エンドフェイズ/End Phase †
ターンの終了を宣言します。
手札が7枚以上ある場合、6枚になるように捨てます。
(公式ルールブック マスタールール3対応 バージョン 1.0 より引用)
- エンドフェイズの手札調整について
- 手札調整で手札を捨てる場合、「1枚ずつ」ではなく「1度に制限を超えた分全て」捨てる。
ゲーム作品では1枚ずつ捨てるようになっているため、勘違いしないようにしたい。
- 枚数調整後に《生還の宝札》などで手札が増えた場合、再び枚数調整を行わなければならない。(08/08/03)
- 原作中では、メインフェイズ2と同義に用いられることが多い。
このため、レアハンターはモンスターを召喚、パンドラと海馬はカードをセットしていたことがある。
さらに「闇遊戯vs闇マリク」戦での闇遊戯は、闇マリクの使用したカードのテキストに従うと、エンドフェイズどころかターン終了後にカードをセットしてしまっている。
- なお、原作のアフターストーリーである劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』では、エンド宣言を言いながらカードをセットする場面が多くみられるが、こちらはキャラクターの心情を深く描くのと短い尺の中で多くのデュエルを詰め込むための演出の一つである。
- アニメオリジナル「ドーマ編」では、墜落する飛行機の中で行われた「海馬vsアメルダ」(2戦目)において、アメルダがエンドフェイズ終了の宣言をしないことで海馬にターンを渡さずに心中を図ろうとする珍しいシーンがあった。
傲慢な海馬なら勝手にターンを進めそうな状況だが、この時はアメルダを説得しきちんとエンドフェイズの終了を宣言させている。
- アニメGXの「十代&明日香vs剣山&レイ」戦において、明日香がレイのエンドフェイズに速攻魔法《プリマの光》を発動させたかった様だが、気が付いたらレイはターンを終了させており、発動しそびれた。
当然OCGでは確認を取らないとダメである。
- アニメ5D'sの「クロウvsボマー」戦では、ボマーがしつこい位に「ターンを終了するのか」と訊いていた。
いわゆる敵サイドの人物であり、威圧する目的もあったのだろうが、なんとも律儀である。
ちなみにボマーの意識が地縛神に乗っ取られた後、クロウの《BF−孤高のシルバー・ウィンド》の効果の処理中であったのにもかかわらず、勝手に「我のターン」と進行していた。
「エンドフェイズ時」と「ターン終了時」 †
カードの効果テキストでは、その効果の適用が終了するタイミングや条件などを説明するために、「エンドフェイズ時」と「ターン終了時」という表現が使われていますが、これには違いがあります。
「エンドフェイズ時」は、エンドフェイズ中の任意のタイミングで効果の適用が終了する事を指しており、エンドフェイズにて行う手札枚数の調整を行うよりも前までに行われる事になります。
「ターン終了時」は、そのエンドフェイズの途中に効果の適用が終了するのではなく、そのターンが終了すると同時に効果の適用が終了する事を指しています。
(公式ルールブック マスタールール3対応 バージョン 1.1 75ページより引用)
- 似たような記述で、処理の異なるものがあるので注意。
- 旧式テキストに多い、「ターン終了時に〜する」という効果もエンドフェイズ中に処理を行う。
違和感を覚えるかもしれないが、フェイズ終了時に処理を行うわけではない。
こうした記述の見られるカードは、再録される際には「エンドフェイズに〜する」と書き換えられている。
エンドフェイズでの誘発効果などの処理について †
「エンドフェイズ時に行わなければならない効果の処理」や、「エンドフェイズ時に発動できるモンスターの誘発効果」がある場合、それらの効果はターンプレイヤーが優先的に発動・処理を行っていく事ができます。
それらの効果は、エンドフェイズというフェイズ内で行われる処理であり、それぞれ1つずつ解決していく事になります。
この場合、そのエンドフェイズ時に処理しなければならない効果同士でチェーン処理になる事はありません。
