《ダーク・シムルグ/Dark Simorgh》 †
効果モンスター
星7/闇属性/鳥獣族/攻2700/守1000
(1):このカードが手札に存在する場合、
自分の墓地から闇属性と風属性のモンスターを1体ずつ除外して発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
手札から闇属性と風属性のモンスターを1体ずつ除外して発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は「風」としても扱う。
(4):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はカードをセットできない。
Vジャンプ(2008年3月号) 付属カードで登場した闇属性・鳥獣族の最上級モンスター。
手札か墓地から自身を特殊召喚する起動効果、自身を風属性としても扱う永続効果、相手のセットを禁止する永続効果を持つ。
(1)(2)の効果により墓地リソースを消費することで手札から、手札コストを支払う事で墓地から特殊召喚できる。
ただし、コストとして闇属性と風属性の両方を要するため、両属性のモンスターがメインに含まれるデッキ構成にする必要がある。
例として《召喚僧サモンプリースト》で風属性をリクルートし、チューナーならシンクロ素材、それ以外ならリンク素材等で墓地へ送ることで特殊召喚の条件を満たす事ができる。
リンクモンスター同士の連続リンク召喚で墓地を肥やすのも有効で、闇属性にはリンク1〜3に満遍なく優秀なカードが多く、候補には困らない。
風属性は通常モンスターが多めならリンク1の《星杯竜イムドゥーク》、次点にはリンク素材縛りが緩いリンク2の《虫忍 ハガクレミノ》あたりが候補となるだろう。
あるいは【風属性】のエクストラデッキに闇属性エクシーズモンスターを採用し、墓地コストを確保するといった方法もある。
【忍者】においては忍者には風属性・闇属性共に多く存在するため、このカードの効果での特殊召喚も難しくない。
《忍者マスター HANZO》で《忍法 変化の術》をサーチすることで、相手の後攻1ターン目に特殊召喚もできるため、非常に相性が良い。
(3)はフィールドでは風属性としても扱えるようになる効果。
(4)と比較して主立った特性ではないのだが《ハーピィの羽根吹雪》や《風霊術−「雅」》に対応するようになる。
前者はこのカードの弱点であるモンスター効果による除去対策にもなる。
他にも【ジェネクス】では《レアル・ジェネクス・ヴィンディカイト》と《レアル・ジェネクス・クロキシアン》のシンクロ素材として使い分けられる。
(4)は相手によるモンスター・魔法・罠カードのセットを封じる効果。
相手の守備的行動を大きく阻害することができ、特殊召喚できる奇襲性も相まってその制圧力は非常に高い。
リバースモンスターや罠カードはあらかじめセットされたものを除き使用不可能となるため、このカードは事実上多くの罠カードに耐性を持ったカードと言える。
これに《魔封じの芳香》や《原罪のディアベルゼ》を併用すれば魔法カードも封じることができ、ロック強度は更に増す。
カウンター罠を多く用いる【パーミッション】や、リバースモンスターが中心となる【クローラー】や【サブテラー】、通常罠のセットを補助する効果を活かして立ち回る【ラビュリンス】相手なら、このカードを維持するだけで完封に近い状態となる。
一方で上述のモンスター効果による除去や壊獣等でリリースされると途端にロックは瓦解してしまう。
自己再生効果で早期の立て直しは容易だが油断は禁物と言える。
サーチ手段としては《矮星竜 プラネター》や《神鳥の来寇》、《招神鳥シムルグ》等が存在する。
特に手軽なのは《招神鳥シムルグ》であり、このカードを使用する場合は是非併用したい。
また、《終末の騎士》や《死神鳥シムルグ》の効果で墓地へ送り自己再生をメインに採用するのも手だろう。
変わったところでは《天帝アイテール》のリクルートにも対応している。
起動効果の発動したカードの効果による特殊召喚ではなく条件による特殊召喚とも解釈できるテキストであった。
特に、当時は手札から自身を特殊召喚する効果は条件による特殊召喚が大半であり、非常に紛らわしかった。
- ちなみに、上記のような「行えない処理を含む効果が発動可能かどうか」は、「特殊召喚できない」効果と類似点が多い。
- 「シムルグ(Simorgh)」については該当ページを参照。
関連カード †
―(1)(2)の類似効果
―(3)の類似効果
―(4)の類似効果
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
FAQ †
Q:このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時に相手がセットするカード(《月の書》等)を発動した場合、どのような処理になりますか?
A:《見習い魔術師》の様に任意で発動する事ができる効果の場合は発動する事自体できなくなり、強制的に発動する効果の場合は発動自体はしますが、相手がセットする効果処理は行われなくなります。(08/01/21)
Q:このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時に、《浅すぎた墓穴》を発動する事ができますか?
A:いいえ、お互いに発動する事ができません。(08/01/21)
Q:このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時に、相手のサイクル・リバースモンスターは効果を発動する事ができますか?
A:いいえ、できません。(08/01/21)
Q:このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時に相手は《皆既日蝕の書》を発動する事はできますか?
A:いいえ、発動する事はできません。(08/10/03)
Q:《DNA移植手術》(風属性を宣言)が適用中、このカードの属性はどうなりますか?
A:風属性のみになります。(09/03/05)
Q:《DNA移植手術》(神属性を宣言)が適用中、このカードの属性はどうなりますか?
A:神属性のみになります。(09/07/21)
Q:このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時に自分は相手フィールド上のモンスターを対象に《月の書》を発動する事ができますか?
A:はい、自分は相手フィールド上のモンスターを対象に《月の書》を発動し、裏側守備表示にする事ができます。(10/03/25)
Q:このカードを手札から特殊召喚しようとしたところ、《王宮の弾圧》が発動され、これにチェーンして《虚無空間》が発動されました。
この時、特殊召喚が不発になる事が確定していますが、手札に存在する《ダーク・シムルグ》は破壊されますか?
A:はい、効果処理時に不発になる事が確定していても、《王宮の弾圧》によって手札に存在する《ダーク・シムルグ》は破壊されます。(11/08/01)
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