《ガラスの(くつ)/Glass Slippers》

装備魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):装備モンスターの種族が天使族の場合、
装備モンスターの攻撃力は1000アップする。
天使族以外の場合、装備モンスターは攻撃できず、攻撃力は1000ダウンする。
(2):装備モンスターが破壊された事でこのカードが墓地へ送られた場合、
自分フィールドの「シンデレラ」1体を対象として発動できる。
その自分の「シンデレラ」にこのカードを装備する。

 COLLECTORS PACK 2018で登場した装備魔法
 装備モンスター種族によって強化または弱体化攻撃封じを付与する効果装備モンスター破壊墓地へ送られた場合に自身を《シンデレラ》装備する効果を持つ。

 (1)は天使族に装備すれば強化、他の種族では弱体化となる効果
 単体でも相手モンスター装備させ単体弱体化とすることもできるが、単純に戦闘サポートを狙うなら《デーモンの斧》で十分。
 主に《カボチャの馬車》《シンデレラ》コンボ相手モンスター装備させ、弱体化したところを別のモンスター戦闘破壊して(2)で《シンデレラ》に再び装備し直すコンボが狙いとなる。

 しかし、悠長な上にコンボが決まってもさほどのアドバンテージを得られる訳ではない。
 手札に来てしまうと単体強化単体弱体化にしかならず、デッキ採用の優先度は高くない。
 採用するなら、《シンデレラ》で2枚分のデッキ圧縮が可能となる点に着目すべきか。
 《鉄のハンス》から呼びやすい《聖騎士の追想 イゾルデ》コストとしても使用できるが、《シンデレラ》サーチと競合する事になり、手札に来てしまった際の使いにくさのフォローにはならない。
 《シンデレラ》共々【シュトロームベルクの金の城】での採用が見送られるのも当然か。

  • モチーフは童話『シンデレラ』に登場する「ガラスの靴」である。
    《シンデレラ》以外の足には合わなかったエピソードを、装備するとデメリットが発生することで表現している。
    (2)の効果は、様々な女性によって履くことを試されたこの靴が、最後には《シンデレラ》の元に舞い戻る、という原作のクライマックスシーンをイメージしているのだろう。
  • グリム童話ではシンデレラが履くのは銀や金で刺繍された靴であり、ガラスの靴という設定はペロー童話の類話『サンドリヨン』のものである。
    『サンドリヨン』ではガラスの靴はドレスやカボチャの馬車などと違い、魔女が実物をシンデレラに与えたために、午前0時を過ぎても消えないとされている。
    この「ガラスの靴」という設定は当時のフランスで王侯貴族が身に付けていた「銀リスの皮」のフランス語での発音が「ガラス」を意味する「verre」に酷似していることによる誤記、もしくは靴の材質とするには現実にあり得ない素材として神秘性を強調しつつ、言葉遊びとして敢えて発音の似ている物を選んだと言われている。
  • 英語名の「Slippers」は「室内履き」「上履き」の意味。
    上記の『サンドリヨン』でも正確には「ガラスの上履き」と表記されていた。
    日本でいう「スリッパ」は英語だと「scuffs」などと呼ばれる。

関連カード

収録パック等


Tag: 《ガラスの靴》 魔法 装備魔法

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