デザイナーズデッキ †
そのデッキが組まれることを想定してデザイナーが創ったカード群によるデッキのこと。
(ここでのデザイナーとは、カードの見た目を作る人ではなくカードの中身を作る人のことである)
現在ではカテゴリデッキがほぼ全てを占めており、コンボ性の高い戦術が中心となっている。
当然ながら、カテゴリに属するモンスターとそれらの専用サポートカードによってデッキの大半が埋められる。
汎用性の高いカードを投入していく【スタンダード】とは対極を為し、コンボ性の高さが魅力となる。
逆に、弱点がはっきりしており、そこを突かれると脆いという面もある。
昔のデザイナーズデッキは現代の視点からでは弱いものばかりだったこともあり、環境に入ることが少なかった。
しかし、現環境においては殆どがデザイナーズデッキであり、むしろデザイナーズデッキ以外で大会を勝ち抜く事が難しくなっている。
また、既存のカテゴリに新規カードが追加されることで新しい戦術が生まれ、その結果として環境で第一線級の活躍を見せるケースも存在する。
なお、必ずしも意図されたコンボだけを行うのではなく、デザイナーズデッキをいかにアレンジできるかがプレイヤーの腕の見せ所となる。
そして、アレンジされたデッキが本来想定されたデッキよりも遥かに強力になることもあり、そうしたデッキがトーナメントで主流になった場合は直後の制限改訂で重い規制がなされることもある。
近年、特に9期以降では、あまり手を加えていない純粋なデザイナーズデッキが環境を独占する事が多い。
そのようなケースではカードパワーの調整ミスと捉えられる事が多いが、公式の紹介動画や対戦動画では環境での運用と同じ戦術を披露しているため、意識して作られていることがうかがえる。
環境における必須カードを新しい商品に封入し、購買意欲を煽り、時期や使用率の分布を見た上で制限改訂で規制するサイクルは、一種の販売戦略といえるだろう。
- 10期以降は一定数以上の手札誘発の採用が必要となってきたため、その枠を開けられるようなデザインとなっているケースも増えて行った。
11期後半以降では「どれだけ手札誘発の枠を開けられるデザイナーズテーマであるか」がプレイヤー間でも重要視されている。
- カテゴリではないが、登場当初のサイキック族はデザイナーズデッキの様相を呈しており、他の種族とは一線を画していた。
現在では、他の種族と同様に該当するモンスターに割り当てられるようになり、他の種族との差はなくなった。
- 原作・アニメにおいて―
登場キャラクターのデッキは、印象付けや何らかの象徴の為にデザイナーズデッキにされていることが多い。
このため、特定のキャラクターが使用するカードを主軸にしたデッキ(キャラデッキ)を構築した場合、結果としてデザイナーズデッキになる。
特にアニメ5D'sで登場した不動遊星の【シンクロン】、クロウ・ホーガンの【BF】、鬼柳京介の【インフェルニティ】は過去にOCGで環境に上った事もある。
また、サポートカードを効果的に使うことで他のデッキにはないメリットを活用しているシーンも散見される。
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