《テセウスの魔棲物/Sea Monster of Theseus》 †
融合・チューナーモンスター
星5/水属性/アンデット族/攻2200/守1800
チューナー×2
EXTRA PACK 2017で登場した水属性・アンデット族の融合モンスターのチューナー。
チューナー2体を融合素材として要求しているため、シンクロ召喚主体のデッキでなければ正規融合は難しい。
しかし、このモンスターは効果モンスター以外のモンスターのチューナーであり、チューナー2体と《融合》を消費して特殊召喚されるモンスターとしては心もとない。
このモンスターの最大の特徴は、《簡易融合》・《簡素融合》で特殊召喚可能なチューナーという点である。
手札やフィールドの状況によって非チューナーの融合モンスターと使い分ければ、柔軟なシンクロ召喚ができる。
水属性である事から《魔救の奇跡−ドラガイト》の(2)の発動条件を満たせる。
更に蘇生の手段が豊富なアンデット族であり、《馬頭鬼》などで繰り返し利用できる。
レベル5の水属性なので《ゲイザー・シャーク》にも対応し、《サルベージ・ウォリアー》で特殊召喚すれば、《No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》等のエクシーズ召喚の他、《アルティマヤ・ツィオルキン》の特殊召喚も狙える。
《黄金狂エルドリッチ》の融合素材にも使えるため、【エルドリッチ】に《簡易融合》と共に採用するのも手。
同じく《簡易融合》・《簡素融合》での特殊召喚に対応するチューナーには《無の畢竟 オールヴェイン》もいる。
あちらはレベル2・闇属性・天使族と対応するサポートカードが多い。
レベル・攻撃力の高さと、水属性・アンデット族を活かせる所で差別化したい。
- 英語版を除くTCG版のこのカードは、テキストから「Fusion/Tuner」の部分が抜け落ちたエラーカードである事が発売前に明らかとなった。
KONAMIの現地法人では、該当のこのカードを会社に郵送すると正しいテキストのものと交換する対応を取ると発表した。
またヨーロッパ圏で開催される大規模大会YCSでは本カードの交換コーナーを設けるとしている。
- 船のようなデザインやカード名からして、元ネタは『Ship of Theseus(テセウスの船)』だろう。
ギリシャ神話の英雄テセウスがミノタウロス退治の折に乗った船は、後世までアテネに保存されていた。
しかしその船は傷んだ部材を徐々に取り替えていくうち、やがてテセウスの時代の部品は1つもなくなってしまったという。
『テセウスの船』はこれを元とした「ある物体の構成部品が全て置き換えられた時、それは同じ物体といえるか」という思考実験である。
類似した思考実験にスワンプマンがある。
- この船は本来、クレタの支配下にあったアテナイからミノタウロスへの生け贄を運ぶためのものであり、哀悼の黒い帆を掲げていた。
もしも生け贄が生きて帰ることができたなら、帆を白に架け替えて帰国する約束とされており、後に王子テセウスが生きて帰還を果たすこととなる。
しかし、帰国途中にアリアドネと別れて傷心のテセウスは、架け替え忘れたまま帰国してしまう。
黒い帆を見た父王アイゲウスは、テセウスが死んだと勘違いし、絶望のあまり海に身を投げ自殺してしまった。
関連カード †
―《テセウスの魔棲物》の姿が見られるカード
収録パック等 †
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