遊戯王カードWiki - 《十二獣ドランシア》

《十二獣(じゅうにしし)ドランシア/Zoodiac Drident》 †

エクシーズ・効果モンスター（禁止カード）
ランク４/地属性/獣戦士族/攻   ?/守   ?
レベル４モンスター×４
「十二獣ドランシア」は１ターンに１度、
同名カード以外の自分フィールドの「十二獣」モンスターの上に重ねてＸ召喚する事もできる。
(1)：このカードの攻撃力・守備力は、
このカードがＸ素材としている「十二獣」モンスターのそれぞれの数値分アップする。
(2)：１ターンに１度、このカードのＸ素材を１つ取り除き、
フィールドの表側表示のカード１枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

　レイジング・テンペストで登場した地属性・獣戦士族のエクシーズモンスター。
　十二獣エクシーズモンスターの共通能力に加え、フィールドの表側表示のカードを破壊する誘発即時効果を持つ。

　十二獣共通の召喚条件と(1)の効果については《十二獣ブルホーン》を参照。
　エクシーズ素材４体を揃えて通常のエクシーズ召喚を行うのは現実的ではないため、他の十二獣の上に重ねてエクシーズ召喚するのが基本となる。

　(2)の効果はフリーチェーンの単体除去。
　表側表示の指定はあるがカードの種類を問わないため攻めにも守りにも使える非常に汎用性の高い効果である。
　十二獣エクシーズモンスターの中で相手ターンに使える効果を持つのはこのカードだけなので、【十二獣】ではエクシーズモンスターを重ねてアドバンテージを稼いだ後、最後にこのカードを出して相手にターンを回すのが基本となる。
　消費するエクシーズ素材は十二獣エクシーズモンスターや効果を使い終えた《十二獣モルモラット》など、取り除いても攻撃力が下がらないものを優先したい。
　《十二獣ライカ》で蘇生するための十二獣を墓地へ送る役としても十分。

　エクシーズ素材次第で高い攻撃力を得られるモンスターではあるが、【十二獣】の展開パターンの都合上、攻守０のこのカードを立てて相手にターンを回さざるを得ない状況も多い。
　この場合十分にコントロール能力を発揮できず、このカードを戦闘破壊しにきた下級モンスターに除去を撃つだけになりがちである。

　レベル４×２でエクシーズ召喚できる《十二獣ライカ》に重ねて出せるので、十二獣を採用しない【ランク４】でも出張採用が検討できる。

《十二獣ライカ》を通常のエクシーズ召喚で出す→その他の十二獣エクシーズモンスター→《十二獣ライカ》→このカードと重ねれば、１枚の除去と２体の蘇生を行いつつ、素材２体のこのカードを残して相手にターンを回せる。
《十二獣ブルホーン》が禁止カードとなる前はあちらを使用してサーチも行えた。

《ブルーアイズ・カオス・ＭＡＸ・ドラゴン》が難敵であり、除去が効かない上、守備力０の状態で攻撃されると一撃で8000ダメージを受け敗北してしまう。
(2)の効果で自身を破壊すれば敗北を回避できる事を覚えておきたい。

《十二獣モルモラット》からの展開パターンは第９期終盤における定番の出張であり、最後にこのカードをエクシーズ召喚して相手の行動を封じる事が先攻１ターン目におけるお決まりのパターンであった。
同時期の環境では他に《Ｎｏ.３８希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》や《真竜剣皇マスターＰ》等の制圧力が高いモンスターがこのカードの横に並んでいることが多く、先攻１ターン目からほぼ勝負が決するような展開が散見された。
この出張を潰すために、第10期開始と同時の17/04/01で一気に禁止カードに指定されるという厳しい規制を受けた。
十二獣１体から重ねて出せてしまう上、《十二獣の方合》や《ダイガスタ・エメラル》で容易に繰り返し再利用できるため、制限カードでは意味がないと判断されたのだろう。

エクシーズ素材を最低でも４体要求するエクシーズモンスターとしては初の禁止カードであり、３体以上を含めても《Ｎｏ.１６色の支配者ショック・ルーラー》に続いて２体目となる。
ただし、このカードの場合は通常の素材を用いてのエクシーズ召喚は環境内で一切見られなかった。

その後、新マスタールールによる【十二獣】の弱体化もあり、第10期終盤の20/01/01に制限復帰となった。
ところが、復帰から３か月後に開始されたマスタールール(11期)においてエクストラデッキからの展開制限が解除され、更に《天霆號アーゼウス》等の相性の良いカードが複数登場した事で【十二獣】が環境に復権。
加えて同時期に登場したトライブリゲードとも好相性であり、【十二獣】と【トライブリゲード】との混合構築も結果を残し始め、このカードも再び環境で活躍するキーカードとなっていった。
その結果、やはりカードパワーが高すぎると見なされたか、１年半後の21/07/01にて日米共に再び禁止カードへと逆戻りとなった。
制限復帰するも再び禁止カードに舞い戻るカードはOCGではかなり久しぶりであり、公式の予想を超えた活躍を見せた証とも言える。

ボーイッシュな女性のような姿をしており、モチーフはベルトのバックルに書かれている文字から見て十二支の「辰」だろう。
イラストでは槍を持っていることから、カード名は「ドラゴン」と「ランサー」の捩りと思われる。

英語名はDragon（ドラゴン）とTrident（トライデント）を組み合わせたものと思われる。

コナミのゲーム作品において―
「マスターデュエル」においては制限カードでサービスが開始し、OCG同様【トライブリゲード】との混合構築にて暫しの間流行する。
その後は【十二獣】が環境で殆ど見られなくなり、「エクシーズフェスティバル」等のイベントデュエルにて稀に見られる程度であった為か、23/12/05より一気に制限解除される事となった。
また、同日の改訂ではサービス開始当初から禁止カードであった《十二獣モルモラット》と《十二獣の会局》もそれぞれ制限復帰と制限解除となっている。