《ヴォルカニック・エミッション》 †
通常罠
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる
(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
●デッキから「ヴォルカニック」モンスター1体を選び、手札に加えるか召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに手札に戻る。
●フィールドの炎族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
自分フィールドのモンスターを対象として発動した場合、この効果で与えるダメージは半分になる。
デュエリストパック−爆炎のデュエリスト編−で登場した通常罠。
「ヴォルカニックモンスターのサーチまたは召喚条件無視でのリクルート」「フィールドの炎族の元々の攻撃力に応じたバーン」のうちどちらか一方を行う効果を持つ。
1つ目はヴォルカニックモンスターのサーチかリクルート。
リクルートを行った場合、そのモンスターはエンドフェイズにバウンスされる。
対応先にはサーチャーである《ヴォルカニック・トルーパー》や《ヴォルカニック・ロケット》が含まれるため、それらを通して魔法・罠カードを含む全種のヴォルカニックやブレイズ・キャノンも間接的にサーチ範囲に含めることができる。
また、この2種は召喚・特殊召喚両方でサーチ効果を使えるため、相手エンドフェイズにリクルートして即バウンス→次の自分ターンに召喚という流れで2枚のサーチが可能。
このカードで直接サーチすることも可能なのだが、上記の通りサーチャーのリクルートを介した方がサーチ範囲もアドバンテージ面でも優秀なので基本的にはリクルートを選ぶことになるか。
その他のリクルート先としては《ヴォルカニック・デビル》も有力。
あちらをバトルフェイズに奇襲的にリクルートすることで、攻撃強制効果と戦闘破壊した場合の効果に繋げられる。
バトルフェイズ前にこのカードを除去されそうになったらサーチャーを、除去されなかったら《ヴォルカニック・デビル》を、と使い分けるのも良いだろう。
《ヴォルカニック・エンペラー》も(1)はこの効果での特殊召喚では発動できないが、(2)によるバーンが可能で特殊召喚を何度も行う相手には有効に働く。
実際に《ヴォルカニック・デビル》とのコンボを使用しなくても、バトルフェイズ中に《ヴォルカニック・デビル》が突如リクルートされる可能性があるというだけで警戒させられ、存在するだけで意味のあるカードと言えるだろう。
相手がこのカードを警戒して高攻撃力モンスターを出せば、自爆特攻から《ヴォルカニック・カウンター》のバーンを狙うこともできる。
2つ目は炎族モンスターの元々の攻撃力を参照したバーン。
自分モンスターではダメージが半減されてしまうため、1000以上を狙おうとすると上級モンスターやエクストラデッキのものが必要になる。
とは言え、《ヴォルカニック・エンペラー》からこのカードをサーチして発動するだけで1550ダメージになるので、あちらの効果との相性の良さも合わせ十分に役割は持てる。
相手モンスターであれば半減されないが、汎用性の高い炎族は少ないため、相手依存で満たすのは厳しい。
能動的に相手の炎族を参照するなら《ヴォルカニック・クイーン》や《ファイヤー・エジェクション》を使うことになる。
種族を変更する効果を持つカードと組み合わせることでもバーン先を作ることができ、相手の位置に依存してしまうが、《リプロドクス》とコンボすることも考えられる。
2つの効果は方向性が異なり噛み合いとしては微妙なところだが、【ヴォルカニック】ではいずれも有用であり使用条件も緩いため、腐るような場面は少ない。
1ターンで2枚まで発動できるため、複数枚採用した際に手札で重複した場合の事故リスクが比較的少ないのも利点と言える。
基本的には前者の効果をメインとし、後者の効果は重複した場合や終盤の詰めで使用することが多くなるだろう。
- 「エミッション(Emission)」とは、「熱・光を放射・放出すること、もしくはその放出された物」を意味する。
1つ目がヴォルカニックをデッキから放出させる様子、2つ目が対象にした炎族から熱を放出させてその熱で効果ダメージを与えるというイメージだろう。
バーン半減のデメリットは、相手が火元となる炎族から離れていることを意識したものか。
- アニメGXでヴォルカニックを使用したオブライエンは「ミッション(Mission)」という台詞を使っており、それを意識したとも考えられる。
関連カード †
―イラスト関連
収録パック等 †
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