《ドロール& ロックバード/Droll & Lock Bird》 †
効果モンスター(制限カード) 星1/風属性/魔法使い族/攻 0/守 0 (1):自分・相手ターンに、相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた場合、 このカードを手札から墓地へ送って発動できる。 このターン、お互いにデッキからカードを手札に加える事はできない。
EXTRA PACK Volume 4で登場した風属性・魔法使い族の下級モンスター。
相手がドローフェイズ以外でドロー・サーチをした後に自身を手札から墓地へ送ることで、以降お互いのドロー・サーチを封じる誘発即時効果を持つ。
発動したターン中は自分もドロー・サーチを行えなくなるため、主に活用できるのはそれらへの依存度が低いデッキ、または戦況を見極めたタイミングでの発動に限られる。
しかし大きく分けて3種類の用途およびモンスターとしての各種素材化と利用方法は豊富で、メインデッキからの投入も選択肢となり得る。
1つ目は相手のドロー・サーチに対するメタとしての用途。
1回目は防げないため、それを1ターンに複数回行うデッキに対するメタとして採用するカードとなる。
かつ、特定のタイミングで先に発動しなければならないので、ドロー・サーチが続くのかわからない、ディスアドバンテージを避けられない状況で発動を強いられる危険性も伴う。
とはいえ、複数回のサーチを発動・中継するデッキもあるため、この用途だけでも環境次第では腐るというほどではない。
2つ目が、ドローソースの中でもメタとして手札誘発で発動する、《増殖するG》・マルチャミーの無力化。
これらのドローに対して発動することで、相手のドロー枚数を1枚に留めさせる。
複数回の特殊召喚を行うことが重視されるように環境が変化していった結果、《増殖するG》の脅威性の相対的な上昇および後年のマルチャミーの登場により、それを防げるメタカードとしての評価もまた上昇している。
3つ目は、相手に手札交換させるカードとの併用によるハンデスコンボパーツとしての用途。
この効果は場合の任意効果であるため、ドロー・サーチの効果処理が終わった直後に何かの効果を発動していても、このカードはそれにチェーンして発動できる。
例えば、相手が《増援》等でサーチを行った場合、その処理が終わった直後にチェーン1で《攪乱作戦》や《トリックスター・リンカーネイション》を発動し、チェーン2でこのカードを発動することができる。
逆順処理により《ドロール&ロックバード》の効果が先に適用されるため、手札交換におけるドロー処理を無効化し、結果的に手札を全てハンデスする。
【トリックスター】はこのコンボにより、メタ要員ながらメインデッキから採用しやすい。
同じドロー・サーチに対するメタとしては、《ライオウ》・《灰流うらら》・《手違い》・《捕違い》などライバルが多いので、環境や自分のデッキと相談して使い分けていきたい。
比較しての強みは、なんと言ってもメタとしての信頼性の高さである。
相手の先攻1ターン目から使えて奇襲性も高い手札誘発であり、適用されればそのターン中は持続する。
欠点には発動条件の性質上、最初のサーチは通してしまう点とドローフェイズに行われるサーチには干渉できない点が挙げられる。
また、デッキから手札に加える方法しか防げず、モンスターゾーンへのリクルート・魔法&罠ゾーンへのセット・墓地送りといった手段には無力であり、万能ではない点にも注意が必要。
サーチメタカードとして以外にも、魔法使い族・レベル1モンスターの各種素材としても腐ることなく再利用が見込める。
《神聖魔皇后セレーネ》のリンク素材および蘇生候補として大型リンク召喚の補助、《サクリファイス・アニマ》のリンク召喚で除去要員に変換することができる。
【青眼の白龍】では《青き眼の精霊》のリンク素材として、召喚権を使えば初動も兼ねられる。
- なお、「チェーン2でドロー、チェーン1で破壊」という処理が終わった直後や「チェーン1で、ドローの後にライフ回復」という一連の効果処理が終わった直後は、《便乗》は発動できないが《ドロール&ロックバード》は発動できる。
《便乗》は「時の任意効果」、《ドロール&ロックバード》は「場合の任意効果」であるためにこのような差が生じている。
- 上記のように、誘発効果のような挙動をする効果ではあるが、誘発効果ではなく誘発即時効果である。