相手プレイヤーも同様に、エンドフェイズ時に行わなければならない効果処理や、モンスターの誘発効果がある場合、それぞれの効果をチェーンにのせて処理を行うのではなく、それぞれ1つずつ処理していく事になります。
この時、お互いに効果処理をしなければならない場合でも、ターンプレイヤーに優先権がありますので、ターンプレイヤーの効果から処理を開始する事ができます。
ターンプレイヤーが、その時点で行わなければならない効果の処理を全て終えた場合には、相手プレイヤーが効果処理を行う事になります。
なお、ターンプレイヤーが効果処理を1つずつ行ない、1つの効果処理を終えた時点で一時的に優先権を放棄する様な場合には、相手プレイヤーが効果処理を行う事が可能です。
(公式ルールブック マスタールール3対応 バージョン 1.0 より引用)
エンドフェイズに生じる強制効果、任意効果の処理やコストの支払いなどは、優先権を持つプレイヤーから、好きな順番で処理できる。
これらの効果はチェーンを組まず、1つずつ別々に処理を行う。
ただし、《砂漠の光》で複数のリバースモンスターの効果を同時に発動させた時のように同時に複数のカードが発動した場合は、チェーンを組んで処理をする。
また、発動した効果に対しスペルスピードが2もしくは3のカードをチェーンすることも通常通り可能である。
処理の順番はチェーンブロックを作るか作らないかは関係なく、好きな順に行うことができる。
例えば、妥協召喚した《ミストデーモン》のコントロールを《エネミーコントローラー》で奪った場合、《ミストデーモン》の自壊(チェーンブロックを作る誘発効果)と、「エンドフェイズ時にコントロールを戻す効果」(チェーンブロックを作らない)は、それぞれ任意の順番で処理を行う事ができる。(12/05/05)
エンドフェイズに行うべき処理が全て終わるまで、処理は続けられる。
全ての処理が終った後に、次のターンへ移る。
「強制効果だから先に処理しなければならない」といった決まりもなく、エンドフェイズに処理しなければならない効果がある場合でも優先権の放棄は可能。
また、エンドフェイズに生じる強制効果等の処理を後回しにして、先にクイックエフェクト等を発動する事もできる。
しかしお互いに続けて優先権を放棄した場合は、ターンプレイヤーから先に何らかの効果を処理しなければならない。(19/10/26)
- お互いに「エンドフェイズに必ず行う処理」がない場合。
- ターンプレイヤーに「エンドフェイズに必ず行う処理」が複数ある場合。
- 「エンドフェイズに必ず行う処理」が複数ある場合、処理する順番は処理を行う者が自由に選んでよい。
- 1つの処理が終了した後の優先権はターンプレイヤーにある。
当然ここで「エンドフェイズに必ず行う処理」を行なってもよい。
ここで優先権の放棄を選択し、相手も優先権の放棄を選択した場合、残っている「エンドフェイズに必ず行う処理」の内1つを選んで処理を行う。
- 「エンドフェイズに必ず行う処理」がなくなるまでこれを繰り返す。
「エンドフェイズに必ず行う処理」がなくなったら、お互いの優先権放棄を確認した後、手札調整を行いターン終了となる。
- 非ターンプレイヤーに「エンドフェイズに必ず行う処理」がある場合
ここで優先権の放棄を選択し、相手も優先権の放棄を選択した場合、残っている「エンドフェイズに必ず行う処理」の内1つを選んで処理を行う。
- お互いに「エンドフェイズに必ず行う処理」がある場合
- エンドフェイズに行う処理の種類について。
以下は、ここで扱われる順番を入れ替えられる処理の分類である。
これらの中にはチェーンブロックを組まないものの他、そもそも「単独の効果扱いではない(効果外テキストや残存効果)」など分類の難しいものも含まれている。
これらは「順番を変えることができる処理」として一つ一つ独立しており、上記で扱われている内容はまさにこれらの処理の順番のルールの話である。
関連リンク †
FAQ †
手札調整について †
Q:手札枚数の調整を行った後にクイックエフェクトを発動することはできますか?
