アドバンテージ

 「優位(性)」や「利益」を意味するカードゲーム用語(非公式用語)。
 英語の「Advantage(アドバンテージ)」の意味。


概要

 トレーディングカードゲーム(TCG)において「アドバンテージを持つ」「アドバンテージがある」とは「対戦相手よりも優位になること」を言う。
 例えば、「相手より手札の枚数が多い」とか、「相手よりフィールドモンスターの数が多い」といった状況がわかりやすい。
 前者は「ハンド・アドバンテージ」、後者は「ボード・アドバンテージ」を持っている状態である。

 また、「アドバンテージを稼ぐ」「アドバンテージを得る」とは、カードの効果等で「自分が利益を稼ぐ・得ること」を言う。
 例えば、「1枚のカードで2枚のカード破壊した」とか、「1枚のカードで2枚ドローした」時がわかりやすい。
 前者は自分カード1枚で相手の2枚のカードを失わせたのでカード1枚分、得をしたことになる。
 後者は自分カード1枚が自分手札2枚に増えたのでカード1枚分、得をしたことになる。
 その逆は「アドバンテージを損なう」「ディスアドバンテージを負う」と表現される。

アドバンテージの種類

情報アドバンテージ

 相手手札セットカードデッキ等の非公開情報の内容を知ることで得られるアドバンテージのこと。
 「知っている情報が多いプレイヤーが有利」とする考えに基づく。
 詳細は個別ページを参照。

ボード・アドバンテージ

 既にフィールドに出しているカードについてのアドバンテージ。
 「フィールドに多くのカードを出しているプレイヤーが有利」とする考えに基づく。

 ラッシュデュエルでは手札が毎ターン5枚まで補充され、それを消費し切ることが重視される。
 そのためこのアドバンテージも稼ぎやすいが、フィールドに出せるのは最大7枚までであり、適宜消費することも求められる。

 フィールドモンスターの数が多いほどリリースに使えたり攻撃を凌ぐとして使える様になり、有利になる。
 しかし召喚が無制限に行えるため、モンスターが簡単に出せるのは相手も同じである。
 ステータスが低いモンスターでは簡単に戦闘破壊される可能性も高い。
 単純な数ではなく、攻撃力効果といったカードの質を重視した方が良いと言える。

ハンド・アドバンテージ

 手札として持っているカードについてのアドバンテージ。
 「手札を多く持っているプレイヤーが有利」とする考えに基づく。

 毎ターン手札を5枚になるようにドローできるラッシュデュエルでは、「相手より手札が多いから有利」という概念はあまり無く、「いかに手札を使いきるか」が重視される傾向にある。
 しかし、手札が増えればその分できることも増えるので、特に自分ターンでは重要なアドバンテージとなる。
 例えばあらかじめ《クリボット》の様なモンスター墓地に用意しておければ、1枚分多く手を打つ事もできるだろう。

 逆に手札を使いきれない場合は次のターンドローフェイズドローできる枚数が減り、得られるアドバンテージが減ることになる。
 そうなるとボード・アドバンテージが得られないことになるため、なるべく避けたいと言える。
 逆に相手ターン手札を増やす・増えるメリットは少なく、それゆえ《キングス・リワード》ドローさせてしまっても大きな問題にはなりにくい。
 ただ、手札コストのかかるカードのために意表を突いて《強欲な大亀》発動するなどして手札を増やす手はある。

 他には、揃っていないマキシマムモンスターなど手札に残したい場合のあるカードもあり、次のドローの枚数を増やすために積極的に手札を減らすかどうかはデッキタイプにも依ると言える。
 

ライフ・アドバンテージ

 ライフポイントについてのアドバンテージ。
 「ライフポイントを多いプレイヤーが有利」とする考えに基づく。

 このカードゲームにおける勝利手段のうち最も一般的なものは、相手ライフポイントを0にすることである。
 そのため、デュエルする際はいかに相手ライフポイントを減らしつつ自分ライフポイントを守るかという駆け引きが常に生まれてくる。
 相手ライフポイントを減らす形でのライフ・アドバンテージの獲得はこのゲームで最も優先されるべき事項であると言える。

 回復によってこのアドバンテージを稼ぎに行くことは効率が良いとは言えない。
 大抵の場合、カードを消費して回復を行うよりも攻撃によって受けるダメージの方が大きくなりやすいからである。
 また、回復しても、デュエルの勝利条件を満たすには結局相手ライフポイントを減らす必要があるため、カードを消費して回復するよりも、相手ダメージを与えた方がよい。

 ライフコストを必要とするカードを多く入れる場合、ライフポイントが多いほどそのカードを使いやすくなる。
 こういった場合にはライフ・アドバンテージは活かしやすい。
 しかし、現状ライフコストを要するカードサイキック族に多く、ライフポイントが少ないことが条件になるカードの補佐になる場合が多い。

 デッキによっては軽視されるアドバンテージである。
 というのもライフポイントは0にならない限り負けではなく、盤面が優位なら攻撃されてダメージを受けることもないからである。
 【サイキック族】に関してはライフポイントが少ないことを条件とするカードが多く、むしろ積極的にこのアドバンテージを破棄し、ボード・アドバンテージを稼ぎに行くデッキである。

 相手ライフポイントが多いと効果を発揮するカードがあることも軽視に拍車を掛ける。
 《特上寿司天使ガリブエル》は4000以上では効果を使われてダメージを受けてしまう。
 《超魔機神マグナム・オーバーロード》に至ってはライフポイントの差が攻撃力となるため、ライフポイントが相手より少ない方がダメージを受けにくい。

墓地アドバンテージ

 墓地に存在するカードについてのアドバンテージ。
 「多くのカード墓地に置かれているプレイヤーが有利」とする考え方に基づく。
 詳細は個別ページを参照。

関連リンク


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