Sin(シン) パラダイム・ドラゴン/Malefic Paradigm Dragon》

特殊召喚・効果モンスター
星10/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
このカードは通常召喚できない。
フィールドに「Sin パラダイム・ドラゴン」が存在しない場合に、
EXデッキから「Sin」モンスター1体を除外した場合のみ特殊召喚できる。
(1):フィールドに「Sin World」が存在しない場合にこのカードは破壊される。
(2):1ターンに1度、デッキから「Sin」カード1枚を墓地へ送って発動できる。
除外されている自分のレベル8のSモンスター1体をEXデッキに戻す。
その後、そのモンスターをEXデッキから特殊召喚できる。
このターン、自分は「Sin」モンスターでしか攻撃できない。

 COLLECTION PACK 2020で登場した闇属性ドラゴン族特殊召喚モンスター
 エクストラデッキSin除外する召喚条件《Sin World》が存在しない場合に自壊する永続効果デッキからSinを1枚墓地へ送る事で、除外されているレベル8のシンクロモンスター1体をエクストラデッキ戻した後で任意でそれを特殊召喚できる起動効果を持つ。

 現状では召喚条件を満たすSinモンスター《Sin パラドクス・ドラゴン》のみであるため、それを除外して特殊召喚することになる。
 【Sin】においてはメインデッキを圧迫せず特殊召喚できる4000打点であり、《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》同様事故のリスクが低く扱いやすいカードである。
 こちらは攻撃宣言の制限を持っておらず、さらに特殊召喚効果もあるが、その分使用できるフィールド魔法の制限が厳しい。
 とはいえ《Sin Territory》下ではその2種を並べてエクシーズ召喚や、2体で攻撃なども行えるため、併用も十分に考えられる。

 (1)は《Sin パラドクス・ドラゴン》同様、《Sin World》のみで回避可能な自壊効果
 あちら同様《神縛りの塚》でも自壊を防げ、更に耐性も付与できる。

 (2)は除外されているレベルシンクロモンスターエクストラデッキ戻し、そのモンスターを任意で特殊召喚できる効果
 一度エクストラデッキ戻す関係上、蘇生制限に引っかからない形で特殊召喚できる。
 Sin墓地へ送る必要があるものの、《Sin トゥルース・ドラゴン》《Sin パラドクスギア》《Sin Tune》墓地で機能する効果を持つためコストとして適する。
 特に《Sin トゥルース・ドラゴン》はこのカード除去されても戦線維持が行える点で相性が良い。
 《Sin Selector》墓地コストの確保としても役立つ。
 コストとして墓地へ送るため、《スキルドレイン》適用下でも墓地肥やしとして機能する。
 ただ、制約によってSin以外のモンスター攻撃することは不可能となるため、特殊召喚したレベル8のシンクロモンスター攻撃不可能になる。

 レベルシンクロモンスターは、《Sin スターダスト・ドラゴン》召喚条件エクストラデッキから除外できる《スターダスト・ドラゴン》が最有力。
 攻撃制限により総攻撃力の上昇は活かしにくいが、あちらの効果により相手効果破壊を牽制できるため、戦線維持はやりやすくなる。
 ただし特殊召喚シンクロ召喚扱いではないため、あちらの効果を使用した場合は自己再生できない点は注意。
 特殊召喚は任意なので、あえて展開せず、2枚目以降の《Sin スターダスト・ドラゴン》の為にエクストラデッキに温存しておくのも手。

 《Sin Territory》が存在しなければ、このカード《Sin スターダスト・ドラゴン》の同時展開はできないため、効果の発動はあまり安定しない。
 上述するようにこの効果を抜きにしても扱いやすいSinモンスターなので、狙えたら発動する程度でよいだろう。
 一方、《Sin Territory》が存在すれば特殊召喚した《スターダスト・ドラゴン》《Sin スターダスト・ドラゴン》ランク8のエクシーズ召喚が可能となる。
 《神竜騎士フェルグラント》《宵星の機神ディンギルス》等は攻撃できずとも制圧除去として機能するので相性が良い。

 それ以外のレベルシンクロモンスターを選ぶとなると、何らかの工夫が求められる。
 能動的に除外できるものとしては《PSYフレームロード・Ω》が挙げられ、(1)で除外した相手手札特殊召喚後の(2)で墓地に戻す事で実質的なハンデスが行える。
 しかし、レベル8のシンクロ召喚を行う動き自体が【Sin】に取り入れにくく、コンボを狙うにはデッキのバランスに気を付ける必要がある。
 《光と昇華の竜》《闇と消滅の竜》レベル8のドラゴン族シンクロモンスターエクストラデッキから直接除外できて相性が良い。
 エクストラデッキから直接除外する《リンクアップル》も存在するが、選択先がランダムなので安定性が非常に低い。
 その他、《EMエクストラ・シューター》《HSR−GOMガン》《決闘竜 デュエル・リンク・ドラゴン》等も存在するが、いずれも【Sin】で使うには構築を考慮する必要がある。

 他のSin、特にレベル攻撃力が同じ《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》と比べると、採用できるフィールド魔法が限られるので出張のしやすさでは劣る。
 ただ、(2)を発動しなければ攻撃制限がかからないので特殊召喚後の運用の幅は広く、《神縛りの塚》を採用するデッキへの出張は検討できる。
 攻撃制限はかかるが、レベル8のシンクロ召喚も行う構築ならば(2)による特殊召喚効果も有効利用でき、デッキ内の同名カードコストに使える。

  • 「パラダイム」とはある時代におけるものの見方の枠組みという意味である。
    このカードの場合は、劇場版で登場した通常罠《Sin Paradigm Shift》も元になっていると思われる。
    (2)のコストにより《Sin トゥルース・ドラゴン》に繋げられるのも、それを意識してのことかもしれない。
    パラダイムシフトとは、当然のことと考えられていた認識や思想などが劇的に変化することを言う(天動説から地動説への変化などが有名)。

関連カード

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等


Tag: 《Sin パラダイム・ドラゴン》 特殊召喚モンスター 効果モンスター モンスター 星10 闇属性 ドラゴン族 攻4000 守4000 Sin 正規の方法以外での特殊召喚不可

広告