A:いいえ、できません。(12/08/08)
Q:手札枚数の調整を行ったことにより発動した《暗黒界の書物》や《ダンディライオン》の効果に対してカードをチェーンすることはできますか?
A:はい、できます。(12/08/08)
Q:エンドフェイズの手札調整で《闇・道化師のペーテン》を墓地へ捨てた場合、効果を発動することはできますか?
A:はい、できます。(13/03/27)
Q:エンドフェイズの手札調整で《暗黒のマンティコア》を墓地へ捨てた場合、そのエンドフェイズに効果を発動することはできますか?
A:いいえ、できません。(13/03/30)
Q:エンドフェイズの手札調整で《ヒステリック・サイン》を墓地へ捨てた場合、そのエンドフェイズに効果を発動することはできますか?
A:発動しません。(16/07/08)
Q:エンドフェイズの手札調整で《魔轟神獣キャシー》を墓地へ捨て、《魔轟神獣キャシー》の効果で表側表示で存在する《ヒステリック・サイン》を破壊した場合、そのエンドフェイズに効果を発動することはできますか?
A:行えません。(17/03/05)
Q:エンドフェイズの手札調整で《魔轟神獣キャシー》を墓地へ捨て、《魔轟神獣キャシー》の効果で《TG ストライカー》を破壊した場合、そのエンドフェイズに効果を発動することはできますか?
A:いいえ、できません。(15/01/17)
Q:《暗黒界の書物》の効果によって特殊召喚された《イピリア》の効果は発動しますか?
A:《イピリア》の効果は発動しません。(23/01/16)
Q:自分がエンドフェイズの手札枚数の調整で《古尖兵ケルベク》を墓地へ送りました。
その《古尖兵ケルベク》の(2)の効果を発動し、その処理によって《ティアラメンツ・メイルゥ》が墓地に送られました。
この場合、自分は《ティアラメンツ・メイルゥ》の(2)の効果を発動できますか?
A:自分は《ティアラメンツ・メイルゥ》の(2)の効果を発動することはできません。(23/01/16)
ターン終了時 †
Q:自分ターンに、《禁じられた聖杯》で自壊効果を無効化された《彼岸の悪鬼 ファーファレル》と、彼岸ではないモンスターがフィールドにいます。
《マクロコスモス》が適用されている場合、ターンを終え自壊した《彼岸の悪鬼 ファーファレル》は除外されますか?
A:はい、除外されます。(17/10/26)
Q:自分ターンに、《禁じられた聖杯》で自壊効果を無効化された《彼岸の悪鬼 ファーファレル》と、彼岸ではないモンスターがフィールドにいます。
《死霊の誘い》(チェーンブロックを作らずにダメージを与える)が適用されている場合、ターンを終え自壊した《彼岸の悪鬼 ファーファレル》により効果ダメージは発生しますか?
A:はい、効果ダメージが生じます。(17/10/26)
Q:上記の場合、効果ダメージをそのターン内に発動した《ピケルの魔法陣》や《デス・ウォンバット》で対処できますか?
A:《ピケルの魔法陣》で防ぐことはできませんが、《デス・ウォンバット》ならば効果ダメージを受けずに済みます。(17/10/26)
その他 †
Q:《真炎の爆発》を発動したターンのエンドフェイズ時、《王宮の鉄壁》が存在しています。
自分は、このエンドフェイズ中に《非常食》で《王宮の鉄壁》を墓地へ送ろうと考えています。
《王宮の鉄壁》が存在している時に《真炎の爆発》の処理を行いモンスターをフィールドに残す事は可能ですか?
それとも《王宮の鉄壁》が存在している間は《真炎の爆発》の処理ができず、《王宮の鉄壁》がなくなった後でのみ《真炎の爆発》の処理が可能という形になりモンスターをフィールドに残す事ができませんか?
A:この場合、《王宮の鉄壁》が存在している時に《真炎の爆発》の処理を行いモンスターをフィールドに残す事は可能です。
なお、逆に《非常食》で《王宮の鉄壁》を墓地へ送った後で《真炎の爆発》の処理を行いモンスターを除外することも可能です。(13/03/24)