにつき600のステータスダウンを狙うことは可能。
　もっとも、このカードまたはそのモンスターを素材などにされた場合は効力が失われてしまうので、大幅な弱体化は難しいと言わざるを得ない。
　強いて言えば、シンクロ召喚をしない【チューナー】ならば同名カードの展開と維持が狙えなくも無いが、そこまでして狙う価値があるかは微妙なところ。

　総じてチューナーとしての性能と弱体化効果は噛み合っていないため、基本的には(2)は無視して(1)の活用を考えればよいだろう。
　また、レベル１・天使族・チューナーと恵まれたステータスでもあるので、効果はおまけとしつつステータスを活かして採用するのも手。

レベル１・風属性・天使族は《ダンシング・エルフ》以来22年ぶり２体目であり、効果モンスターでは初となる。

カード名は「エアロビ」と「ピクシー」からだろう。
風属性であることから、「エアロ(空気)」もかけていると思われる。
- 「エアロビ」とは、有酸素運動を意味する「エアロビック・エクササイズ」、またはダンスによる有酸素運動である「エアロビクス・ダンス」の略語。
  イラストを見るに、後者の意味と考えられる。
  エアロビクスをする事で脂肪が燃焼されるが、その分体力を消耗するためステータスが下がるといったイメージの効果だろうか。

ピクシーの「クシー」にあてられている文字「Ξ(クシー)」は、ギリシア文字の第14字母である。
イラストは三匹の妖精がエアロビクス・ダンスをしている場面であり、漢数字の「三」と「Ξ」の形が似ていることからこの文字があてられたのだろう。
また(1)の効果から、「Ξ」の形に対しては「反復横跳び運動」および「漫画的な横移動の表現の多重線」も意識している可能性もある。
英語では上記が伝わらないためか「Ξ」は使われず、「Pixie」と「three」をかけたカード名となっている。