そのため、誘発効果や同時に複数のカードが発動した場合のページに記載されているチェーンの組み方と異なり、このカードの効果に対して誘発効果をチェーンする事はできない。
誘発効果が複数ある場合は、それらでチェーンを全て組み終わった後で、それにチェーンして発動する事になる。
- 「通常のドロー以外」ではなく「ドローフェイズ以外」であるため、ドローフェイズ中の効果処理はトリガーにならない。
このカードが汎用カードとして普及するようになると、《“罪宝狩りの悪魔”》や《絢嵐たる見神》のような「フリーチェーンのドロー・サーチカード」は、このカードを発動させないためにドローフェイズ中の発動がセオリーとなった。
- 登場後の環境における評価の変遷―
- その後、環境全体がインフレ且つ高速化した第9期に再び需要が上がり、サイドデッキのみならず環境次第ではメインデッキへの採用も検討される程となった。
特に《汎神の帝王》や《帝王の深怨》といったドローやサーチカードを連打する【帝王】が環境にいた時代が顕著であった。
- 第10期に入ると、《トリックスター・リンカーネイション》による手札全破壊コンボ、ハンデス軸【トリックスター】のキーカードという新たな居場所を得る。
《トリックスター・リンカーネイション》自体が多くのサーチカードに対応するため、コンボに偏重しなくとも容易に成立させることができ、一線級でも戦えるコンボとして成立。
結果として17/10/01にて《トリックスター・リンカーネイション》が制限カードとなる一因となった。
- その後も環境の高速化とインフレは進み続け、1枚の手札誘発で相手の1ターンの行動を丸ごと妨害できる重要性は高まっていった。
第13期になると、もはやデッキを選ぶメタカードとは言い切れない、汎用手札誘発の一角を築く採用率と存在感を見せるようになった。
現在では先攻・後攻、どちらの視点でも有用なカードと言える。- 先攻側は、特殊召喚の多用と比例して《増殖するG》・マルチャミーらドロー系手札誘発の圧力が増すことに対し、それを封じて展開を継続するための更なるメタカードとして注目するようになった。
最小限のサーチやドローで十分に展開できるデッキが増え、展開力を維持したまま上記の手札誘発を封じる事ができる点での採用となる。 - 後攻側は、「展開を許してでも《増殖するG》等で対抗してドローすること」よりも「相手の後続サーチ、制圧的な展開自体を封じること」の方が妨害として有効な事例の増加が挙げられる。
これは更に細分化すれば「1ターン内にサーチ・ドローを繰り返すデッキの増加」「相手が極めて強固な布陣を敷いたり、少ない回数の特殊召喚で展開した結果、自分がドローした枚数よりも相手への捲りに必要な枚数の方が多くなってしまう」という風になるだろう。
また「《増殖するG》の度重なる制限強化で、相対的にドローよりも妨害を取らざるを得なくなった」という事情も無視できない。 - 後攻のデッキによっては、自分のターン中に先攻の相手に発動されると《増殖するG》よりも刺さる。
先攻プレイヤーはこれらの運用を両面とも活用でき腐ることも少ないのが、汎用手札誘発として普及した一因と言える。
- 先攻側は、特殊召喚の多用と比例して《増殖するG》・マルチャミーらドロー系手札誘発の圧力が増すことに対し、それを封じて展開を継続するための更なるメタカードとして注目するようになった。
- 採用率の上昇により、環境ではこのカードの刺さり具合(受け流せるか否か/受けが良い・悪い)が評価基準として挙げられるようになった。
例えば、このカードの効果を通してしまうと基本展開すらままならないデッキは、1ターン目からマストカウンターのリスクを抱える羽目になった。
また、初手の安定性が高い(=初動札へのアクセス手段が多い)と言われるデッキであっても、複数回のサーチを行うか否かが重要視された。
- ノーリミットデュエルにおいては、《強欲な壺》や《天使の施し》などの凶悪なドローソースが存在し、《処刑人-マキュラ》(エラッタ施行前)でドロー用罠カードを連発することもできるため、これらに対するメタとして必須カードとされていた。
- かつてコンセプトデュエルの【財前葵/ブルーエンジェル】にはこのカードを投入してはいけないと定められていた。
上記の《トリックスター・リンカーネイション》とのハンデスコンボが相当に警戒された証だろう。
- イラストの人物は耳や髪の特徴が《ナイトエンド・ソーサラー》と似ているが、衣類や装飾品、属性や効果は全く別物であり関係性は不明である。
