遊戯王カードWiki - 《冥界の麗人イゾルデ》

《冥界(めいかい)の麗人(れいじん)イゾルデ/Isolde, Belle of the Underworld》 †

効果モンスター
星４/闇属性/アンデット族/攻1000/守   0
このカードはこのカードの(1)の方法でしか特殊召喚できない。
このカード名の(2)の効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：自分フィールドに「冥界騎士トリスタン」が存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2)：自分フィールドのアンデット族モンスターを２体まで対象とし、
５～８までの任意のレベルを宣言して発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで宣言したレベルになる。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。

　PREMIUM PACK 17で登場した闇属性・アンデット族の下級モンスター。
　自身の効果以外で特殊召喚できない召喚条件、自分フィールドに《冥界騎士トリスタン》が存在する場合に手札から特殊召喚できる分類されない効果、２体までのアンデット族のレベルを５～８に変化させる起動効果を持つ。

　(1)の効果により、フィールド上に《冥界騎士トリスタン》が存在する場合に手札から特殊召喚できる。
　《冥界騎士トリスタン》とは相性が良く、あちらの効果でこのカードをサルベージでき、そのまま自身の特殊召喚に繋げられる。
　しかし、それ以外の方法では一切の特殊召喚ができず、単体で使用する場合は他のアンデット族は特殊召喚で展開しておく必要がある。
　《ゴブリンゾンビ》でサーチでき、墓地からは《悪夢再び》でサルベージできるため、手札に加えること自体は難しくない。

　メインとなる(2)はアンデット族のレベルを操作する効果。
　これによりエクシーズ召喚やシンクロ召喚のレベル調整を行えるが、アンデット族以外の特殊召喚を封じる制約がある。
　特に【アンデット族】ではエクシーズ召喚の難しかった《Ｎｏ.２２不乱健》や《Ｎｏ.２３冥界の霊騎士ランスロット》は打点と除去不足を補える。
　通常だとシンクロ召喚の難しい《炎神－不知火》も《ゾンビキャリア》や《妖刀－不知火》等、特殊召喚しやすいアンデット族チューナーのレベルを変更すれば行えるようになる。
　下級アンデット族が中心となりやすいデッキの戦術の幅を広げてくれるだろう。

現状で(2)の効果からのエクシーズ召喚に対応するのは《紅貴士－ヴァンパイア・ブラム》・《交血鬼－ヴァンパイア・シェリダン》・《死祖の隷竜ウォロー》・《真血公ヴァンパイア》・《巡死神リーパー》・《Ｎｏ.２３冥界の霊騎士ランスロット》、《Ｎｏ.２２不乱健》の7体。
なお、《Ｎｏ.２２不乱健》は闇属性を指定しているので、地属性の《馬頭鬼》などはエクシーズ素材には使えない。

アンデット族しか特殊召喚できなくなるデメリットは、モンスター効果の発動後に生じるもの。
効果発動前にアンデット族以外を特殊召喚する分には問題ない。

イラストに描かれた女性は上半身に限れば人間にしか見えず、アンデット族とは言い難い容姿をしている。
このカードの特殊召喚に必要な《冥界騎士トリスタン》はいかにもなアンデット族といった容姿をしており、まさに対照的である。

海外版のイラストでは、胸部の線が消されている。
しかしながら、へそ出しといった露出は一切修正されていない。

「イゾルデ(Isolde)」とは、「アーサー王物語」の一節『トリスタンとイゾルデ』の登場人物である。
この物語では『金髪』と『白い手』の２人の「イゾルデ」が存在する。
このカードの髪は銀髪なので、後者の『白い手』のイゾルデがモチーフとなっているのだろう。
詳細は《聖騎士の追想イゾルデ》を参照。

原作・アニメにおいて―
漫画ZEXALの「凌牙vs八雲」戦にて八雲が使用。
自身の効果で《冥界騎士トリスタン》と自身のレベルを８に変更し、共に《Ｎｏ.２３冥界の霊騎士ランスロット》のエクシーズ素材となった。
- 漫画では(2)にあたる効果は「１ターンに２度まで、フィールドのアンデット族のレベルを４～８に変更できる」効果であった。
  デメリットについては言及されていないため、存在していたのかは不明。