《トランザクション・ロールバック/Transaction Rollback》 †
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):LPを半分払い、
「トランザクション・ロールバック」以外の相手の墓地の通常罠カード1枚を対象として発動できる。
この効果は、その通常罠カード発動時の効果と同じになる。
(2):墓地のこのカードを除外し、LPを半分払い、
「トランザクション・ロールバック」以外の自分の墓地の通常罠カード1枚を対象として発動できる。
この効果は、その通常罠カード発動時の効果と同じになる。
ANIMATION CHRONICLE 2023で登場した通常罠。
ライフポイントを半分払って相手墓地の通常罠をコピーする効果、墓地の自身とライフポイント半分をコストに自分墓地の通常罠をコピーする効果を持つ。
通常罠をコピーするカードとしては(1)は《フェイク・フェザー》《闇よりの罠》、(2)は《ジャンク・コレクター》に近い。
細かな裁定も基本的に共通するため、運用上の注意点などもそれらを参照したい。
コピーそのものへの裁定はコピーの項目も参照されたし。
このカードならではの特徴として、ライフコストのみで使用できるためそれらと比べれば汎用性は高いが、そのライフコストが莫大であることや、(1)は相手に左右されてしまうのが難点。
(1)は相手依存で扱いづらいため、基本的には自分のカードを参照する(2)を狙って採用することになる。
(2)は墓地から発動できるため、相手のデッキが(1)を狙えるものであるケースを除き、セットせず手札・デッキから直接墓地へ送るとよい。
大量に墓地へ送る【推理ゲート】・【ティアラメンツ】のようなデッキとは特に相性が良く、墓地発動のために気兼ねなく大量に落としていける。
手札から効率よく墓地へ送る手段を多く抱え、通常罠である事のメリットも大きい【ラビュリンス】とも相性が良い。
それ以外では《おろかな副葬》・《永遠の淑女 ベアトリーチェ》等で狙って落とすのも良い。
(2)は墓地に落ちたターンでも発動できるためセットして1ターン待つ必要がなく、このカードでコピーすることで先攻1ターン目で通常罠カードの効果を使う事もできる。
《チェーン・マテリアル》等、カードの発動を必要とする通常罠は(2)でコピーできないが、《トラップトリック》をコピーしてからその効果でデッキからセットすることで解決可能。
コピー効果の詳細に関してはコピーも参照されたいが、おおまかに整理すると以下のようになる。
全体的なルールそのものに加え、罠カード側の細かな処理の違いによっても扱いが異なるため、個々の罠カードの処理についても照らし合わせて判断する必要がある。
- 類似カードと同様、コストは無視できるが、発動条件やタイミングが指定されているものは、条件を満たしたタイミングでしかコピーできない。
- 「トランザクション」とは、データの登録や更新、削除を複数回行う際に、予め決めたまとまりを一連の更新として扱い、一連の更新が完了した時点でまとめて実際に更新を処理する機能を指す。
何らかのエラーで処理が途中で止まった際に、一部のデータ更新だけ行われてそれ以外の更新が行われないことでデータ間の矛盾・不整合が起きることを防ぐための機能である。
(《ペンドラザクション》も参照)
トランザクションの中でエラーが発生した際は、既に行った更新も含めて全ての更新が取り消され、改めてトランザクションの最初から更新を行うことが求められる。
これが「ロールバック」であり、詳しくは《サイバネット・ロールバック》を参照。
- 描写された効果自体はOCGとほぼ同じだが、放映当時の作中で確認できるこのカードのテキストには(2)の効果が書かれていないにもかかわらず、(2)の効果が発動されている。
ちなみにDVD収録及び現在配信分では修正されており、(2)の効果もテキストに記されている。
関連カード †
―墓地の罠カードの効果を得る効果
収録パック等 †
FAQ †
Q:既に自分が《アームズ・コール》を発動したターンに、墓地の《アームズ・コール》を対象として発動できますか?
A:(1)(2)のどちらであっても、あちらの「1ターンに1枚しか発動できない」は無視されるので、対象にして発動できます。(23/06/10)
Q:《砂塵の大嵐》を対象とする場合、あちらの「このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない」を満たす必要はありますか?
A:そのテキストは《砂塵の大嵐》のカードの発動に関する条件ですので、(1)の対象とするのであれば満たす必要があります。
(バトルフェイズを行ったターンには対象にできず、対象にするターンにはバトルフェイズを行えません。)
一方で、(2)の対象とする際にはこの条件を無視できます。(23/06/10)
Q:《巨星墜とし》を対象とする場合、あちらの「このカードの発動に対してレベルを持たないモンスターの効果は発動できない」はどうなりますか?
A:そのテキストは《巨星墜とし》のカードの発動条件ではなく、効果処理でもありません。
従って、(1)(2)のいずれで対象とする場合でも考慮されず、お互いにレベルを持たないモンスターの効果をチェーンして発動できます。(23/06/10)
Q:バトルフェイズ終了時以外のタイミングで《拮抗勝負》を対象として発動できますか?
A:「相手フィールドのカードの数が自分フィールドのカードより多い場合」及び「自分・相手のバトルフェイズ終了時に発動できる」はいずれも《拮抗勝負》の効果の発動条件です。
従って、(1)(2)のいずれでもバトルフェイズ終了時以外のタイミングでは《拮抗勝負》を対象にできません。(23/06/10)
Q:《紅き血染めのエルドリクシル》を対象とする場合、あちらの「このカードの発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない」は適用されますか?
A:そのテキストは効果処理の内容ですが、カードの発動を行った事を条件としています。
従って、(1)の対象とした場合は適用されますが、(2)の対象とした場合は適用されません。(23/06/10)
Q:(2)の効果で《紅蓮の指名者》を対象とする場合、手札を公開しますか?
また、手札が0枚の場合はどうなりますか?
A:《紅蓮の指名者》を対象に(2)の効果を発動した場合、「手札を全て相手に見せて」というコストは無視しますので、自分の手札は相手に見せません。
したがって、自分の手札が0枚の状況でも、自分は《紅蓮の指名者》を対象に(2)の効果を発動できます。(23/07/09)
Tag: 《トランザクション・ロールバック》 罠 通常罠