絶版

 商品の生産が終了し、新品が市場に出ることがないこと。
 要するに、現在販売が終了したパック・ストラクチャーデッキや、再販・再録がなされていない限定カードのことを指す。
 絶版となったカードトレード・シングル販売を含めても入手が困難であり、実用的なものになるとレアリティに関わらず高値がつく傾向にある。
 後に再販され価値が落ち着くこともある。

 具体的なカード名については「絶版カード一覧」を参照。

  • 絶版とは「メーカーが生産を続けているかどうか」で、店舗の在庫の有無は問わない。
    その商品が絶版であっても、店舗に在庫が残っている限りは販売されている。
  • 雑誌付録については発売期間が決まっているために絶版となるタイミングが最もはっきりわかる例となっている。
    一方で、同じ書籍付属カードでも雑誌以外は重版が付録ごとかかることもあり、ゲーム生産終了後に攻略本が再版された例もあり、原則的に絶版ではない。
  • かつては、通常パックが絶版になる場合、絶版元から抜粋したカードをまとめて収録した再録パックを発売することが通例となっていた。
    第2期には、通常パックと同じ仕様の第1期の再録パックが、通常パックと並行して展開されていた。
    第3期以降の『DUELIST LEGACY』『BEGINNER'S EDITION』『EXPERT EDITION』『DUELIST EDITION』は収録数が膨大になり、1パックあたりの値段と枚数も専用の仕様となった。
  • これらの再録パックは抜粋して収録しているため、一部のカードは絶版のままとなっている。
    再録が見送られたカードの多くは通常モンスターや、他のカード下位互換となっているものも多く、採用率が少なからず影響した形となっている。
    とはいえそれが全てではなく、中には雲魔物等のようにそのカテゴリ全てが絶版になったり、ヴェノム等のように一部のキーカード以外が未収録となるケースが出ている。
  • 再録パックは4種類以上の通常パックをまとめて1種類のパックにしているため、再録見送りを踏まえてもなお、通常パック時代と比べて狙いのカードを当てるのはより困難になっている。
    特に『EXPERT EDITION』シリーズでは第3・4期の通常パックのカードを抜粋せずに全て収録しているため、種類数が膨大になっている。
  • 第7期の『DUELIST REVOLUTION』以降はこの形式の再録パックは発売されていない。
    そのため現在では膨大な量のカードが絶版状態となってしまっているが、カードの種類が1万を超えてしまった今となっては過去のような全カード再録は不可能である。
  • 前述の初出時期を基準とした再録パックが姿を消す一方、再録の手法は変化している。
    • GOLD SERIES』『THE RARITY COLLECTION』などの高レアリティを中心としたパックは年1回程度の頻度で定期的に登場している。
      これらは収録数が少ないが、パックから有用なカードが出てくる確率が高いことから人気を博している。
    • ストラクチャーデッキ』『ブースターSP』『デッキビルドパック』などのテーマ単位でカードが収録される商品で、相性の良いカードが再録されることもある。
      ただし再録比率が高いと新規カード目当てのプレイヤーが不満を持ちやすい。
  • アニメ出身テーマは時折新規カードが登場することがあり、同時期のパックで関連カードが再録されることは珍しくない。
    その反面、OCG出身のテーマは若干不利である。
    この結果、再録頻度の高いカードと再録見込みのないカードの差が激しい状態となっている。
  • 絶版は増える一方で、スタン落ちの制度がないため、思わぬカードが絶版の遥か後になり需要が増すことも少なくない。
    また、デュエリストパック等では、その商品の再録枠がカテゴリ総数に対し不足していることが多く、再録漏れを集めなければ構築できないというケースも珍しくない。
  • 原作・アニメにおいて−
    アニメでは、現実に絶版となったカードが登場する時、第2期のカードが第3期以降のフォーマットで登場する等、実際には存在しないフォーマットで登場する事がある。

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