亜空間物質回送装置(あくうかんぶっしつかいそうそうち)/Interdimensional Matter Forwarder》

永続魔法
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
その後、この効果で除外したモンスターはフィールドに戻る。
(2):相手の効果が発動した場合、効果が無効化されている表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
その後、この効果で除外したモンスターはフィールドに戻る。
(3):フィールドのこのカードを対象とした相手の効果が適用される際に、
このカードを次のターンのエンドフェイズまで除外する。

 INFINITE FORBIDDENで登場した永続魔法
 フィールドモンスター1体を一定期間だけ除外し、その後戻す効果相手効果発動した場合、効果無効化されているモンスター1体を一定期間だけ除外し、その後戻す効果フィールドのこのカード対象とする効果適用時このカードを次のターンエンドフェイズまで除外する効果を持つ。

 (1)はモンスター1体を一定期間だけ除外し、すぐに戻す効果
 戻すであるため、蘇生制限なども気にせず、フィールドに出し直すことができる。
 ただ適当なモンスターに使っただけでは何の意味もない効果だが、一時的にフィールドから離れることが重要であり、様々なコンボが可能。
 能動的なコンボに組み込みやすいものとして、まず第一に適用されている効果リセットができる。
 効果無効などを消すことに利用できるため、相手から無効を受けた場合や効果無効にして特殊召喚したモンスター対象にしてもよいだろう。
 その他、《簡易融合》等に付与された自壊を消すといったこともできる。

 第二に同名カード発動制限のない1ターンに1度効果フィールドに存在する間に1度だけ発動できる効果の再利用が挙げられる。

 それ以外にも別のメインモンスターゾーンへの移動、エクシーズ素材装備魔法カウンターを取り除くなどの目的にも使える。
 例えば【ヴァリアンツ】ではペンデュラムゾーンの前を空けることもでき、エクストラモンスターゾーンでしか効果を発揮できない相手モンスターメインモンスターゾーンに移動するといったこともできる。
 エクシーズ素材を取り除くのは主に相手モンスターに使用したいが《No.53 偽骸神 Heart−eartH》自分モンスターコンボすることもできる。
 表示形式の変更権やこのターン召喚特殊召喚されたかの情報もリセットされるため、召喚特殊召喚したターン攻撃宣言後のメインフェイズ2表示形式を変更することにも使えるだろう。
 リバースした時の効果セットしたターン発動させることもできる。
 いつ召喚したかという情報が消えるため、スピリットモンスターバウンスさせずに維持することも可能。

 《聖刻龍−ドラゴンヌート》とは相性が良く、効果トリガーにもなりつつ、戻ったあちらはもう1度効果の発動ができる。
 更に《聖刻龍−ドラゴンヌート》含む聖刻特殊召喚したモンスターステータスリセットにも利用できる。

 (2)は効果無効化されているモンスター1体を一定期間だけ除外し、すぐに戻す効果
 効果自体は(1)と同じであり、こちらは相手効果の発動を行った場合とトリガーが緩く、相手ターンにも発動できる。
 代わりに、こちらは対象効果無効化されているモンスターに限定される。
 (1)と比べて能動的にコンボに利用するよりも、主に自分制圧モンスター相手から受けた《冥王結界波》等を即座に解除し、効果を利用できるようにするために使用することになるだろう。

 ただし「相手効果発動した場合」なので、相手効果に直接チェーンできず、一連のチェーン効果処理後に改めてチェーンを作って発動する必要がある点に注意。
 《亜空間物質転送装置》のようにモンスターを守る意図では使えず、チェーン処理後には効果無効になっているモンスターフィールドにいない事もあり得る。

 (3)は自身を一定期間だけ除外する効果
 これにより《サイクロン》等の対象をとる除去には耐性を持つ。
 チェーンブロックを作らずに処理をされるため、この効果発動無効にされたり、1ターンに1度なら連続で除去すればいいという手段が通用しないのが強み。
 とはいえ、次のターンエンドフェイズまで除外されることにはなるため、一時的に効果を利用できなくはなる。
 この効果が見えている相手対象にとるということは、相手にとってそれで十分と考えられているのだろう。

 なお、相手対象をとる効果適用時、この効果は強制的に適用されてしまうため、デメリットになる場面も存在する。
 特に(1)(2)の効果チェーンされた場合、このカードフィールドに残っていない為、永続魔法のルールによって効果適用されない事になる。

  • 「回送」とは、一度送られてきたものを改めて他の場所に送ることで、「転送」とほぼ同じ意味である。
    そのほか、日常生活では電車・バス・タクシーなどの公共交通機関で、休憩や帰庫のため客を乗せずに走ることを指す意味でのものを見かけることが多い。

関連カード

イラスト関連

収録パック等

FAQ

(2)の効果について

Q:メインフェイズに、自分フィールドの《FNo.0 未来龍皇ホープ》を対象に相手が《魔弾−クロス・ドミネーター》を発動しました。攻守が0になり、効果が無効になった処理後に《亜空間物質回送装置》の(2)の効果を《FNo.0 未来龍皇ホープ》を対象に発動できますか? また、これらの処理をダメージ計算前に行った場合は、《亜空間物質回送装置》の(2)の効果は発動できますか?

A:効果が無効になった《FNo.0 未来龍皇ホープ》を対象に、メインフェイズであれば《亜空間物質回送装置》の(2)の効果を発動できます。 ですが、ダメージ計算前には発動できません。(24/07/08)


Tag: 《亜空間物質回送装置》 魔法 永続魔法

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