慧炎星(けいえんせい)−コサンジャク/Brotherhood of the Fire Fist - Peacock》

リンク・効果モンスター
リンク2/炎属性/獣戦士族/攻1000
【リンクマーカー:左/下】
「炎星」モンスター2体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのリンク先に「炎星」モンスターが存在する限り、
相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
(2):このカードの攻撃宣言時に自分フィールドの表側表示の「炎舞」魔法・罠カード1枚を墓地へ送り、
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
エンドフェイズまで、その相手モンスターをこのカードのリンク先に置いてコントロールを得る。
この効果でコントロールを得たモンスターは攻撃宣言できない。

 WORLD PREMIERE PACK 2020で登場した炎属性獣戦士族リンクモンスター
 リンク先炎星が存在する場合に攻撃対象にならなくなる永続効果、自身の攻撃宣言時に炎舞コスト相手モンスターを自身のリンク先コントロール奪取できる誘発効果を持つ。

 《炎星仙−ワシンジン》と異なり、リンク素材炎星でなければならない事から《熱血獣士ウルフバーク》を使えないため、あちらよりもリンク召喚しにくい。
 とはいえ、【炎星】なら用意が難しいリンク素材でもないため、状況に応じて適宜使い分けることも十分可能。
 こちらはリンクマーカーの向きや効果の性質上、エクストラデッキからの展開を目的とするリンク先の確保には向いていない。
 一方で、コントロール奪取によって相手ボード・アドバンテージを削る事ができるのはあちらにはない利点である。

 (1)は自身のリンク先炎星がいる場合に攻撃対象にならなくなる効果
 どのモンスターゾーンにいてもリンク先は1か所しか使えず、適用できても全体除去でまとめて処理される可能性も高い。
 (2)の効果を阻害する事にもなるので、基本的には狙わなくていいだろう。

 (2)は自身の攻撃宣言時に発動できるコントロール奪取効果
 奪ったモンスター攻撃できなくなるが、メインフェイズ2で各種素材にすると良い。
 類似したコントロール奪取効果を持つ《ヴァレルロード・ドラゴン》と比較すると、攻撃対象以外も奪える点とバトルステップの巻き戻しが発生するため、攻撃対象の再選択ができる点で優る。
 一方で、攻撃力の低さから攻撃を中断せざるを得ない場面も多い点と効果の持続時間が短く相手コントロールが戻ってしまう点で劣るため、確実な処理や使い所の見極めが求められる。

 《炎星仙−ワシンジン》1ターンに1度しか特殊召喚できないため、効果を使い終わった炎星モンスター墓地へ送る手軽な手段として用いても良いだろう。

  • モデルは『水滸伝』の登場人物である「地彗星(地慧星とも)」の生まれ変わりの「扈三娘(こさんじょう)」だろう。
    扈三娘は梁山泊でも珍しい女戦士で「一丈青」の異名を持ち、双刀とからめ縄を使う。
    この2つの武器の特徴を1つに合わせたのか、イラストではムチ状に変形する剣(いわゆるガリアンソード)を持っている。
    また(2)の効果はたびたび敵をからめ縄で生け捕りにしている事に由来するものだろう。
  • 炎星のモデルの多くは天こう星三十六星であるが、このカードのモデルは地さつ星(「さつ」については炎星を参照)七十二星の一員である。
  • カード名は「扈三娘」に孔雀をかけている。
    イラストに見えるのは「」の字だが、カード名は「炎星」であるので検索の際は注意。
  • 同パックの他の炎星モンスターイラストと同じ漢字がカード名に使われているのだが、何故かこのカードのみ異なる。
    翻訳時のミスの可能性もあるが、「慧」の漢字は「賢い」という意味を持つため名前としてはこちらの方が適すると考えた可能性もある。
    なお、上記の通り元ネタは両方の漢字表記も見られるので、どちらが使われていても間違いではない。

関連カード

―《慧炎星−コサンジャク》の姿が見られるカード

収録パック等


Tag: 《慧炎星−コサンジャク》 モンスター リンクモンスター 効果モンスター リンク2 炎属性 獣戦士族 攻1000 炎星

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