《戦華の詭−賈文/Ancient Warriors - Deceptive Jia Wen》 †
効果モンスター
星４/炎属性/獣戦士族/攻1100/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：自分フィールドの永続魔法・永続罠カード１枚を対象として発動できる。
そのカードを墓地へ送り、フィールドの表側表示モンスター２体を選び、
その攻撃力をターン終了時まで半分にする。
(2)：相手フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合、
「戦華の詭−賈文」以外の自分の墓地の「戦華」カード１枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
ETERNITY CODEで登場した炎属性・獣戦士族の下級モンスター。
永続魔法・永続罠１枚を墓地へ送りモンスター２体の攻撃力をターン終了時まで半分にする起動効果、相手フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に、墓地の戦華カードをサルベージする誘発効果を持つ。
(1)は永続魔法・永続罠カード１枚を墓地へ送り、モンスター２体の攻撃力をターン終了時まで半減させる効果。
前半の永続魔法・永続罠１枚を墓地へ送る効果に関しては《戦華の美−周公》参照。
２体の攻撃力を半減させられるが、起動効果でありコンバットトリックなどに利用することはできない。
戦華モンスターの元々の攻撃力は、最大でも《戦華の孟−曹徳》の3000であり、それ以上の攻撃力を持つモンスターを戦闘で処理する場合に利用したい。
(2)は戦華カードをサルベージする効果。
発動条件は「魏」陣営（炎属性）の戦華モンスター共通のため《戦華の孟−曹徳》を参照。
このカードは単独で戦闘破壊などは狙えないため、《戦華の孟−曹徳》にあるような他のモンスター効果を利用したい。
戦華は多くのコストや効果でカードを墓地へ送るため、それらを回収して再利用できる。
サルベージ効果を持つ戦華には《戦華の妙−魯敬》もいるが、こちらはサルベージするカードの種類を問わないので柔軟な運用ができる。
- モデルは三国志において曹操に仕えた「賈ク（「ク」は環境依存文字。正しくは言偏に羽）」だろう。
字は「文和」であり、このモンスターの名前はそれを複合させている。
元々は董卓やその配下だった張繍に仕えた文官であり、「打つ手に失策が無い」と評価されるほど知謀に優れていたという。
董卓が呂布に誅殺された直後、離散しかけていた董卓軍の諸将に弔い合戦の利を説き、呂布を敗走させている。
その後、董卓軍残党の一人である張繍に仕え、彼が曹操へ帰順した際に曹操の傲慢な振る舞いに恨みを抱くと、曹操を招き入れた宛城での奇襲作戦を立案。
曹操を窮地に追い込んだだけでなく、曹操の子・曹昂や忠臣の典韋を戦死させた。
やがて大勢力を誇る群雄・袁紹との決戦に臨もうとする曹操に売り込む形で降伏すると、私的な怨恨を超えて曹操に重用され、魏王朝の初代皇帝となった曹丕にもその才を頼られた。
- 西方の馬超・韓遂の連合軍が結託して曹操に対して叛乱を起こした際、謀略を用いて二人を仲違いさせ撃退した離間の計の逸話が有名である。
(1)の効果はモンスター２体を対象にしてそれらを弱体化させており、敵軍を仲違いさせる離間の計がモチーフになっていると考えられる。
- 赤壁の戦いの前、曹操に対して性急な侵攻よりも制圧した荊州の地盤固めを献策している。
曹丕に蜀・呉への戦略を問われた際、「蜀は劉備と諸葛亮が、呉は孫権と陸遜がおり、魏は侵攻よりも国内政治を優先すべき」としている。
どちらも曹操・曹丕に採用されなかった方針だが、(2)の効果で戦華カードをサルベージして手札を補充するのは、賈クの他勢力への慎重な戦略を踏まえているのだろう。
関連カード †
収録パック等 †
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