- 元々は、海外版Starstrike Blastで追加された10種の海外新規カードの内の1枚である。
- 原作・アニメにおいて―
アニメVRAINSの第22話において、島の回想に登場した人物のテーブルの上に置かれていた。
- コナミのゲーム作品において―
TAG FORCE6の配信デッキの1つに、女性モンスターを集めたデッキがあり、サイドデッキには中性的な男性モンスターが投入されている。
このカードはサイドデッキに入っていることから、男性のようだ。
- マスターデュエルでは25/11/07の改訂で準制限カードに指定された。
上記の通り、国内外を問わず環境にも大きな影響を与えている汎用カードだが、このカードに対する規制はこれが初となる。
直近の環境での主流デッキでは、このカードの効果適用中でも十分な展開が可能で、むしろ相手の《増殖するG》やマルチャミーを弾く手段の1つとして用いられていた。
そういった使われ方や上記の主流デッキに対する抑止の意味合いもあると思われる。
- デュエルリンクスにおいても、他のLIMIT3カードとの併用を抑える目的で26/05/11にLIMIT3に規制された。
同改訂では、このカードを用いたハンデスコンボに関係したカードと、それを最も活用していた【D-HERO】が大幅規制を受けている(《D-HERO ドミネイトガイ》参照)。
だが、続く26/07/01からの改訂ですぐに制限解除されている。
「非常に強力なカード」と断った上で、環境変化を促進するためという理由が公表されており、1ターンキルの抑止が期待されていると思われる。
関連カード †
―英語名関連
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
- EXTRA PACK Volume 4 EXP4-JP023
- ストラクチャーデッキ-パワーコード・リンク- SD33-JP021
- ストラクチャーデッキR-ロード・オブ・マジシャン- SR08-JP021
- PRISMATIC ART COLLECTION PAC1-JP026 Super,Secret,Prismatic Secret
- ストラクチャーデッキR-炎王の急襲- SR14-JP023
- QUARTER CENTURY ART COLLECTION QCAC-JP070 Ultra,Secret,Quarter Century Secret
FAQ †
Q:効果分類は何ですか?
A:スペルスピード2の誘発即時効果です。(13/05/09)
Q:ダメージステップ中に発動できますか?
A:いいえ、発動できません。(11/09/17)
Q:このカードの効果の適用中、《強欲な瓶》を発動することはできますか?
A:発動自体できません。(13/01/23)
Q:このカードの効果は、エンドフェイズ中に終了する効果ですか?
A:エンドフェイズの終了時まで持続する効果です。(13/01/23)
Q:このカードの効果を適用したターン、《魔宮の賄賂》を発動できますか?
A:できません。(13/03/23)
Q:《増殖するG》の適用中に《ブラック・ローズ・ドラゴン》をシンクロ召喚し、且つシンクロ召喚に成功した時の効果を発動しました。
このモンスターの効果を発動できますか?
A:上記の場合、《ブラック・ローズ・ドラゴン》の効果にチェーンする形でこのモンスターの効果を発動できます。(13/04/11)
Q:相手ターンのエンドフェイズ、相手が《魔導書の神判》で3枚のカードを手札に加えさらに《魔導教士 システィ》を特殊召喚しました。
相手が《魔導教士 システィ》の効果を発動するより前に自分は《ドロール&ロックバード》を発動できますか?
A:はい、自分は相手が《魔導教士 システィ》の効果を発動するより前に《ドロール&ロックバード》を発動できます。(13/04/18)
Q:《ジャック・イン・ザ・ハンド》の「自分が選んだカードの中から相手が選んで相手の手札に加える」効果で、《ドロール&ロックバード》の効果発動条件を満たせますか?
A:自分が発動した《ジャック・イン・ザ・ハンド》の効果によって、相手が自分のデッキからカードを手札に加えた場合でも、その効果処理の後に自分は、《ドロール&ロックバード》の効果を発動することができます。(20/10/19)
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