《アヌビスの(さば)き/Judgment of Anubis》

カウンター罠
手札を1枚捨てる。
相手がコントロールする「フィールド上の魔法・罠カードを破壊する」効果を持つ
魔法カードの発動と効果を無効にし破壊する。
その後、相手フィールド上の表側表示モンスター1体を破壊し、
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える事ができる。

 闇魔界の脅威で登場したカウンター罠
 魔法・罠カード破壊する魔法カード発動無効にし、相手モンスター1体を破壊して、その攻撃力分の効果ダメージを与える効果を持つ。

 同じく手札コストを要求するカウンター罠《マジック・ジャマー》と比較すると、無効にできる魔法カードの範囲が狭まった代わりに、相手モンスター破壊しつつ効果ダメージを与えることができるため、上手く決まった際のアドバンテージは大きい。
 しかし、高攻撃力モンスター伏せカード除去した後に出すのが定石であり、漠然と使用しても仕方なく雑魚モンスター破壊して微量な効果ダメージを与えるだけで終わる可能性が高い。

 また《ダーク・アームド・ドラゴン》等のモンスター効果《サンダー・ブレイク》等の罠カードには対応していない点も痛く、魔法カードでも破壊を伴わない《コズミック・サイクロン》等のような抜け穴が多くある。
 さらに仮想敵となるカードも、制限カード《ハーピィの羽根帚》《大嵐》無制限カード《揺れる眼差し》《ツインツイスター》くらいなので、防御カードとしては信頼性に欠ける。
 一応、採用率が高い《ライトニング・ストーム》無効にできるが、あちらの発動条件の都合上、後半のモンスター除去する効果は無駄になってしまう。

 どうしても使うのであれば、【ロックバーン】【ウォールバーン】デッキ《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を押し付けながら使用すると良いか。
 デッキによって《宮廷のしきたり》などとどちらを使うか見極めたい。
 他では絢嵐の登場で《サイクロン》のメタとして使えるだろうか。

  • 「アヌビス(Anubis)」とは、エジプト神話においてオシリスネフティスの間に産まれた神の名前。
    ジャッカルの姿をした葬儀と死を司る神であり、死者の魂を裁く地獄の裁判官でもある。
    女神マアトの羽と死者の心臓を天秤に掛け、心臓の方が重い場合は大ワニに心臓を食わせてしまうと言う。
  • 原作においては、シャーディーがアヌビスの使徒と名乗り、ほぼ同じ審判を行っている。
  • 劇場版『光のピラミッド』には、黒幕として「アヌビス」というキャラクターが登場している。
  • 下記の通り原作でリシドが使用した縁からか、ゲーム「デュエルリンクス」では「アヌビス」と名のついたカードは全て彼のボイスが設定されている。
  • 原作・アニメにおいて―
    「バトルシティ編」における「城之内vsリシド」戦でリシドが使用。
    城之内の《ハリケーン》無効にし、さらにその後の総攻撃のために揃えていたモンスター達を全滅させ、大ダメージを与えた。
  • 2025年に登場したリメイク版の《Verdict of Anubis》は(発動条件を設けた上で)上記の原作効果を再現した性能であり、上記シーンの再現も可能となった。
    大幅にインフレした2025年の時点ですら発動条件が設定されている点を見ても原作効果の突き抜け具合が見て取れる。
  • アニメ版DMで、戦いの儀の前に海馬が遊戯に差し出したジュラルミンケースの中に入っていたカードの1枚(この時はOCG仕様)。
  • アニメZEXALII(セカンド)のスポーツデュエル大会の百人一首で置かれていたカードの1枚。
  • コナミのゲーム作品において―
    DUEL TERMINALではイシズが使用。
    劇中では使われていないが、専用ボイスが用意されている。

関連カード

リメイク

収録パック等

FAQ

Q:相手フィールド上の表側表示モンスター1体を破壊する効果対象をとる効果ですか?
A:効果処理時破壊するモンスターを選択するので、「対象をとらない効果」として扱います。
  そのため、《タイラント・ドラゴン》破壊できます。

Q:モンスター破壊する処理とダメージを与える処理は同時に行う扱いですか?
A:はい、同時に行う扱いになります。(12/11/26)

Q:《旋風剣》《ハーピィの狩場》のような、カードの発動の段階では除去を行わず、効果の発動の段階で除去を行う魔法カードに対し、使用できますか?
A:カードの発動に対しても、効果の発動に対しても使用できません。(09/01/03)

Q:相手《サイコロン》発動した時にこのカード発動する事ができますか?
A:いいえ、発動できません。(13/05/12)


Tag: 《アヌビスの裁き》 カウンター罠

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